Kroo Bank: 取引の分析情報をより詳細に提供し、バンキング エクスペリエンスを向上

Daniela Padilla Vivero
シニア プロダクト マネージャー, Kroo Bank
Danny Haynes
最高プロダクト責任者, Kroo Bank
経済的な安定は幸福な暮らしの鍵となりますが、多くの人がお金の管理は複雑で困難なものと感じています。従来の銀行は複雑な商品と高額な手数料を特徴としており、適切な財務判断を下すことに苦労している人は少なくありません。Kroo Bank は、この状況を変えることを使命としています。当行は、シンプルで透明性の高いバンキング エクスペリエンスを創出することで、お客様が自身の財務状況を把握できるようにし、お金との関わり方を向上させるお手伝いをしています。
支出パターンを強力な位置情報ベースの分析情報に変える
このシンプルなエクスペリエンスは、お客様が自身の支出を正確かつ即座に把握できるようにするという、ごく基本的なことから始まります。しかし、以前は、取引データをシンプルでわかりやすい方法で提示することに課題がありました。
支払い処理の際、販売者の生の情報が不明瞭になることがよくあります。以前は、この元データを変換するために使用していたサードパーティ ツールの出力結果に一貫性がなく、アプリに不正確な情報が表示される原因となっていました。たとえば、店舗名とロゴが実際の購入場所と一致しないといった問題が生じていました。


ユーザーは最近の取引をアプリですばやく検索できます。
この不明瞭さは不便なだけでなく、混乱を引き起こしていました。身に覚えのない情報や不正確な販売者情報を見たお客様は、自分が関わっていない取引ではないかと疑ったり、詐欺ではないかと心配したりする問題が発生していました。こうした誤解はお客様の不安を高めるだけでなく、その解決にも時間を要していました。サポートチームは、問い合わせ 1 件あたり最大 10~15 分かけて、手作業でお客様と詳細を確認する必要がありました。
お客様に正確な情報を提供し、信頼を築いてユーザー基盤を拡大したいと考えた当行は、豊富な実世界のデータを統合し、精度と信頼性の高い取引エクスペリエンスを最初から提供できる専門的なソリューションの導入を検討し始めました。
複数のソリューションを評価し、概念実証を実施した結果、Snowdrop Solutions が提供する Transaction Enrichment API が最も優れていました。Google Maps Platform を基盤に構築されているこのソリューションは、テストした他のどのプロバイダよりも高い精度で取引を特定することに成功しました。


ユーザーは、個々の取引データを地図上で直接確認できるため、より一層の安心感を得られます。
Google Maps Platform の広範な場所に関するデータベースを使用することで、Snowdrop のソリューションが当行の一致スコアを劇的に向上させることがわかりました。実装も簡単でした。わずか 7 週間で最初のパイロット版が完成し、少数のユーザーを対象に、一貫性のない支払い明細を明確な取引分析情報に変換する作業を開始できました。
Google Maps Platform で取引を可視化
現在、お客様が Kroo カードを利用すると、当行のシステムがその取引データを Snowdrop に送信します。Snowdrop の API が即座にデータをクリーンアップするため、お客様がアプリを開くと、正確な販売者名と簡単に認識できるロゴが取引リストに表示されます。このように迅速に状況が可視化されるため、お客様は支払いの内容をすぐに確認できます。
馴染みのない取引や海外の取引などで確実性が不安な場合は、地図ビューをタップして表示し、販売者の正確な位置を確認することもできます。この機能を実現するために、Snowdrop の Transaction Enrichment API が生の取引情報を受け取り、Google Maps Platform の Places API を使用して正確な販売者を見つけ、その詳細を取得します。その後、Geocoding API がその住所を正確な座標に変換し、地図上に位置を表示します。
この視覚的な確認により、お客様は取引を迅速に認識でき、特に小規模な独立系店舗での取引に役立ちます。取引が実際の場所と関連付けられることで混乱が解消され、お客様が期待する明確で信頼できるエクスペリエンスが提供されます。


ユーザーは地図をクリックすることで取引レベルの詳細を確認できます。
明確性と信頼性をお客様に提供
正確な取引データを提供し、明確かつ視覚的なコンテキストで支出を把握できるようにした結果、お客様からの信頼が著しく向上しました。このソリューションを導入して以来、関連するカスタマー サポートの問い合わせが大幅に減少し、サポートチームはお客様の真のニーズに集中できるようになりました。
また、導入後 3 か月で、取引一覧ビューから詳細ビューへの遷移クリック数が 12% 減少しました。このことは、簡単に認識できるロゴと販売者名が追加されたことで、お客様が取引内容を把握しやすくなったことを示しています。さらに詳細を確認したいお客様には、詳細ビューで有用な支払い情報が提供されるほか、Google マップには購入場所も表示されます。購入場所をクリックすると完全な住所を確認することもできます。
このような位置情報に基づく充実した体験は、単なるデータ提供を超えたものであり、お客様の財務健全性の向上にもつながります。お金の流れを明確に把握できるようになると、予算や支出の管理が容易になり、最終的には財務目標を達成しやすくなります。
当行の成長に伴い、こうした位置情報に基づくインテリジェンスをより多くのプロダクトやサービスに統合し、お客様が財務をより効果的に管理できるよう支援してまいります。一例として、Snowdrop と Google Maps Platform を使用して、海外滞在中のお客様の支出管理を支援する取り組みも進めています。
Snowdrop ソリューションと Google Maps Platform の精度、グローバル カバレッジ、信頼性により、お客様が必要とする実践的な財務の透明性と正確性を提供する基盤が整いました。その結果、当行に対するお客様の信頼が高まり、お客様に対して経済的な安定への道筋を提示することが可能になりました。
- Kroo Bank、最高プロダクト責任者、Danny Haynes 氏
- Kroo Bank、シニア プロダクト マネージャー、Daniela Padilla Vivero 氏



