コンテンツに移動
Google Maps Platform

「次世代の Cloud ベースのマップのスタイル設定」一般提供を開始、 ズームレベルの新しいカスタマイズ機能を備え、ユーザビリティが向上

2023年12月21日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/CBMS_GA_header.max-2100x2100.png
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 12 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、次世代の Cloud ベースのマップのスタイル設定を一般提供する運びとなりました。プレビュー リリース以来、スタイル要素を追加および更新し、新しいカスタマイズ機能を組み込みました。また、ユーザー エクスペリエンスも改善され、ベースマップのスタイル設定をより細かく制御できるようになりました。前回の変更では、ベースマップのスタイル設定とカスタマイズに役立つ 100 種類以上のスタイル設定可能なマップ要素の追加、スポットの密度制御などの機能の導入、一度にカスタマイズできる対象物の数の制限撤廃などが行われましたが、今回のリリースではさらに新しい機能が加わっています。

ズームレベル横断的にスタイルをカスタマイズする

特定のズームレベルで最も関連性の高い情報に焦点を当てられるように、ズームレベルごとにマップをカスタマイズできるようになりました。たとえば、あるズームレベルでは地図上の対象物をすべて明るくしたり、別のズームレベルではカスタム マーカーを追加したりといったことが可能になります。

どの業界のお客様も、この機能を使用すれば、エンドユーザーにより良い利用体験を提供できます。旅行会社であれば、ユーザーが宿泊施設の周辺エリアを詳細に把握するためにズームインするケースに備えて、宿泊施設の周辺で特に目立つスポットのみを簡単に強調表示することができます。また、最大ズームレベルおよび最小ズームレベルに対してのみスタイルを設定することもでき、その間のすべてのズームレベルについては、ズームレベル スタイリングによって適切なスタイルが選び出され、ズームインまたはズームアウトするときに滑らかに遷移するようになっています。下の画像では、海の色がズームレベル 0 では濃い青、ズームレベル 22 では明るい青に設定されていることがわかります。ズームインするに従い、ズームレベルのスタイル設定によって補完がなされ、濃い青から明るい青に変化します。ズームレベルごとに青の色合いを設定する必要はありません。

地図上の対象物を迅速に見つける

地図上の対象物を簡単にフィルタリングして、カスタマイズする対象物を迅速に見つけることができるようになりました。プレビュー版では、似たような対象物をまとめてスタイル設定できるように、上位のカテゴリを追加しましたが、今回は、カテゴリを簡単に展開または折りたたんで、カスタマイズするカテゴリのみに焦点を合わせることもできるようになりました。さらに、スタイル エディタのデフォルト設定に加えられた変更はすべて保持されるため、スタイル設定を中断したとしても、その時点から設定を再開できます。

広くなったマップ領域でカスタマイズ

もう一つのアップデートは、スタイル設定可能な対象物、要素タイプ、スタイルを 2 つのパネルに統合することで、カスタマイズするマップ領域をより広く表示できるようにしました。これにより、マップのカスタマイズ結果を表示するための画面領域が拡がることとなります。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Legacy_map_style.max-2100x2100.png

変更前

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Updated_map_style.max-2100x2100.png

変更後: 簡素化されたスタイル設定パネルを表示すると、マップのカスタマイズに使用できる画面領域が増える

使ってみる

このたび一般提供を開始した次世代の Cloud ベースのマップのスタイル設定には段階的な料金モデルが適用されます。上述の機能は、Dynamic Maps プロダクトを使用しているすべてのお客様にご利用いただける予定です。

利用を開始する準備ができたら、Cloud コンソールにアクセスしてください。Cloud ベースのマップのスタイル設定について詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。

また、古いバージョンの Cloud ベースのマップのスタイル設定を使用しているお客様につきましても、次世代バージョンに簡単にアップグレードできるように調整してあります。更新方法についての詳細は、こちらのガイドをご覧ください。

Google Maps Platform の詳細については、ウェブサイトをご確認ください

今回の記事は、Google Maps Platform のエンジニアリング マネージャーである Stas Kuvshinov と、Google Maps Platform のソフトウェア エンジニアである Bret Peterson の協力を得て作成されました。

- Google Maps Platform、UX デザイナー Chris Raykovich

- Google Maps Platform、プロダクト マネージャー Ju Tan

投稿先