Cloud Logging の新しい「tail -f」機能でログをすばやく検索
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 1 月 7 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
アプリやデプロイメントのトラブルシューティングは一刻を争います。Cloud Logging を使用すると、Google Cloud、オンプレミス、その他のクラウドのログの集約、インデックス登録、指標へのログの集約、Error Reporting による固有エラーのスキャンなどのトラブルシューティングをすべて 1 分未満で行うことができます。このたび、ログのストリーミングに 2 つの新機能が加わり、より最新の分析情報をログデータから取得できるようになりました。
多くの Linux ユーザーからのご要望を受けて、tail -f コマンドの動作に似た新しいツールを追加しました。このツールを使用すると、ログファイルの内容をコンソールにリアルタイムで表示できます。また、この人気のツールのほかに、すべてのリソースの全ログを一度に検索できる機能や Cloud Logging の強力なロギングクエリ言語を使用したグローバル検索、正規表現、部分文字列の一致などの機能もアップグレードしました。これらもすべて、リアルタイムで実行できます。
新しいライブ機能が追加されたロギングクエリ言語を使用すれば、リアルタイムでログから情報を見つけることができます。たとえば、新しいアプリケーションをデプロイしたばかりで、すべてのエラーログを確認したいとします。次のコマンドを使用してみます。
しかし、これでは返される結果が多すぎるため、「currency」というテキストを含むログだけに範囲を絞ります。
この検索では、重要な一連のログがすべてリアルタイムで返されます。
gcloud によるログの追跡機能は、すべてのユーザーにプレビュー版でご利用いただけます。Google Cloud のドキュメントをご参照のうえ設定を行い、tail による追跡をご利用ください。
gcloud ではなく Google Cloud Console を使用したい方にも朗報があります。今回、ログ エクスプローラにログをストリームできるようになっただけでなく、ストリーム、一時停止、探索、トレースへのリンク、ストリームの再開、カウントの可視化、ログのダウンロードの操作をすべて Cloud Console から簡単に行えるようになりました。
Cloud Logging の新しいツールであるコマンドラインの tail -f とログ探索専用機能のログ エクスプローラからお好みのものをお試しいただき、トラブルシューティング時間の節約にお役立てください。
- Google Cloud プロダクト マネージャー Mary Koes