Google Cloud のインフラストラクチャ機能と料金体系のアップデートで広がる選択肢
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
過去数年にわたり、Google Cloud はインフラストラクチャのプロダクト ポートフォリオに大きな投資を行ってきました。Google は、他の主要なクラウド プロバイダと比べて 42% コスト パフォーマンスに優れた新たな Tau T2D VM をリリースしました。また、Cloud Storage にデュアルリージョン バケットや近日公開のターボ レプリケーションといった アップグレードを追加し、さらなる柔軟性を提供しながらお客様のエンタープライズ ワークロードと分析ワークロードをサポートします。さらに、 クラウド リージョンが 29 へ拡大したことを含め、グローバルなネットワーク網であるクラウド ネットワーキングに対し、さまざまな改善も実施していきます。
一方で、お客様の多様なワークロードにより合った機能や価格を提供するためにまだ取り組めることが残ってることも、お客様との対話の中で学びました。そこでこのたび、一部のインフラストラクチャ プロダクトに対する価格変更と新しい料金形態を導入することになりましたのでお知らせいたします。新たなプロダクト オプションと機能を備えた新しく柔軟な SKU を導入し、使用量に応じた支払い方法のより充実した選択肢をお客様に提供します。これらの変更は、幅広いワークロードにまたがるお客様のユースケースに対し、サービスの適合性をより高めることを目的としています。また、同様のプロダクトに対する請求方法が他の主要なクラウド プロバイダと一致するようにデザインしているため、お客様は主要なクラウド プロバイダの間で簡単にサービスを比較できます。
この変更により、Google Cloud プロダクト向けに新しく、低価格なオプションや機能を提供するものもあります。一方で、一部のプロダクトの価格を上げるような変更もあります。ただし、最終的な目標は、お客様が Google Cloud を使う上で、より柔軟な料金モデルやオプションを提供することです。ここで、今後の見通しの概要について説明します。
どのサービスが変更されて、どのようなサービスが新しく導入されるのか?
Google では、一部のストレージ、コンピューティング、ネットワーキングのプロダクトの価格を変更します。この変更により、お客様は、ワークロードの種類や規模、データ ポータビリティのニーズに基づいて費用を最適化し、さらに一部のサービスでコストを削減することが可能となります。具体的な変更点は次のとおりです。
デュアルリージョンまたはマルチリージョンのストレージ バケットに書き込まれたデータのレプリケーションや、リージョン間のデータアクセスなど、データ モビリティに対する Cloud Storage の料金体系を変更
Persistent Disk 向けのより低価格なアーカイブ スナップショット オプションを新たに導入し、コンピューティング負荷の高い DevOps ワークロードよりもコンプライアンス / アーカイブのユースケースの請求額がより少なくなることを実現
他の主要なクラウド プロバイダと同等となるよう、Cloud Load Balancing の送信データ処理に対する新しい料金体系を導入
Network Intelligence Center 内のパフォーマンス ダッシュボードを含むネットワーク トポロジ向けの新しい料金体系を導入
お客様の支払いは増加するのか、減少するのか
価格変更の影響は、お客様のユースケースや使用量に応じて変わります。中には請求額が増加するお客様もいますが、Google では一部のサービスについては使用方法によりそえるように新しいオプションを導入し、それが請求額の減少につながる場合があります。実際、多くのお客様は、現在のポートフォリオや使用方法を最適化することにより、費用を削減できます。Google は直接お客様と連携し、影響を与えかねない変更を把握するためのサポートをします。
新料金の適用時期
現在、お客様には 2022 年 10 月 1 日から有効となる価格変更について、6 か月前の通知を送付しています。変動割引または固定割引が設定された既存のお客様のコミット契約は、契約更新までは変更の影響を受けません。Google が目指しているのは、お客様がこうした変更の影響に対応する際のサポートを提供し、お客様に実装を調整し修正する時間を確保してもらうことです。
次にお客様が行うことはなにか
価格変更に向けて以下のご準備をお願いいたします。
3 月 14 日に送付されたサービスに関する重要なお知らせ(MSA)を最後までお読みください。
現在のストレージ、ネットワーキング、コンピューティングの使い方に基づいて、必要に応じて実行するべきアクションを検討してください。多くの変更点は、使い方と関連しているため単純に選択できます。
適切な Cloud Storage バケットのロケーションを選択するために、Storage Transfer Service の使用を検討してください。4 月 2 日から年末にかけて、Storage Transfer Service は無料で Cloud Storage 内の転送が利用できます。
契約中のお客様は、Google Cloud のアカウント担当者が価格変更の相談に対応いたします。実装を変更する方法(必要な場合)についての情報など、ストレージ、ネットワーキング、Persistent Disk 変更後の詳細価格は、料金ページおよび以下のリンクをご覧ください。アカウント マネージャーがいない場合は、一般向けに定期的に更新されるよくある質問や、以下のリソースのリンクをご確認ください。
本資料における価格分析は 2022 年 2 月時点のものです。
関連情報:
- IaaS 部門ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデント Sachin Gupta