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ネットワーキング

画期的な AWS とのコラボレーションで Google Cloud のクロスクラウド ネットワークを拡大

2025年12月12日
Himanshu Mehra

Director of Product Management

Judy Issa

Senior Product Manager

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※この投稿は米国時間 2025 年 12 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

本日 Google は、Amazon Web Services(AWS)との重要なコラボレーションを発表します。両社が協業することで、クロスクラウド接続のための、プライバシーとセキュリティが確保されたマネージド型オンデマンド ソリューションを提供いたします。このソリューションは、Google Cloud と AWS の両方の環境にまたがる、エンタープライズ グレードのアプリケーションを簡単に構築できるように設計されています。このコラボレーションは、AI の台頭も一因となってマルチクラウド アプリケーションの導入が急速に加速している今、特にタイムリーなものです。Forbes のアンケートでは、回答者の 82% が、AI サービスの登場により、専用アクセラレータ リソースの不足とさまざまなベンダーの多様な AI エージェントの利用可能性から、マルチクラウド ネットワーキングの需要が増加すると予想していることが強調されています。マルチクラウド導入の急激な増加は、エージェント AI アプリケーションの構築、ワークロードの最適化、最先端のサービスへのアクセス、データ所在地要件の遵守、最新のハイブリッド アプリケーションとマルチクラウド アプリケーションに必要な復元力の確保を目指す組織にとって、戦略的に不可欠なことです。

マルチクラウドの導入によって生じる固有のネットワーク インフラストラクチャの課題に対処するため、Google はクロスクラウド ネットワークを設計し、Google Cloud と他のプロバイダ間のネットワーキングをシンプルにして最適化しました。マルチクラウド統合へのこの取り組みにより、現在 Fortune 500 の 50% 以上がクロスクラウド ネットワークを使用しており、今回のコラボレーションは大きな後押しとなります。重要なのは、AWS と共同で設計されたこの新しいソリューションがオープン仕様で公開されることです。これにより、他のプロバイダがこのソリューションに参加して貢献する機会が増え、自社の環境に実装できるようになるため、それぞれのお客様にさらなるメリットがもたらされます。

AWS 向け Cross-Cloud Interconnect のご紹介

本日、マルチクラウドをシンプルかつ安全にするための大きな一歩を踏み出しました。このたび、お客様の環境とさまざまなクラウド プロバイダの環境との間のプライベート ネットワーク接続を根本的に効率化する、業界初のオープン仕様を発表いたします。この画期的な共同仕様は、Cloud Interconnect ポートフォリオを強力に拡張する AWS 用 Partner Cross-Cloud Interconnect のプレビュー版として結実したものです。このイノベーションにより、Google Cloud と AWS VPC 間のオンデマンド接続を数分で構築できるようになり、マルチクラウド ネットワーキングが、苦労して構築するものからシンプルなマネージド サービスへと変わります。

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これは単なる接続方法に留まらず、マルチクラウド ソリューションの導入方法を完全に変えるものです。両社は、共通のお客様に、以下のような大きな価値を提供しています。

  • シンプルさとスピード: 複雑なネットワーク構築は不要です。これは、フルマネージドのクラウドネイティブなエクスペリエンスであり、クラウド間の接続は 2 つの VPC のピアリングと同じくらい簡単です。エンドツーエンドのセットアップ時間は数日からわずか数分に短縮し、帯域幅は、プレビュー期間中の 1 Gbps から、一般提供時には 100 Gbps まで、オンデマンドで柔軟に拡張できます。

  • デフォルトで保護: データのセキュリティは非常に重要です。両社のクラウドのエッジルーター間における全接続は MACsec で暗号化され、常時暗号化しながら、回線の最高速度を達成する性能を備えているため、基盤のセキュリティが強化されます。

  • 本質的な復元力: 本質的に復元力のあるアーキテクチャのメリットは、設備、ネットワーク、ソフトウェアの障害に対して各レイヤで対応し、重要なアプリケーションのオンライン接続を維持できることです。

  • オープンで最適化されている: 基盤は、業界全体でシームレスに採用できるオープン仕様です。また、ベンダーの統合と、必要なときに必要なものだけを利用できるオンデマンド サービスモデルにより、総所有コストを最適化できます。

このサービスは、ノーザン バージニア、オレゴン、ロンドン、フランクフルトの主要拠点でリリースを開始しました。今後、世界中のさらに多くの場所に急速に拡大する予定です。

クラウド間の接続をシンプルに

今回の共同設計ソリューション以前は、複数のクラウド環境にまたがるアプリケーションの構築は大事業となっており、しばしばマルチクラウド導入の障壁となっていました。お客様が直面する複雑で多層的なプロセスは、部門横断型チームの関与と大幅なリードタイムを強いるものでした。

典型的なデプロイでは、次のようないくつかの複雑な手順が必要でした。

  • 調達: 専用接続または共有パートナー サービスを介して物理的な接続を確立し、ネットワークの可用性を確保して障害を分離するために必要なインフラストラクチャを構築、管理する。

