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顧客事例

株式会社ノジマの導入事例:キッティング作業にかかる時間と工数を劇的に削減。6 時間かかっていた作業を 20 分に大幅短縮

2018年10月12日
Google Cloud Japan Team

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1982 年、全国初の試みとなる「AVC(オーディオ、ビジュアル、コンピュータ)」のカテゴリーショップを出店するなど、全従業員が経営精神を持ち、デジタルに関してはすべての分野で一番になる「デジタル一番星」を目指すノジマグループ。IT 活用の分野において、セキュリティ上社外に持ち出せない、導入や管理にコストや工数がかかるなど、ノート PC がかかえる課題をいかに解決し、デジタル一番星を目指すのか。ノジマグループのキーマンに話を伺いました。

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利用している Chrome Enterprise サービス

Chrome Enterprise、Chromebook

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株式会社ノジマ

「デジタル GS4(Goods、Soft、Support、Service、Setting)を提供、普及させ、 地域、さらには日本の発展に貢献する」というノジマグループの経営理念に基づき、デジタル家電製品の販売、付帯工事、修理、技術指導を事業として展開。

写真左から

  • 株式会社ノジマ IT システム部 サービスグループ グループ長 朝倉 一洋 氏
  • 株式会社ノジマ 執行役 IT システム部 部長 多田 雅哉 氏
  • 株式会社ノジマ IT システム部 サービスグループ 佐藤 嘉彦 氏
  • 株式会社ノジマ IT システム部 サービスグループ 飛田 雅俊 氏
  • アイ・ティー・エックス株式会社 法人営業部 KDDI グループ 法人首都圏第 2 エリア エリアリーダー 白坂 博之 氏
  • アイ・ティー・エックス株式会社 KDDI 事業部 au ショップ 東京エリア au ショップ赤坂 店長 大屋 頼子 氏 ※1
  • アイ・ティー・エックス株式会社 KDDI 事業部 au ショップ 東京エリア au ショップ 赤坂 島越 大輔 氏 ※2

「ノート PC は社外に持ち出せない」という制約を Chromebook で解消

常に先取気鋭の気概で、一番早く、一番親切に、一番分かりやすく、便利さ、快適さ、楽しさを提供するノジマグループ。2018 年 4 月には、ノジマグループ向けの IT 関連業務やサービスの構築などを事業とする株式会社ノジマインフォテック(以下、ノジマインフォテック)を設立しています。

 多田 雅哉さんは、「ノジマグループの強みは、店舗の販売員のコンサルティング セールスです。特定の商品の押し売りでなく、お客様の生活やニーズに合わせた、最適な商品やサービスをご提案しています。」と語ります。

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また、ノジマグループで、テレコム関連事業を展開するアイ・ティー・エックス株式会社(以下、ITX)では、ITX が運営する約 300 拠点の携帯電話ショップで、携帯電話販売管理システムを導入しています。このシステムを導入する場合、携帯電話販売管理システム用の PC と POS や棚卸し用の PC を 2 台用意する必要があり、2 倍のコストがかかるという課題を抱えていました。ITX で KDDI の商材を販売する部門では、タブレット端末の社外持ち出しは認められていましたが、タブレット端末では、できる業務に限界があります。しかしノート PC は、情報漏えいの観点から制約がありました。白坂 博之さんは、「タブレット端末でできない業務のために、外出先から横浜のオフィスに戻るという非効率な作業をしていました。」と話します。

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さらに、株式会社ノジマ(以下、ノジマ)の約 250 拠点、ITX の約 300 拠点には、合わせて約 4,500 台の端末が導入されています。この端末を維持管理する膨大なコストも課題でした。朝倉 一洋さんは、「導入コストはもちろん、全端末のキッティング作業に約半年かかったという苦い思い出もあります」と話します。ノジマグループでは、これらの課題の解決策として Chromebook を採用しました。

困りごとに迅速に対応してくれる Google のサポート

ノジマグループでは、2017 年 9 月より Chromebook の検討を開始し、12 月に採用を決定。2018 年 2 月より、Chromebook の運用を開始しました。現在、ノジマで約 40 台、ITX で約 300 台の Chromebook を導入しています。佐藤 嘉彦さんは、Chromebook の活用方法を、次のように語ります。「現在、ノジマの各店舗、および本部を想定して、どこまで Chromebook が活用できるのかを検証していますが、IT システム部では、2015 年より G Suite を使っているので、Chromebook との親和性は高いです。」

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 一方、ITX では、携帯電話ショップのバックヤードに Chromebook を導入し、携帯電話販売管理システムの端末として利用しています。また業務端末の役割もあり、グループウェアや日報作成など、日々の業務にも利用しています。
「ITX では、タブレット端末を社外持ち出し用に使っていたのですが、盗難や紛失時の無効化作業が煩雑でした。Chromebook は、リモートワイプで容易に情報漏えいを防ぐことができるので安心感があります。」(飛田 雅俊さん)。
さらに白坂さんは、「KDDI では、ノート PC の持ち込みが禁止されていましたが、Chromebook は紛失時のデータ消去など、セキュリティが担保できるので、持ち込みが認められました。これにより、会社に戻って作業をすることも少なくなり、将来的には会社に戻る必要はなくなると思います。」と話します。

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「また以前は、端末 1 台のキッティングに約 6 時間かかっていましたが、Chromebook は約 20 分で終了します。キッティングにかかる時間と工数は、劇的に削減できました。コストメリットも想定どおりで、従来のノート PC に比べて、約 60 %のコストで導入できました。店舗の棚卸し用のハンディ端末は 350 台削減できました」(朝倉さん)。

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そのほか、店舗での棚卸作業の時間短縮や業務効率向上も効果の 1 つ。大屋 頼子さんは、次のように話します。「棚卸用のハンディーターミナルは高価なため、各店舗に 1 台しか用意できず、ハンディーターミナルのない社員は手作業で棚卸をしていました。Chromebook と Bluetooth 対応のスキャナーを利用することで、棚卸の効率化が期待できます。またバックヤードの PC でメールやグループウェア、オフィス スイートなどを使いたいけど、店舗の様子やスタッフの対応などが気になるときに、Chromebookは、店舗はもちろん、好きなところに持ち運んでバックヤードの PC とほぼ同じことができるので本当に便利です。」

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さらに島越 大輔さんは、「Chromebook は、セキュリティを Google が担保してくれるので安心感があります。また、電源を入れてすぐに起動するので、すぐに業務を開始できます。さらに、バッテリーが長持ちするので、ほかの店舗のサポートに行くときにも使うことができます。」と話します。

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大屋 頼子氏※1
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島越 大輔氏※2

そのほか Chromebook では、管理コンソールから、あらかじめ Wi-Fi 設定を配信することで、箱から出してすぐに使えるのもメリット。IT システム部は、Chromebook の一元管理ができ、店舗担当者はセットアップ作業から解放されます。このとき各店舗の Wi-Fi 装置を、すべて同じ名前にすることで、どこの店舗でも Chromebook を立ち上げると、自動的に Wi-Fi につながる工夫もしてあります。これにより IT システム部は、各店舗を回って Wi-Fi のセットアップをする必要がありません。

 今後の展望について多田さんは、「現在、約 4,500 台の端末がありますが、業務上、問題の無い端末から積極的に Chromebook に移行したいと考えています。変えてよくなるのであれば、できるだけ多くの端末を移行します。ノジマグループとして、さらにステップアップできるサポートを、今後の Google には期待しています。」と話しています。

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