クラウドで運用効率化とコスト削減を促進する
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 5 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
現在、あらゆる企業が、新しい困難なビジネス情勢に対応すべく調整を迫られています。生き残るのがやっとの企業もあれば、かつてない急激な業務量増加に四苦八苦しているビジネスもあるでしょう。いずれにしても共通して言えるのは、これまでとは抜本的に異なる方法で運用を行っていかなければならないということです。こうしたなかで、企業の経営者は、プロジェクトの取捨選択やリソースの割り当て方など、厳しい決断を余儀なくされています。しかし、今この時期にこうした取捨選択や運用効率化に集中的に取り組んでおけば、目の前の困難を切り抜けられるだけでなく、将来的にビジネスをさらに発展させるための足掛かりにもなります。
クラウド技術は、新たな現実を前に手探り状態のビジネスを支え、ますます重要な役割を担うようになってきています。Google Cloud はこれまでも大小さまざまな規模のビジネスで採用され、全社を挙げてテレワークを可能にする、オンプレミス環境に代わるスケーラブルなクラウド環境を実現する、オンプレミスのハードウェア機器を減らしてインフラ諸経費を削減させるなど、さまざまな効果を上げてきました。たとえば、Google は VMware 上で動作するアプリケーションを Google Cloud にすばやく移行するマネージド サービスを考案しました。これにより、VMware 環境の総所有コストを減らすことができ、オンプレミスのコストが最大 30% 削減されました。また、SAP などのレコード形式のシステムをクラウドに移行する方法も開発し、3 年間の運用コストを 46% 削減させた例もあります [1]。さらに、クラウドを巡る効率化やコスト削減に関しては、データも大きな役割を果たしていて、Google のデータ ウェアハウジング ソリューションである BigQuery にデータを移行すれば、オンプレミスと比べて 3 年間の総コストを最大で 52% 削減することも可能です。
こうした話題については、5 月 27 日から開催したウェブ カンファレンス Solving Together にて詳しく触れています(イベント終了後もオンデマンドでご視聴いただけます)。このカンファレンスでは、ビジネスの立て直しや、変化し続ける現状への対応、さらには将来に向けた新たな仕組みづくりなど、さまざまな側面で役に立つ知見やソリューションをご紹介しています。Google Cloud の EMEA 地区責任者である Chris Ciauri による基調講演を皮切りに、5 つの主な課題(運用効率化、ビジネス継続性、テレワークなど)に焦点をあてた 20 以上のセッションがあります。運用効率化をテーマにしたセッションでは、以下のトピックについて深く切り込みます。
- インフラストラクチャによって運用効率を改善する - クラウドは、IT コストの削減から運用方式の改善に至るまで、現実的な可能性を秘めています。このセッションでは、Google Cloud へとインフラストラクチャを移行させるシナリオをいくつか例に挙げながら、コストと運用効率への影響について詳しく説明します。詳細
- IT 予算を圧迫しないデータ分析 - 企業の分析部門は、アジリティ、効率、スケーラビリティを向上させると同時に TCO を削減できるような方法を模索しています。このセッションでは、企業のデータ ウェアハウスを BigQuery でモダナイズすることによって、莫大なコストをかけることなく、上記のような目的を達成する仕組みについて詳しく見ていきます。詳細
- 予測可能なクラウドコストへの道のり - コストを最適化するための原則を理解して実践していくことは、クラウド インフラストラクチャの効果的な運用に欠かせません。このセッションでは、コストを削減すると同時に機能性を高める方法やベスト プラクティスについて解説します。詳細
- Contact Center AI でお客様対応を効率化する - Google AI によってコンタクト センターを改革し、最小コストで顧客が満足できるカスタマー エクスペリエンスを実現する方法について見ていきます。このセッションでは、Contact Center AI で採用されている、音声や言語を認識できる高度なモデルについて言及するとともに、こうした仕組みを本番環境にすばやく導入する方法について説明します。詳細
デジタル カンファレンス Solving Together は、5 月 27 日 からオンデマンドで視聴できます。お使いの Google アカウントを使って無料でご登録のうえ、カンファレンスのウェブサイトにアクセスしてご視聴ください。
- By ソリューション エンジニアリング担当バイス プレジデント Hamidou Dia
[1] IDC 調査、2020 年 6 月