Google サービスの新しいインテグレーションで位置情報エクスペリエンスを素早く開始
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 6 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google は、お客様のマッピング ニーズに合った推奨 API をより簡単に発見、探索、デプロイできる新しい手法を常に模索しています。本日から、小規模企業および大企業の Google Maps Platform の開発者は、エンドユーザー エクスペリエンスとバックエンド運用を高めるための新しい機能や他の Google サービスとのインテグレーションにアクセスできます。
カスタマイズされた推奨事項を使用して簡単にはじめる
初めて Google Maps Platform を利用する場合は、初期設定から実装までを説明した、業界別の手順ガイドをご覧ください。たとえば、小売業の場合は、すぐに開始するための関連スターター サンプルや資料が提供されます。これらの推奨事項を活用することで、業界に応じた最適なサービスとソリューションを素早く探すことができます。
Cloud コンソールで Codelabs や実装ガイドなどの推奨事項が表示されます。
Locator Plus で店舗拠点を自動でアップデート
顧客が店舗などのビジネス情報を見つけるサポートをすることは、これまで以上に重要になっています。本日より、Locator Plus ソリューションを使用して、ストアの詳細をアップデートできるようになりました。Locator Plus は、ビジネス プロフィールからビジネス情報の詳細をインポートしたり、数クリックでロケーションに応じたエクスペリエンスを探索、カスタマイズ、デプロイすることが容易です。
ビジネス プロフィールのビジネス情報詳細の変更はウェブサイト上の店舗検索に反映されます。これらの変更は、営業時間、連絡先情報、写真、サービス オプションなどを含みます。
ニューヨーク エリアに 11 店舗を展開する架空の店舗である Altostrat を例に見てみましょう。オーナーの Val はウェブサイト上に店舗検索機能を設けました。Val は、全従業員に休暇を与え、店舗を 1 週間休業することを決めました。ビジネス プロフィールにアクセスし、この 1 週間の営業時間を変更しました1。Locator Plus ソリューションにより、Val はウェブサイト上で同じ Place Details を再度手動で入力する必要はありません。ビジネス プロフィール上の店舗詳細の更新はすべて、Locator Plus ソリューションでも更新され、ウェブサイトにすぐに反映されます。この新しいインテグレーションにより、Val は、自分の店舗を検索した顧客に対し、検索地域に関わらず確実に最新情報を表示ように更新できます。迅速かつ簡単な予約を可能にする
店舗検索に一工夫加えて予約機能を地図に埋め込むことで、顧客が簡単に店舗サービスを予約できるようになります2。Google で予約は、エンドツーエンドの予約フローを提供し、さまざまなサービスとユーザーをつなげます。店舗検索を利用している顧客は、店舗へ来店することに興味を示していますので、店舗検索内に予約オプションを提供することで、予約プロセスをより簡単かつ確実に行うことができます。さらに、潜在的な店舗トラフィックや、顧客が求めるサービスをより深く理解できるようになります。
Google Cloud で即座にデプロイ
本日より、店舗検索を迅速に更新し、ロールアウトする方法をより拡大させて行きます。Locator Plus ソリューションを使用すると、ユーザーに見せたいすべての店舗の位置情報を、1 つの地図上に登録し表現することができます。Google Cloud を利用すると、アプリケーションに店舗検索を埋め込むことが容易に実行できるようになります。以前は、各店舗の場所を登録し表現する店舗検索を実装するために、開発者は数百行ものコードを統合する必要がありました。
たとえば、Altostrat の Val が、店舗詳細をビジネス プロフィールから Locator Plus へインポートするとしましょう。Google Cloud を使用すると、店舗検索をウェブサイトとネイティブアプリに簡単に埋め込むことが可能です。これにより、ニューヨーク エリアにある 11 の店舗の位置をユーザーにわかりやすく提示することができます。
実装の結果をより深く理解する
コンソール画面にある新しい店舗検索分析ダッシュボードは、実装のインパクトをより深く理解し、データから分析情報を得るのに役立ちます。この分析ダッシュボードは、サイト訪問者がどれくらい店舗検索を利用したかを表しています。閲覧数、検索や Place Details のインタラクション数、全体のエンゲージメント率を含むパフォーマンスを週ごとに測定することができビジネスに活かすことが可能です。なお、このダッシュボードは、匿名化されたデータを使用して、ある開発者の実装が同じソリューションを使用している他の開発者との比較という重要なベンチマークを示します。
これは、小売業者が各ソリューションから投資収益率を評価するための分析の基盤となり得るでしょう。可視化することで、チームはより賢明かつ十分な情報に基づいた意思決定ができるようになります。
Google では、導入プロセスの合理化や Google サービスを活用した便利機能の統合まで、お客様がデプロイ時に最大限活用できる方法を探し続けています。利用開始する準備ができましたら、Locator Plus エクスペリエンスを今すぐ使用してみましょう。これらの機能や統合について詳しくは、次回の Maps OnAir ウェブセミナーで紹介予定ですので、ご興味頂ける開発者の方はこちらからご登録をお願い致します。
1 ユーザーの更新はモデレーション対象となっており、ビジネス プロフィールの更新が Google に承認されしだい Place Details に反映されます。
2 Google で予約は、サポートされている予約プロバイダと連携している特定の国または地域でのみ利用可能です。Google で予約にご関心があり、現在 Google で予約のパートナーでない場合は、プロバイダにこちらのフォームに記入いただくようご案内ください。また、Google のドキュメントで、開始方法をご確認ください。予約プロバイダとまだ連携していない場合は、ビジネス プロフィール マネージャ内の予約セクションで有効なプロバイダを確認できます。
- Google Maps Platform エンジニアリング リード Madiha Chan
- Google Maps Platform プロダクト マネージャー Amit Litsur