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インフラストラクチャ

Blue および Raman 海底ケーブル システムの発表

2021年8月5日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 7 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

本日は、Google が Sparkle をはじめとする各社と協力して取り組んでいる、中東から南ヨーロッパやアジアまでを結ぶ 2 つの海底ケーブル システムの構築と運用についてお知らせします。Blue 海底ケーブル システムはイタリア、フランス、ギリシャ、イスラエルをつなぎ、Raman 海底ケーブル システムはヨルダン、サウジアラビア、ジブチ、オマーン、インドをつなぎます。

ネットワークの容量とルートの追加開発は、快適なオンライン生活を送ったり、友人や家族、ビジネス パートナーと通信したりするために堅牢な接続を頼りにされている世界中の Google をご利用の皆様のために必要不可欠です。Google ユーザーの方と Google Cloud のお客様には、お住まいの地域内のリージョンにおける容量増加やレイテンシ削減によるメリットを感じていただけます。

Blue 海底ケーブル システムと Raman 海底ケーブル システムは、それぞれ 16 の光ファイバーペアを備えており、2024 年の稼働開始を予定しています。コンソーシアムのメンバーとしては、ゆくゆくは上陸地点をさらに増やし、地上ネットワーク資産を通じて両システムが接続されることを期待しています。

他のインフラストラクチャ プロジェクトと同様、海底ケーブルの構築は人知の進歩に貢献した地域の著名人を称える機会です。Raman ケーブルの名は、インドの物理学者サー チャンドラシェーカル ヴェンカタ ラマン氏にちなんで付けられました。ラマン氏は 1930 年にノーベル物理学賞を受賞し、科学部門でアジア初の栄誉を受けました。C.V. ラマン氏は光散乱を中心とする研究を行い、透過性物質に光を入射すると、散乱光の一部で波長と振幅が変化することを発見しました。このいわゆるラマン効果は、海底ネットワーク ケーブルを可能にする光学分野の基本原理です。また、ラマン氏は地中海への渡航中、水そのものは透明なのになぜ海が青いのか疑問を抱くようになりました。彼のおかげで、現在では海が単に空を反射しているからではなく、水自体が青い光を散乱させるためであることがわかっています。

Blue と Raman が加わり、Google は現在、Curie、Dunant、Equiano、Firmina、Grace Hopper などの Google 助成のケーブルや、Echo、JGA、INDIGO、Havfrue などの共同ケーブルをはじめ、世界中で 18 の海底ケーブルに投資しています。Google Cloud のネットワークとインフラストラクチャについて詳しくは、こちらをご覧ください。

-通信業のための Google Cloud Global Networking 担当バイス プレジデント兼責任者、テクノロジーおよび戦略担当責任者 Bikash Koley

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