IT プロフェッショナルが最も直面しやすい 5 つの課題と Google Cloud Next がその課題解決にどのように役立つか
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 5 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
IT アーキテクトや IT プロフェッショナルは、組織の成功に不可欠な存在であり、企業や行政機関が利用する IT システムの設計、構築、保守を担います。それだけでは十分でないとばかりに、常に学習し、変化し続ける IT 環境の需要に対応しなければなりません。特に、生成 AI のようなテクノロジーが突然登場し、ビジネスの重要要素となった場合はなおさらです。77% の企業が AI を使用しているか、今後使用する予定であることをご存じでしょうか。しかもこの割合は年々増加しています。また、絶え間なく厳しい業務が続くことも、IT プロフェッショナルの 40% が燃え尽き症候群のリスクを抱える一因となっています。そのため、根本的な問題として、どうすれば自分の仕事がうまくいき、労力やストレスを軽減できるのかということを自問していることでしょう。
そこで朗報です。1 つ目として、Google Cloud には、IT 環境を迅速、簡単、かつ効果的に進化させるための多くの方法があります。2 つ目として、8 月 29 日から 31 日まで Google Cloud Next '23 というイベントが開催されますが、ここで IT 環境を進化させる機会を活かすために深く学ぶ必要があることは何かをご確認いただけます。参加するかどうかまだ迷っているのであれば、今すぐ取り組むべきと思われる 5 つのシナリオと、Next '23 がどのように役立つかを見てみましょう。
その 1 - AI ワークロードのためのインフラストラクチャを設計する
新たな AI ベースのアプリケーションを運用するために、新しいリソースを導入するよう求められたことがあるのではないでしょうか。Next '23 では、AI の効率性を組み込んだ専用インフラストラクチャを使用して、ワークロードを迅速かつ安全に、また、費用対効果が得られるように、一新、スケール、最適化する方法を紹介します。Google は AI ファーストの企業であり、AI に最適化された Google のインフラストラクチャは、何十億ものユーザーにサービスを提供する YouTube、Gmail、Google マップ、Google Play、Android といった Google 独自のプロダクトが必要とするようなグローバルなスケーラビリティとパフォーマンスを提供できるように構築されています。また、Bard や PaLM API などの生成 AI 関連の機能とツールの基礎となる PaLM 2 のような大規模言語モデルのトレーニングとサービングなどの負荷が高いワークロードにも対応するよう設計されています。
AI とクラウド コンピューティングにおける豊富な知見を Google が有していることは、Google Cloud が市場で最も強固な AI インフラストラクチャ サービスを提供できる唯一無二の立場にあることを示しています。Next '23 では、以下の方法で Google の AI インフラストラクチャについてご確認いただけます。
What’s next for architects and IT professionals(アーキテクトと IT プロフェッショナルの次のステップ)と題して、Google のゼネラル マネージャーがインフラストラクチャ、AI、ML について解説するスポットライト セッションに参加する。
Build your organization’s future on Google AI and machine learning infrastructure(Google AI と ML インフラストラクチャで組織の未来を構築する)と題したブレイクアウト セッションに参加するか、AI や ML に関するその他のセッションを確認する。
Google のデモ ショーケース内の AI イノベーション パビリオンを訪問する。
Google の Hardware-verse で、Google の AI インフラストラクチャの一部を(文字どおり)実際に体験する。
Innovators Hive で開催されるライブ トレーニング ワークショップで、AI と ML のスキルセットをアップグレードする。
その 2 - 最新のコンテナベースのアプリケーションを迅速かつ安全に構築し、実行する
お客様の組織で何年もコンテナと Kubernetes を使用していることが間違いないとしても、使用しているのは Google Cloud のコンテナと Kubernetes ですか?Google Cloud は、コンテナ化された最新のワークロードを実行するための最適な場所の一つを提供しており、10 年以上にわたって週に数十億のコンテナを立ち上げてきた有意義な経験を自社のサービスに反映することで、さまざまな規模のデベロッパーと企業が最新のコンテナ イノベーションを活用できるようにしています。
最新のコンテナベースのアプリケーションを構築する IT プロフェッショナルは、多くの場合、マネージド サービスと広範囲なデータベース オプションがあることを理由として Google Cloud を選択しており、これによりデベロッパーは安全、迅速かつ大規模にアプリケーションを構築できます。このようなユースケースについて、Next '23 で時間を割いて確認すべきことを以下に紹介します。
コンテナから AI まですべてを深く掘り下げる GM スポットライト セッション What's next for operations and platform builders(IT 運用とプラットフォーム構築者は今後どうなるか)に参加する。
有名ゲーム会社である株式会社カプコンがどのように Google Cloud 上で『ストリート ファイター 6』を運用しているのかについて、ブレイクアウト セッション The future of modern enterprise applications with Google Kubernetes Engine(Google Kubernetes Engine を使用した最新のエンタープライズ アプリケーションの未来)で確認し、コンテナに関する他の素晴らしいセッションをすべて見て回る。
Innovators Hive のコミュニティ ハブで、友人や仲間と交流する。
Innovator Hive のライトニング トーク How to run ML workloads in GKE with Cloud TPU and GPU(Cloud TPU と GPU を使用して GKE で ML ワークロードを実行する方法)を確認する。
デモ ショーケースのコンテナエリアを訪問する。
