コンテンツに移動
サーバーレス

可用性の高いマルチリージョン Cloud Run サービスの作成が簡単に

2026年7月28日
Shane Ouchi

Product Manager

Jeff Chao

Engineering Manager

Try Gemini Enterprise today

The front door to AI in the workplace

Try now

※この投稿は米国時間 2026 年 7 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ミッション クリティカル サービスのアプリケーションのダウンタイムは、評判や収益に直接影響する可能性があります。これを回避するには、障害を検出して自動的に復旧する、リージョンでの復元性に優れたワークロードをデプロイできる必要があります。しかし、可用性の高いマルチリージョンのデプロイをセットアップするには、複雑な構成が必要になることが多く、インシデントやサービス停止への対応は通常、手動プロセスで行われます。

Cloud Run のマルチリージョン サービスでは、1 つのコマンドで、同じサービス構成を複数のリージョンにデプロイできます。このサービスをグローバル外部アプリケーション ロードバランサとともにデプロイすると、さまざまなリージョンからのトラフィックを処理できます。

このたび、以下の新機能により、リージョン サービスの停止を検出して、数秒以内に正常なリージョンに自動的にフェイルオーバーすることが簡単にできるようになりました。

  1. 準備状況プローブ: Cloud Run サービスのインスタンス レベルのヘルスチェックを行い、コンテナがトラフィックを処理する準備が整った正確なタイミングを判断します。また、これらのプローブを使用して、各リージョンのサービスについて正常なインスタンスまたは異常なインスタンスがいくつ存在するかをモニタリングすることもできます。

  2. サービスヘルス: 準備状況プローブからのインスタンス レベルのヘルスチェックを集約して、各リージョンのサービスの健全性を計算します。この集約されたヘルスの状態は、各リージョンのサーバーレス ネットワーク エンドポイント グループ(NEG)を介して公開されます。サービスがグローバル アプリケーション ロードバランサに接続されている場合、トラフィックが、異常なサービスがあるリージョンから自動的にフェイルオーバーされます。サービスヘルスは、シングル リージョン サービスとマルチリージョン サービスの両方で使用できます。

これらの新機能が役立つシナリオをいくつか詳しく見ていきましょう。

ユースケース

Cloud Run アプリケーションの高可用性を実現するには、各インシデントのダウンタイムを最小限に抑えることが不可欠です。高可用性シナリオでは、準備状況プローブを使用してリージョン サービスの障害を検出し、自動的にフェイルオーバーすることで、サービスの低下や停止を最小限に抑えることができます。

自動フェイルオーバーを実現するために考慮すべき重要なことの一つは、公共のインターネットからのアプリケーション トラフィックをサポートするのか、プライベート ネットワーク(VPC)内からのアプリケーション トラフィックをサポートするのかを計画することです。

  • 公共のインターネットのアプリケーション: 一般公開されているウェブサイトや API がある場合は、自動検出およびフェイルオーバー機能のために、グローバル外部アプリケーション ロードバランサで Cloud Run を構成します。

  • プライベート ネットワークのアプリケーション: 内部トラフィックを伴うプライベート アプリケーションがある場合は、自動検出およびフェイルオーバー機能のために、クロスリージョン内部アプリケーション ロードバランサで Cloud Run を構成します。

設計上の考慮事項

Cloud Run の新しいサービスヘルスは、アクティブ / アクティブ構成で停止を迅速に検出して復旧するのに優れています。アクティブ / アクティブ構成では、2 つ以上のリージョンがトラフィックを処理するようにアクティブに構成されます。以下に、マルチリージョン設定を設計する際に考慮すべき事項をいくつか挙げます。

  • 単一障害点: アプリケーションを設計する際は、データベース レイヤを含むアプリケーションの各レイヤにリージョンの冗長性を持たせ、単一障害点を回避するようにします。Cloud Run 上の 3 階層アプリケーションの場合は、ウェブ階層とアプリケーション階層を別々のマルチリージョン アーキテクチャで設定し、それぞれ公共のインターネットとプライベート ネットワークを処理するようにすることを検討してください。

  • データ レプリケーション: リージョン間でデータをレプリケートし、目標復旧時点(RPO)を評価する際は、データ損失をゼロにする必要があるかどうかを検討します。Cloud Run のサービスヘルスは、リージョン間でデータを積極的に同期する、読み取りと書き込みが多いアプリケーションで最も効果を発揮します。

  • データ所在地: Google Cloud は、FirestoreSpannerCloud StorageCloud SQL などのマネージド マルチリージョン ソリューションによるマルチリージョン データベース構成をいくつか提供しています。これらはすべて、厳格なデータ主権要件がある Cloud Run のマルチリージョン アーキテクチャに最適です。

使ってみる

Cloud Run の強化されたマルチリージョン高可用性サービスは、現在、すべての Cloud Run リージョンで追加料金なしでご利用いただけます。料金は、準備状況プローブの実行に必要な標準の CPU とメモリに対してのみ発生します。詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。

- プロダクト マネージャー、Shane Ouchi

- エンジニアリング マネージャー、Jeff Chao

投稿先