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ネットワーキング

新しい Network Connectivity Center パートナーとともに築くオープンで柔軟性の高いクラウド ネットワークへの道

2021年11月4日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 10 月 28 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google では、お客様のニーズに最適なネットワーキング ソリューションを Google Cloud で柔軟に選択していただけるようにすることを目指しています。

Network Connectivity Center は統合されたネットワーク接続管理ソリューションです。現在、一般提供されているリージョンは米国、英国、インド、オーストラリア、日本に存在する 15 リージョンですが、この提供範囲をすべての Google Cloud リージョンに拡大する作業を進めており、全世界からクラウドをさらに活用できるようになります。

Google は、Google Cloud ネットワークとの相互接続が可能なオープンかつ柔軟性の高いクラウド ネットワーキング環境を維持するよう努めており、パートナーは極めて重要な役割を果たします。本日、この取り組みの一環として、ソフトウェア定義ネットワーキング ソリューションにおける先進的な企業である Alkira、Arista、Aruba、Aviatrix、Cisco Meraki、Citrix の各社とのパートナーシップを発表いたします。各社の先進的なソリューションから、Network Connectivity Center とのインテグレーションを通して Google Cloud をスムーズに利用できるようになります。

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要約: Google は 3 月に Network Connectivity Center を導入しました。これにより、オンプレミス ネットワークとクラウド ネットワークをデプロイ、管理、スケールする方法が簡素化されます。Network Connectivity Center を利用すると広範な接続制御が可能となり、すべてのネットワーキング リソースをシンプルかつスケーラブルなモデルにまとめて接続できます。また、Network Connectivity Center はオンプレミス、マルチサイト、ハイブリッド ネットワークを含む企業ネットワーク全体を一括して接続できます。さらに Network Intelligence Center ではネットワークのモニタリングとトラブルシューティングが可能です。つまり Google Cloud ネットワークとそれに接続しているすべてのネットワークを 1 か所から見渡せるのです。

5 月に、Google は接続の選択肢を広げる新たなパートナーシップについて発表しました。本日発表する新しいネットワーキング パートナーシップにより、Network Connectivity Center を利用してパートナー ソリューションを Google Cloud にシームレスに拡張できます。このインテグレーションによりグローバルな接続が可能になり、VPN またはサードパーティ アプライアンスから標準 BGP を使用して VPC に簡単に接続できます。また動的ルート交換が可能になり、ネットワーク アーキテクチャと接続モデル全体が簡素化されます。これらのサードパーティ ソリューションを利用すると、必要なすべての接続機能をデプロイ、運用、管理する際に柔軟性が得られ、貴社ネットワーキング チームの運用オーバーヘッドが最小化されます。

詳細につきましては、Network Connectivity Center のインテグレーションに関する Google パートナーからの情報をご覧ください。

Alkira

Alkira Cloud Services Exchange で強化された Alkira Network Cloud を使用すると、企業は一貫性のあるシンプルなエクスペリエンスのもとでユーザー、サイト、クラウドからなるグローバル ネットワークをプロビジョニング / 運用でき、それとともに統合型次世代セキュリティ サービスも利用できます。Alkira Cloud Services Exchange の中核をなす Alkira Cloud Exchange Point(Alkira CXP)は世界中に分散しており、高速で低レイテンシの Alkira Cloud Backbone 経由で相互接続されます。これにより、企業は安全なグローバル ネットワーク接続をすぐに確立できます。

Network Connectivity Center によりシングル リージョンまたはマルチリージョンのデプロイモデルで 1 つ以上の Alkira CXP にスポークとして接続できるため、クラウド接続がシンプルになります。ルーティング情報は動的に交換され、Google Cloud VPC と Alkira CXP との間の接続が可能になります。詳しくはこちらをご覧ください。

Arista 

Arista CloudEOS は自律型オペレーションをサポートするマルチクラウドのクラウドネイティブ ネットワーキング ソリューションです。エンタープライズ クラスの極めてセキュアで信頼性の高いネットワーキング エクスペリエンスのもとで、企業ネットワークをクラウドに拡張できます。

CloudEOS との Network Connectivity Center インテグレーションにより、企業は簡素化されたプロビジョニング / デプロイ モデルを使ってすばやく Google Cloud に接続できます。このパートナーシップにより、パブリック クラウドとオンプレミス インフラストラクチャにわたるシンプルでハイスケールなデプロイが実現します。詳しくはこちらをご覧ください。

Aruba 

Aruba EdgeConnect エッジと Aruba SD-Branch プラットフォームは、クラウドファースト企業向けの自動運転ワイドエリア ネットワーク(SD-WAN)を強化します。これらの SD-WAN プラットフォームを活用すると、企業は、コンシューマ ブロードバンドを含むブロードバンド経由であらゆるクラウド アプリケーション / サービスを実行する際のネットワーク パフォーマンスを改善できます。

