Places UI キットのご紹介: Google の場所コンテンツを任意のマップにローコードで表示する

Matt Brightman
Product Manager, Google Maps Platform
James Harrison
Product Manager, Google Maps Platform
※この投稿は米国時間 2025 年 6 月 5 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび Google Maps Platform チームは、Places UI キットをリリースいたします。これは、使い慣れた Google マップのプレイスの UI を任意のマップに組み込むことができる、ローコード、低コストの新しいプロダクトです。これにより、インパクトのある直感的なユーザー エクスペリエンスをより簡単に作成できます。Places UI キットは、Google の豊富で広範な 2 億 5,000 万件もの場所情報に基づいており、場所を探索して発見する際の魅力的なフロントエンド エクスペリエンスを構築できます。
Places UI キットは、Maps JavaScript API、iOS SDK、Android SDK を通じて利用でき、以下の 3 つの UI コンポーネントが含まれています。
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Place Details コンポーネント: 営業時間、アクセス方法、評価など、その場所に関する有益な詳細情報を表示し、ユーザーが十分な情報に基づいて意思決定できるようにします(ウェブとモバイルで一般提供を開始)
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Place Search コンポーネント: ユーザーがカテゴリまたはフリーテキスト検索で付近の場所を見つけられるようにします(Maps JavaScript API で試験運用版を提供)
- 予測入力コンポーネント: ユーザーが入力すると自動的に候補が表示されるため、場所をすばやく正確に見つけることができます(2025 年中に提供開始予定)


Places UI キットのコンポーネントの例
わずか数行のコードで簡単に UI をカスタマイズ
Places UI キットのコンポーネントは、最小限のコードで任意のビジュアル アプリケーションに埋め込むことができます。Google の信頼性の高い UI を提供できるほか、コンポーネントでビジュアル、レイアウト、機能のカスタマイズも可能なため、ブランドのビジュアル アイデンティティに合わせて見た目と操作性をカスタマイズし、より一貫性のあるエクスペリエンスをユーザーに提供できます。


Place Details コンポーネントは、色、サイズ、詳細レベルのカスタマイズが可能。
Google マップの場所情報が初めて他のマップで使用可能に
Google マップのプレイス UI を、Google マップ以外のマップ(またはそのマップの横)に組み込むことが初めて可能になりました。iOS デベロッパーの方がデフォルトの iOS マップ プラットフォームをベースに開発を行う場合は、Google マップが持つ世界中の 2 億 5,000 万以上の場所に関する事実に基づく情報を iOS アプリケーションに簡単に取り込むことができます。これにより、開発プロセスを合理化しながら、異なるプラットフォーム間でも一貫したユーザー エクスペリエンスを提供できます。
費用対効果の高い方法で場所に関するコンテンツを表示
Places UI キットは、Google の豊富な場所情報を組み込んでマップを可視化できる費用対効果の高い方法です。開発予算をより有効に活用できるため、急成長中のスタートアップでも大企業でも、Places UI キットをフロントエンドに使用することでリソースを節約できます。
ユーザーを魅了して引きつける多様な地域探索エクスペリエンスを構築
たとえば、不動産ウェブサイトを管理しているとします。数行のコードを記述するだけで、Google の豊富な場所情報を物件情報に直接取り込めるため、エクスペリエンスを簡単にカスタマイズして、購入希望者にその地域の雰囲気を即座に伝えることができます。ユーザーは、近くの施設や学校を探したり、営業時間、評価、その他の重要な詳細情報など、その場所の最新情報を確認したりできます。この機能により、場所に関する重要な質問の答えが即座に得られるため、内見の依頼が増え、購入の意思決定を後押しすることになります。


Place Search コンポーネントと Place Details コンポーネントは周辺施設の紹介に利用可能。
同様に、Places UI キットは、旅行者がホテルや別荘の近くにあるレストラン、観光スポット、その他の人気スポットを簡単に見つける際にも役立ちます。豊富な画像と信頼できる評価を参考にして、より短時間で選択肢を比較し、旅程を計画できるようになるため、プラットフォームにとっては利用時間の延長につながります。
Places UI キットを使ってみるには、ウェブサイトにアクセスし、ドキュメントをご覧ください。皆様が構築されるマップ エクスペリエンスを楽しみにしております。
-Google Maps Platform、プロダクト マネージャー、Matt Brightman
-Google Maps Platform、プロダクト マネージャー、James Harrison
-Google Maps Platform、プロダクト マーケティング マネージャー、Rashmita Redkar