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インフラストラクチャ

南アメリカの皆様、こんにちは!Firmina 海底ケーブルの発表

2021年6月24日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 6 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

本日、Google が敷設する海底ケーブル「Firmina」を発表いたします。この海底ケーブルは、米国東海岸からブラジルのプライアグランデとウルグアイのプンタデルエステを経由し、アルゼンチンのラストニナスにまで及びます。Firmina は、他の電源が一時的に利用できなくなった場合でも、ケーブルの一端の電源から完全に電力供給できる世界最長級のケーブルです。これまで以上に信頼性の高い接続が重要になっている今、これによって復元性を強化できます。

人々や企業が多くの面でデジタル サービスに依存するようになっている中、Firmina によって南米のユーザーは Google サービスへのアクセスが改善されます。12 本のファイバーペアを備えたこのケーブルは、南北アメリカ間で迅速かつ安全にトラフィックを伝送し、ユーザーが Google 検索、Gmail、YouTube などの Google サービスや Google Cloud サービスに高速かつ低レンテンシでアクセスできるようにします。

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Google のネットワークにとって主な優先事項は信頼性であり、それを実現するためにシングルエンド電源機能は重要です。海底ケーブルでは、データはケーブルの光ファイバー内を光のパルスとして伝送されます。その光信号は、各国の地上局で供給される高電圧電流により、100 km ごとに増幅されます。ケーブル システムが短いと、シングルエンドからの給電の可用性が高くなり、ケーブルが長く、ファイバーペア数が多いと、シングルエンドからの給電は難しくなります。しかし、Firmina はこの障壁を打ち破ります。南北アメリカを接続するケーブルは、シングルエンドの給電機能を備えた史上最長のケーブルになります。この記録的かつ高い復元性を備えた設計は、以前のシステムよりも 20% 高い電圧をケーブルに供給することで実現されます。

世界の先見者を称える

人知と社会的正義を推進するために取り組んできた著名人を称えるため、このケーブルの名称は、ブラジルの奴隷制度廃止論者であり、アフリカ系ブラジル人の奴隷制下での生活を描いた 1859 年の小説『Úrsula』の著者である Maria Firmina dos Reis(1825~1917 年)にちなんで付けられました。混血女性で知識人である Firmina は、ブラジルで最初の小説家と見なされています。Google はこのケーブルの名称によって、同氏の先駆的な取り組みと精神に注目を集めたいと考えています。Firmina の詳細については、Google Doodle をご覧ください。

現在、Google は、Firmina を含め、Dunant、Equiano、Grace Hopper などの 16 の海底ケーブルと、Echo、JGA、INDIGO、Havfrue などの共同ケーブルに投資しています。Google は、Google データセンターや世界中の Google Cloud リージョンを含む、堅牢なグローバル ネットワークとインフラストラクチャを構築する取り組みを継続しています。

Google のインフラストラクチャの詳細をご覧ください。

-Google Cloud Global Networking 担当バイス プレジデント Bikash Koley

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