Aruba EdgeConnect および Aruba SD-Branch と Google Cloud Network Connectivity Center とのインテグレーションにより、企業は各拠点から公共インターネット経由で Google Cloud に接続する際に SD-WAN ファブリックを使用できます。その際、Google Cloud VPC で EdgeConnect と仮想ゲートウェイ インスタンスが実行されます。この結果得られるネットワーク サービスでは、SD-WAN に接続した拠点と Google Cloud のワークロードとの間で高パフォーマンスな接続が実現します。企業は、簡素化 / 自動化されたクラウド接続手法で Google Cloud ワークロードを活用できます。詳しくはこちらをご覧ください。

Aviatrix 

Aviatrix クラウド ネットワーク プラットフォームは、お客様企業が必要とするマルチクラウド ネットワーキング、セキュリティ、運用可視化を実現します。Aviatrix ソフトウェアでは、パブリック クラウド プロバイダ API を使ってネイティブなクラウド ネットワーキング コンストラクトと対話したり、直接プログラミングしたりできます。各クラウド独自の複雑さを抽象化して 1 つのデータプレーンを形成し、高度なネットワーキング / セキュリティ機能も追加されています。

Aviatrix と Google Cloud Network Connectivity Center を統合すると、クラウドのオンボーディングが簡単になり、複数の Google Cloud ネットワーク間の接続が統一されます。Aviatrix クラウド ネットワーク プラットフォームを活用すると、企業のお客様は、反復可能なクラウド フットプリントのオーケストレーション、デプロイ時間の短縮、ネイティブ Google Cloud コンストラクトとのインテグレーションといった作業を Network Connectivity Center 経由でオンプレミス / クラウド接続に対して行うことができます。詳しくはこちらをご覧ください。

Cisco

Cisco Meraki MX および vMX はクラウド アーキテクチャ上に構築されており、任意の場所から任意のワークロード向けにネットワーク セキュリティとエクスペリエンスを提供します。クラウド アーキテクチャ チームは、オフィス、リモート ワーカー、Google Cloud で実行されるサービスの間の接続を最適化するセキュアなファブリックを作成できるようになります。

Network Connectivity Center とのインテグレーションにより、セキュアな Meraki SD-WAN ファブリックがより深く Google Cloud に浸透し、VPC 接続で動的ルート交換が可能になります。この方法で、分散拠点とリモート ユーザーは複数リージョンにまたがるクラウド ワークロードに動的かつセキュアにアクセスできます。詳しくはこちらをご覧ください。

Citrix 

Citrix SD-WAN は、Secure Access Service Edge(SASE)アーキテクチャへの統合アプローチを行う Citrix のコア ネットワーキング機能です。統合アプローチにより、IT チームは、Google Cloud でホストされるアプリケーションとハイブリッド ワーカーとの間でセキュアかつ復元力のある自動化接続を簡単に確立できます。つまり、Citrix SD-WAN と Google Cloud Network Connectivity Center により、IT チームはサイトからクラウドへの接続およびサイト間の接続のためのネットワーク アーキテクチャを簡素化できます。この統合 / 自動化アプローチは、IT チームが Google Cloud へネットワークを迅速にスケールし、ハイブリッド ワークフォースを確実に常時接続するうえで役立ちます。

こうしてハイブリッド ワーカーは Citrix SD-WAN を使用して Google Cloud のグローバル バックボーンを活用し、エンタープライズ ワークロード、Desktop-as-a-Service(DaaS)、または Citrix Virtualized Applications and Desktops(CVAD)に高速かつ低レイテンシでアクセスできます。CVAD HDX プロトコルを調査して優先度を定める Citrix SD-WAN 独自の機能により、ハイブリッド ワーカーは最高レベルの応答性と信頼性を得ることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

開始方法

Google のパートナーシップは、アクセスをシンプルかつ信頼性の高いものにすることで、任意の場所からのクラウド アクセスを「民主化」します。Google のビジョンは、ワークロードがどのクラウドにあっても、またオンプレミス場所にあったとしても、貴社と貴社の顧客がそれに接続できるようにして、セキュアかつ容易に管理できる一貫したエクスペリエンスを提供することです。Network Connectivity Center の作業はこちらから開始できます。パートナーの詳細および Network Connectivity Center を利用したデプロイ方法については、こちらをご覧ください。

- Cloud ネットワーキング担当プロダクト マネージャー Rohith Ramkumar

- Cloud ネットワーキング担当プロダクト マネージャー Tony Sarathchandra

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