Google が 2025 年の IDC MarketScape: FinOps Cloud Costs Optimization でリーダーに選出
Sarah McMullin
Head of Cloud FinOps Product
※この投稿は米国時間 2025 年 8 月 6 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google はお客様を第一に考え、お客様がクラウド支出を把握し、効率性を最適化し、費用が想定外にならないようにするための FinOps ツールを構築することに注力してきました。このたび、Google の取り組みが評価され、2025 年の IDC MarketScape for FinOps cloud cost optimization でリーダーに選出されました。


「この調査では、世界の 5 大ハイパースケーラーとその FinOps クラウド費用最適化機能を評価し、戦略とプロダクト機能の複数の側面を評価しました。Google Cloud FinOps の強みは Gemini との統合です。これにより、お客様は費用最適化を成熟させ、自動化し、加速させることができます。加えて Google は、プロダクト戦略で示してきたソート リーダーシップと、オープン スタンダードに対する業界の支持も推進してきました。」- IDC リサーチ担当バイス プレジデント、3 つの FinOps 認定資格を持つ実務者兼エンジニア、Jevin Jensen 氏
Google Cloud のお客様を支援する、Google の優れた FinOps イノベーションのトップ 10:
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純費用データをリアルタイムでストリーミングするため、実際のクラウド費用に関する情報を常に最新の状態に保つことができます。そのデータの 99% は 24 時間以内に到着し、多くのサービスは 1 日に数回更新されます。
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エージェントのインストールなど、追加の手順を踏むことなく、すぐに利用できる詳細なサブリソースの費用データを提供します。これにより、費用要因をより迅速に把握できます。たとえば、2 年以上にわたり、Kubernetes の費用をクラスタ、Namespace、Pod に分割してきました。
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FinOps ハブは、すべての費用最適化アクティビティを一元化し、非効率性を強調表示します。これにより、ビジネス担当者は開発チームと連携して有意義な変更を推進できます。


FinOps ハブの活用
4. 生成 AI を FinOps ワークフローに早期に統合し、すべてのユーザー向けの専門的なビジネス ユースケースを作成しました。これにより、費用に関する分析情報と最適化の機会を見つける時間を節約でき、根拠のある回答で正確性と関連性を確保できます。


FinOps での Gemini Cloud Assist の使用例。
5. FinOps ユーザーに焦点を当てれば、後はきれいに収まります。Google は長年にわたり、FinOps プロダクトを進化させるために緊密に連携する、FinOps 実務担当者の素晴らしいグループを構築してきました。また、FinOps のエグゼクティブ アドバイザリー ボードもあり、業界の進化の方向性を把握できます。
6. Google は、請求処理を楽しくできると信じています。マイクロインタラクション、ゼロ状態、ガイドツアー、エレガントなマテリアル デザインがすべて連携して、直感的で Google らしいエクスペリエンスを生み出しています。
7. Google は、お客様が確約利用割引のビジネスケースを構築する際や、タグ付けや予算の適用範囲を通じてより適切に整理する必要がある費用を特定する際に、データに基づいた意思決定を行えるよう、FinOps スコアを提供しています。このスコアを使用して、同業他社と比較したベンチマークを確認できます。


Google Cloud のお客様は、独自の FinOps スコアを取得し、同業他社と比較できます。
8. 1 時間ごとに実行される高精度の費用異常検出機能があります。また、ユーザーが迅速に対処できるよう、根本原因分析情報も提供しています。
9. 料金の最適化のためのリアルタイムのシナリオ モデリングを提供し、UI でテラバイト単位のデータを迅速かつ簡単に管理しています。お客様がデータに必要に応じて整形やモデリングを施すことができます。


FinOps ハブのシナリオ モデリングの動作。
10. Google Cloud のお客様は、これらの FinOps ツールを追加料金なしでご利用いただけます。データ参照期間の延長、UI の表示と分析、FinOps ハブの費用最適化に追加料金はかかりません。これにより、お客様は請求書の理解にかかる時間を短縮し、ビジネス イノベーションの推進に時間を費やすことができます。
IDC MarketScape の抜粋全文を読んで、Google の機能の詳細をご確認ください。
出典: 「IDC MarketScape: Worldwide FinOps Cloud Costs Optimization Hyperscalers 2025 Vendor Assessment」(Jevin Jensen 著、2025 年 7 月、IDC #US53679825)
IDC MarketScape ベンダー分析モデルは、特定の市場の ICT サプライヤーの競争力を概説することを目的に設計されています。調査手法には定量的および定性的な基準に基づく厳格なスコアリング手法が採用され、その結果は市場における各ベンダーのポジションを 1 つのグラフ図にまとめた形で表されます。能力スコアは、短期間におけるベンダーのプロダクト、市場進出、ビジネスの遂行力を評価するものです。戦略スコアは、3~5 年の期間において、ベンダーの戦略が顧客の要件に適合しているかの評価です。ベンダーのマーケット シェアは、アイコンの大きさで表されます。指定された市場に対するベンダーの前年比成長率は、ベンダー名の横にプラス、ニュートラル、マイナスで示されています。
ー Cloud FinOps プロダクト担当責任者、Sarah McMullin