ローカル コンテキストに関する質問と回答

※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: Google は先日、ローカル コンテキストの概要を紹介するウェブセミナーを開催しました。これは新しいワンストップ ソリューションであり、Google の豊富なローカル情報をデスクトップやモバイルのウェブアプリに追加できるものです。セミナーの参加者からはさまざまな質問が寄せられ、すべての質問に回答する前に時間切れになってしまいました。そこでプロダクト マネージャーの Ivan Passos と話し合い、質問の多かったものに回答することにしました。

特定の場所を除外できますか？たとえば、いずれかの競合店や、成人向け娯楽施設のようなあまり望ましくない場所を除外できますか？

ローカル コンテキストでは、ATM や食料品店といった特定な場所のタイプを除外することはできますが、そういったタイプの中から「Joe’s Supermarket」などの特定の場所を除外することはできません。選択できる場所の種類は多岐にわたり、POI の検索に使用するローカル コンテキストの読み込みごとに 10 種類まで場所を選択できます。

ローカル コンテキストをカスタマイズして、ユーザーが必要なものだけを選択できるようにすることは可能ですか？

はい、可能です。ユーザーにとって価値がある場所の種類のみを読み込むように構成できるだけでなく、要件に合わせて機能を有効または無効にしたり、最近リリースされた機能を使用して、ユーザーの入力に基づいて動作するようにローカル コンテキストを設定することもできます。ローカル コンテキストの最近のアップデートや、それらを使用してユーザーの選択に合わせて操作をカスタマイズする方法の詳細は、こちらのブログ投稿をご覧ください。

ローカル コンテキストでズームとパンはどのように動作しますか？ローカル コンテキスト レイヤの再読み込みも行われますか？

デフォルトでは、ユーザーがマップ上でズームやパンの操作をしても、ローカル コンテキスト レイヤでコンテンツが再度読み込まれることはありません。とはいえ、自動的にまたはユーザー入力に基づいて、再読み込みを行える新しい機能を最近追加いたしました。詳細については、こちらをご覧ください。

ローカル コンテキスト レイヤの取得範囲はどのようなものですか？ローカル コンテキスト レイヤは地域や画面に表示されている範囲に基づいていますか？

取得の境界は、読み込み時の設定情報により定義できます。何も設定しない場合、ローカル コンテキストはマップのビューポートを位置情報の境界として使用します。独自の位置情報の境界を長方形として指定することもできます。その場合、ローカル コンテキストは関連する場所を検索する際に、代わりにこの長方形を使用します。

どうすれば React JS プロジェクトに統合できますか？

残念ながら、ローカル コンテキストをサポートする React コンポーネントはまだありません。ただし、Vanilla JS を利用して読み込みスクリプトの URL をカスタマイズすれば、ローカル コンテキスト クラスを使用できます。そうすることで、React プロジェクトと組み合わせることができます。

ローカル コンテキストでは公共交通機関、車、自転車といった他の移動手段もサポートされていますか？

現在のところ、ローカル コンテキストでは徒歩ルートのみがサポートされています。車や公共交通機関をはじめとする他の移動手段のサポートは検討中です。利用可能になる時期については、今後の最新情報にご期待ください。

通常の動的マップと同様にローカル コンテキスト マップの設定やスタイル設定を行えますか？

はい。ローカル コンテキスト マップにはデフォルトのスタイルと設定が付属していますが、標準の動的マップと同じマップ オプションがサポートされます。つまり、通常の動的マップと同様にローカル コンテキスト マップの設定やスタイル設定を行うことが可能です。方法について詳しくは、こちらをご覧ください。クラウドベースのスタイル設定でローカル コンテキスト マップのスタイルを指定することもできます。方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

ローカル コンテキストは中央アメリカのグアテマラで利用できますか？

世界各国での利用可能状況について多くの質問をいただきました。世界地図製作における 15 年以上の実績から、Google Maps Platform のカバー範囲はグローバルです。そのおかげで、ローカル コンテキストは世界中で利用可能であり、世界各地のローカル情報を表示することも可能です。Google のソリューションとプロダクトは、2 億件以上の場所に関する情報を利用しており、1 日あたり 2,500 万件を超えるデータが更新されています。

詳しくはウェブセミナーをオンデマンドを視聴するか、Google のウェブサイトをご覧ください。ウェブサイトでは  Google Maps Platform の詳細やニュースレターの購読などをご案内しています。

-プロダクト マネージャー Ivan Passos