その 3 - 従来のエンタープライズ アプリケーションを高い信頼性、スケーラビリティ、コスト パフォーマンスで強化する
クラウドネイティブのワークロードは便利ですが、ERP、データベース、ウェブアプリ、メインフレームなどの従来型のエンタープライズ ワークロードも引き続き、組織に欠かせないものとして利用されています。従来型のワークロードがなくなることはないでしょう。従来型のワークロードはより現代的に進化を続けており、多くの場合、データ分析や AI を活用したモダナイゼーションによる大きな可能性をはらんでいます。これまでになく、CIO には従来型のワークロードを確実かつ健全に発展させることが求められています。
Google Cloud により、SAP や VMware などの現実世界のワークロードの中心には、Google のプラットフォームに関する設計と選択肢があります。Google は、移行やモダナイゼーションに関する意思決定プロセスを簡素化し、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティ、パフォーマンス、費用対効果の向上を実現する直感的なオプション群と規範的なソリューションによって、お客様が安心してクラウドに移行できるよう努めています。Next '23 では、このような課題を解決するための以下のような多くの方法を紹介します。
どのようなデプロイまたは移行をお考えであっても、それに対応するブレイクアウト セッションを用意しています。まずは、How Sabre migrated their apps and data centers to Google Cloud with speed and ease(Sabre はどのようにアプリとデータセンターを Google Cloud に迅速かつ簡単に移行したか)、Accelerate innovation with SAP on Google Cloud(Google Cloud 上の SAP でイノベーションを加速させる)、またはこちらの他のセッションをご確認ください。
Google のお客様である ADT が、どのようにして VMware のアセットを Google Cloud に移行したかを、デモ ショーケースでのインタラクティブな事例紹介でご確認ください。
Google のエンドツーエンドの移行とモダナイゼーションのための統合サービスである移行センターのほか、Innovators Hive の Architect’s Corner で他のデモもご覧ください。
その 4 - パフォーマンスの高い、分散されたインフラストラクチャで実行する
Google Cloud のインフラストラクチャは、データセンターで運用しているものに限りません。企業や行政機関が主権、スケール、セキュリティ、高負荷コンピューティング ワークロードを考慮して設計されたインフラストラクチャを必要とする場合、Google は、以下のとおりまさに必要なものを提供できます。
行政機関や規制が厳しい業界の企業には、Google Distributed Cloud Hosted や、特定の主権やセキュリティのニーズを持つ組織向けの Google Cloud の Sovereign ソリューションなど、独自のソリューションとサービスを提供しています。
通信業界には、目的に特化した通信事業向けサービスを提供しており、通信サービス プロバイダ(CSP)は、ハイブリッド クラウドの原則に従ってネットワークのデジタル トランスフォーメーションを行い、新しい収益機会を特定できます。さらに、通信ネットワークのワークロード向けに調整された Kubernetes ベースのオープンなサービスを提供する Google Distributed Cloud Edge もご用意しています。
通信事業者の方には、How Google Cloud helps shape and transform Telecom Network deployment and monetization models(Google Cloud がどのように通信ネットワークのデプロイと収益化のモデルを形成、変革に役立つか)とデモ ショーケースの刺激的なライブをおすすめします。
分散型クラウドについては、Running AI at the edge to deliver modern customer experiences(エッジで AI を実行して最新のカスタマー エクスペリエンスを提供)と Mind the air gap: How cloud is addressing today’s sovereignty needs(エアギャップに注意: クラウドは昨今の主権ニーズにどのように対応しているのか)に参加するか、デモ ショーケースで Google のエリアをご訪問ください。
その 5 - 費用を削減し、サステナビリティの目標達成に貢献する
AI がより速く、より多くの作業をこなすのに役立つことは誰もが知っていますが、AI が支援するレコメンデーションや費用最適化ツールが費用削減や財務レジリエンスの強化に役立つことをご存じでしたか。API、Cloud Scheduler、確約利用割引(CUD)を活用してクラウド関連支出を制御し、費用を最適化しましょう。また、このような費用最適化機能を補完するために、Google Cloud の使用に伴う二酸化炭素排出量を正確に報告し、カーボン フットプリントと費用を削減するための対策を講じる一連のツールも構築しました。Next '23 でさらに詳しく知りたい方は、以下をご確認ください。
サステナビリティについては、GreenOps: Drive carbon and cost efficiencies with a new wave of developer tools(GreenOps: 新しいデベロッパー ツール群を使用して炭素排出削減と費用効率化を推進する)というブレイクアウト セッションにお申し込みください。
また、費用削減については、Creating a FinOps culture change through cloud automation(クラウドの自動化による FinOps 文化の変革)と Unlock cloud value for everyone with Google Cloud FinOps tools(Google Cloud FinOps ツールで誰もがクラウドの価値を引き出せるようにする)というセッションを確認し、デモ ショーケースで Google の費用最適化エリアもご訪問ください。
現在、上述のような課題に直面しているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。もし直面している場合は、8 月 29 日から開催される Next'23 にぜひご参加ください。「クラウドの独自運用」というお客様のモットーに Google がどう応えているかを説明いたします。ご参加をお待ちしております。