  • 論理構成: リンクローカル IP アドレスが重複しないように慎重に調整して割り当て、VLAN を設定することで、基本的な接続を確立する。

  • ルーティングの設定: BGP セッションを設定し、自律システム(AS)番号を割り当て、所定のパフォーマンスと信頼性の要件を満たす複雑なルーティング ポリシーを作成する。

  • セキュリティの実装: 徹底的なセキュリティ レビューを実施し、個別のクラウド環境間のトラフィックを暗号化するカスタム ソリューションを実装する。

統合された Partner Cross-Cloud Interconnect サービスでは、この複雑な手順が完全に不要になります。お客様は、手動の手順をすべて省略し、セキュリティと復元力が組み込まれた事前構築済みの物理接続を即座に活用して、Google Cloud VPC と AWS 間のオンデマンド接続を効率的に実現できます。

このたび、この強力なクロスクラウド接続の構築が、非常に簡単になりました。お客様は、Google Cloud で 1 つの「トランスポート」リソースを構成し、AWS でそれを受け入れます。このトランスポートは、基盤となる物理相互接続、VLAN アタッチメント、Cloud Router インスタンスを完全に抽象化してプロビジョニングする、革新的なマネージド サービスです。この大幅なシンプル化により、マルチクラウドのデプロイが、数日かかるエンジニアリング プロジェクトから、シンプルな短時間の構成作業に変わり、エンドツーエンドの接続が数分で完了します。

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内部の仕組み: 安全で復元力に優れた基盤

両社は、クロスクラウド アプリケーションのための安全で復元力に優れた基盤を提供するために、エンタープライズ環境の主要な可用性原則を損なうことのない、シンプルな新しいサービスによるソリューションを共同設計しました。

  • プライバシーとセキュリティ: すべてのピアリング関係はリンクローカル アドレス間で構築されるため、両方の環境にまたがる IPv4 と IPv6 のプライベート アドレス空間同士の接続が容易になります。Google Cloud と AWS のエッジルーター間のすべての基盤となる物理接続は MACsec で暗号化されており、両方のプロバイダともに鍵のローテーションを管理してエンタープライズ グレードのセキュリティ要件を満たしています。

  • 四重冗長性: Google Cloud と AWS クラウド リージョン間の接続を可能にするために、四重冗長接続を利用して、施設とエッジルーターの両方の冗長性を確保しています。この設計は、複数の同時障害シナリオから保護し、共同のお客様に高い復元力をもたらします。

  • マネージド オペレーションは、統合ソリューションを実現するための鍵となります。新たに導入されたソリューションは、お客様に代わって物理的および論理的な構築を効率化するだけでなく、お客様が障害の影響を受ける前に障害を検出して対応する、堅牢なプロアクティブ モニタリング システムを基盤として活用しています。このシステムは、エンドツーエンドのサービスの可用性に影響する可能性のある重複を避けるために、調整されたメンテナンス方式を採用しており、お客様に代わって潜在的な問題に対処するためにサポート業務を効率化しています。

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さまざまなマルチクラウド ワークロード

Google Cloud と AWS 間の効率化された新しいネットワーク接続により、アプリケーション チームは、さまざまな興味深いアプリケーションのネットワーク構築を自動化できます。次のようなシナリオを考えてみましょう。

  • アクティブ / アクティブまたはアクティブ / スタンバイの障害復旧戦略をサポートするインフラストラクチャと AI のデプロイ。2 つのピアサービス(エージェント AI アプリケーションやデータベース レプリカなど)間の基本的な接続により、アプリケーションはあたかも同一環境にあるかのようにクラウド境界を越えてステータスを同期し、アプリケーションの最大限の復元力と運用の一貫性を確保します。

  • AWS のお客様が Google Cloud にインバウンド リクエストを発行し、AWS で実行中のサービスが Google Cloud API に安全かつプライベートにアクセスできるようにします。たとえば、Compute Engine で実行されるカスタム アプリケーションや、セキュリティとパフォーマンスを強化するために公共のインターネットをバイパスする BigQuery でホストされる重要なデータ ウェアハウスなどがあります。

  • Google Cloud のお客様が AWS に向けてアウトバウンド リクエストを発行する場合、Google Cloud でオーケストレーションされるデータ パイプラインが、S3 や RDS インスタンスなどの AWS データストアから大量のデータセットをプライベートでプルできます

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Google Cloud と AWS で今すぐアプリケーションを構築

お客様の組織が、ユースケースにかかわらず、Google Cloud と AWS 環境間のシンプルかつ安全で堅牢なオンデマンド接続によってメリットが得られるとお考えの場合は、複数のクラウドをまたがるアプリケーションの構築を開始し、ネットワーク接続インフラストラクチャの管理は Google にお任せください。

このコラボレーションは、Google Cloud と AWS に限定されるものではありません。他のクラウド プロバイダやサービス プロバイダにも、Google Cloud とのこの効率化されたプライベート ピアリング機能を顧客に提供していただくよう呼びかけています。詳しくは、オープン仕様をご確認のうえ、cross-cloud@google.com までお問い合わせください。Google は、両社のお客様の利益のために、このエコシステムを拡大できることを心から楽しみにしています。

-プロダクト管理担当ディレクター、Himanshu Mehra

-シニア プロダクト マネージャー、Judy Issa

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