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Cloud Bigtable はグローバルへ ―― マルチリージョン レプリケーションに対応

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※この投稿は米国時間 2019 年 3 月 6 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、私たちは Cloud Bigtable のレプリケーション機能を拡張し、1 つのリージョンだけでなく世界中にデータを置けるようにしました(現在はベータ)。この機能拡張により、いつでもどのゾーンでもレプリケーション クラスタを作成できるようになります。

Cloud Bigtable は、グローバルに分散された高速のワイドカラム NoSQL データベースです。高スループットと低レイテンシを維持しながらギガバイト規模からペタバイト規模へとシームレスにスケーリングし、アプリケーションのニーズに応えます。これは、Google 検索や Google マップ、YouTube など多くの Google プロダクトで使用されているのと同じ機能であり、IoT、金融、アドテック、ゲームなどの業界やワークロードで世界中のユーザーにパーソナライズとアナリティクスを提供している Google Cloud のお客様に実際にご利用いただいています。Cloud Bigtable を使用するアプリケーションはユーザーにすばやくデータを提供できますが、今回の機能拡張により、数千マイルも離れた場所で作成されたデータの場合でも、そうすることができるようになったわけです。

Cloud Bigtable がグローバルにデータを分散できるようになると、次のことが可能になります。

  • ユーザーが世界中のどこにいても、任意のリージョンで作成されたパーソナライズ レコメンデーションなどのデータをユーザーの近くに置き、従来よりも低いレイテンシで提供できます。
  • 世界中のソース(IoT センサー データなど)から取り込まれたデータを 1 か所にまとめ、集計、アナリティクス、機械学習で利用できます。
  • 単一リージョンの範囲を越えた形でデータの可用性と耐久性が向上します。
  • バッチとサーブのワークロードを分離できます。

レプリケートされたインスタンスのすべてのクラスタは読み込みと書き込みの両方を受け付け、結果整合性を満たすマルチプライマリ レプリケーションを提供します。同じ大陸であれ、地球の反対側であれ、1 つ以上の Cloud Bigtable クラスタを追加すればレプリケーションをセットアップできます。

下図は、北米、欧州、アジア、オーストラリアにユーザーを抱えている企業の例です。今回の拡張により、Cloud Bigtable のインスタンスをグローバルにレプリケートし、各リージョンにクラスタを配置すれば、低レイテンシでのアクセスをエンドユーザーに提供できます。

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Cloud Bigtable のお客様である Oden Technologies は、産業オートメーション分野の顧客に提供しているサービスの可用性と耐久性を高めることに力を注いでいます。

「Oden のリアルタイム アナリティクスにとって、Cloud Bigtable は欠かせない構成要素です。私たちのお客様は、生産プロセスから無駄や品質欠陥を取り除くために私たちのアナリティクスを利用しています。Oden が真にミッションクリティカルで既存ソリューションに対抗できる製品へと進化するためには、必要なときにサービスに確実につながるという信頼をお客様から獲得する必要があります。私たちは、Cloud Bigtable のマルチリージョン レプリケーションにより、お客様が求める可用性と耐久性を保証できるようになりました。」(Oden Technologies のインフラストラクチャ責任者、James Maidment 氏)

レプリケーション トポロジーは、Cloud Bigtable が提供されているゾーンで構成できます。ダウンタイムなしで既存インスタンスに別のリージョンのクラスタを追加することも可能です。しかも、Cloud Bigtable のレプリケーション モデルには、インスタンスのレプリケーション トポロジーをいつでも再構成できる柔軟性があります。インスタンスにデータを書き込んでいるときでも、そのインスタンスにクラスタを追加したり、インスタンスから削除したりすることができます。

既存インスタンスにクラスタを追加すると、次のことが行われます。

  • まず、既存クラスタから新クラスタにすべての既存データがまとめてレプリケートされます。
  • 任意のクラスタに対するその後のあらゆる書き込みは、インスタンス内のすべてのクラスタにレプリケートされるようになります。

インスタンス内のすべてのテーブルは、すべてのクラスタにレプリケートされます。レプリケーションの状況については、テーブルごとに GCP Console のテーブル リストでモニタリングできます。

リージョン間での Cloud Bigtable データの移動

ほかのリージョンにデータを移す場合は、目的のロケーションに新クラスタを追加してから元のクラスタを削除します。元のクラスタは、データが新クラスタにレプリケートされている間は残るので、書き込みが消える心配はありません。データのレプリケーションは Cloud Bigtable によって自動的に行われるため、ユーザーは Cloud Bigtable に書き込みを続けるだけで済みます。

Cloud Bigtable を提供する GCP リージョンの拡大

私たちは新たにブラジルのサンパウロ(southamerica-east1 リージョン)でも Cloud Bigtable の提供を開始しました。人気の高いワイドカラム データベースのパフォーマンスと信頼性をより多くのお客様にお届けするべく、Cloud Bigtable を提供するロケーションを今後も増やしていきます。

Cloud Bigtable は、最近ではサンパウロ以外にムンバイ(インド)、香港、シドニー(オーストラリア)にも追加され、全部で 17 リージョンで提供されています。現在 Cloud Bigtable を提供しているリージョンと、近く導入されるリージョンは次のとおりです。

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Cloud Bigtable を支える Google のグローバル ネットワーク

Cloud Bigtable の高性能グローバル レプリケーションを可能にしているのは、全世界で展開されている Google のグローバル プライベート ネットワークです。高スループットと低レイテンシの接続を提供するネットワークが、大規模なデータベース ワークロードを支えています。

次のステップ

Google のグローバル ネットワークや、このネットワークによる Cloud Bigtable のリージョン間レプリケーションに興味のある方は、4 月にサンフランシスコで開催される Google Cloud Next '19 のセッションにご参加ください。現地で皆さんにお会いするのを楽しみにしています。

Cloud Bigtable のレプリケーションを使ってみたい方は、インスタンスを作成し、分散アプリケーション内で 1 つ以上のアプリケーション プロファイルを構成するか、もしくは Cloud Bigtable ラボでお試しください。2019 年 3 月 31 日までは、1j-bigtable-719 というコードを使えば無料で Qwiklab を探索できます。

- By Sandy Ghai, Product Manager and Misha Brukman, Product Manager