Aerial View API の一般提供を開始

※この投稿は米国時間 2023 年 9 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、Aerial View の一般提供を開始したことをお知らせします。Aerial View を使用すると、Google Earth で使用されているのと同じ 3D 地図ソースで構築された映画のような動画にプログラムからアクセスできます。デベロッパーは、事前レンダリングされた動画にアクセスしたり、新しい動画を作成したりすることで、米国のあらゆる場所において没入感のあるエクスペリエンスを大規模かつ迅速に作成できます。2023 年 5 月のプレビュー リリース以来、さまざまな業種の企業が Aerial View を使用しており、対象地域を仮想的に把握することで、知識と位置情報に基づいた意思決定を行えるよう支援しています。

不動産

不動産業界では、Aerial View を利用して、購入や賃貸を希望する人が、公園や高速道路への近さなど、物件とその近隣地域の詳細について仮想的に確認できるようにしています。賃貸アパートのマーケットプレイスである Apartment List は、Aerial View を導入することで、賃貸物件とその周辺地域の鳥瞰図を利用者に提供しています。

Apartment List は、Aerial View を同社のエクスペリエンスに取り入れることで、ユーザーのコンバージョン率とエンゲージメント率を高めることができました。Aerial View を利用したユーザーが物件に問い合わせる頻度は、アパートの 3D ツアーを利用した場合よりも 2 倍多いと同社は述べています。

音楽とエンターテイメント

エンターテイメントの分野では、さまざまなブランドが Aerial View を活用してファンへの魅力的なエクスペリエンスを作成しています。2022 年のエルトン ジョンの最後のツアーに向けて、Rocket Entertainment は Aerial View を導入し、事前レンダリングされた Aerial View 動画によって、エルトンと彼のお気に入りのロスアンゼルスの場所とのつながりをファンが分かち合える没入感のあるエクスペリエンスを作成しました。

新しい機会の開拓

Aerial View 動画は、他のさまざまな業界のビジネスにおいても、新たなレベルのコンテキストと理解をもたらします。旅行業では、ホテル、民泊、リゾート、およびその周辺地域の没入感のある 3D ツアーを観光客に提供できます。小売業では、Aerial View を利用することで、顧客に小売店の雰囲気をより詳しく知ってもらうことができ、ポップアップ ショップやパートナーの店舗など、他のエクスペリエンスに誘導することもできます。あらゆる業種において、企業はホバー状態を使用したインタラクティブなエクスペリエンスを作成し、エンゲージメントの強化やコンバージョン率の向上を実現できます。

使ってみる

Aerial View の一般提供が開始されたことにより、課金には動画がエンドユーザーに表示された回数に基づく段階的な料金モデルが反映されます。Aerial View の利用を開始する準備ができたら、Cloud コンソールにアクセスしてください。新しいユーザー エクスペリエンスがビジネスに与える影響を測定することは必ずしも容易ではないため、Google は先行ユーザーと協力して、Aerial View がビジネスに与える影響を測定するベスト プラクティス ガイドを作成しました。影響を検討する段階になりましたら、こちらをご覧ください。

映画のような動画を超えて、カスタム 3D 表示を構築したい場合は、現在プレビュー版が提供されている Photorealistic 3D Tiles の詳細をご確認ください。

Google Maps Platform の詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

- Google Maps Platform、プロダクト マネージャー Matt Brightman