Google Cloud Japan が CCoE(Cloud Center of Excellence)研究分科会を発足
Yoshikazu Kurosu
Partner Success Manager, Google Cloud Japan
このたび、Google Cloud Japan は、Google Cloud のエンタープライズ企業向けユーザー会「 Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise (Jagu'e'r)」 のメンバー企業の皆様と、CCoE(Cloud Center of Excellence)の在り方を研究する「CCoE 研究分科会」を立ち上げました。
CCoE とは、(Cloud Center of Excellence) の略称で、特にエンタープライズ企業において、クラウドによってより推進されるテクノロジーの運用を進化させるため、ベストプラクティスやフレームワーク、ガバナンスを作成・伝導・制度化するための専門の人材を集めたチーム=「企業内でクラウドを推進していくために仕組みを整え広めていく専門チーム」のことです。クラウド活用に有効な手段の一つである CCoE 組成と運営のノウハウは、様々なクラウド推進企業の皆さま独自の手法で進化してきました。そのため、明確な定義やベスト・プラクティスを探索することは容易ではなく、これからクラウドを利活用し DX へとチャレンジされるエンタープライズ企業のお客様の大きな課題となっています。
今回、「CCoE 研究分科会」を立ち上げた背景には、そのようなお客様、パートナー企業様のご要望にお応えしたいという思いがあります。Google Cloud のユーザー会(Jagu'e'r) のご参画企業様と協業することで、フラットな視点での DX、CCoE についてまとめていきます。
多様な課題をお持ちのエンタープライズのお客様に、多様な視点から CCoE のベスト・プラクティスを提供していくことにより、日本のエンタープライズにおける IT 利活用、DX 推進に寄与していきたいと考えております。
本ブログでは、分科会の概要とともに、第一回のキックオフミーティングを経て決定した活動内容も併せてご紹介します。
「Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise(愛称:Jagu'e'r)」は、日本において Google Cloud を利用・推進されているお客様やパートナー企業様の相互交流を深め、それぞれの企業が持つ経験やノウハウを共有し合い、クラウドテクノロジーを用いた変革を推進する IT リーダの方々のコミュニケーションを支えることを大きな目的とした、Google Cloud のユーザー会です。昨年 11月に設立され、多数の会員企業の皆様とともに、日々活動が推進されています。
これまで、計 3 回のコミッティ会議と 1 回の全体総会を行ってまいりました。コミッティでの審議を経て、全会員が参加する総会で分科会の設立が案内され、早速いくつかの会がその活動を開始しています。
今回ご案内する「CCoE研究分科会」もその一つです。
<Jagu'e'r の分科会一覧>
この CCoE 研究分科会は、下記のメンバーで構成されています。これまでエンタープライズ企業において CCoE の立ち上げをリードしたご経験のあるユーザー企業の皆さま、そして、数々の CCoE 立ち上げ支援を担当されてきたパートナー企業の皆さまで構成されています。
和田 剛 | 大日本印刷 株式会社 |
大橋 衛 | KDDI 株式会社 |
渡邉 勇太 | パナソニック株式会社 コネクテッドソリューションズ社 |
渡邉 裕子 | 株式会社 みずほフィナンシャルグループ |
住谷 哲夫 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ |
田中 圭 | 富士ゼロックス 株式会社 |
遠山 陽介 | 株式会社 野村総合研究所 |
饒村 吉晴 | PwCあらた 有限責任監査法人 |
伊藤 利樹 | 株式会社 エヌ・ティ・ティ・データ |
今後、ユーザー会(Jagu'e'r)のWebサイトに、このメンバーで議論した内容を順次連載形式で公開していく予定です。CCoE 全体としてその組成や運営に必須の要件や抑えるべきポイントなどを各社様の取り組み事例をベースに、紐解いていきます。主に下記のような点を議論し、公開するコンテテンツを通し、皆さまへお伝えしていくことができればと考えています。
DX成功の鍵とクラウド利活用
クラウド利活用とCCoEの関係性
日本のユーザー企業におけるCCoE事例と傾向
CCoE体制/役割/効果の概要
分科会メンバー各社事例を下記ポイントから紹介
「体制」現在のCCoEの体制、体制図、関係者、関係部門、各々の役割
「役割」CCoEが社内で定義されている役割とポイント
「効果」CCoEが社内に存在しなかった場合起こりうる/存在するからこそ達成できた事
「今後」これからのビジネス環境においてCCoEが担う役割はどのようなものか
「焦点」CCoEを立ち上げ、円滑に推進していく上で必要な3つのポイント
Jagu'e'r へは、Google Cloud をご利用中、もしくはパートナーとして推進中の企業様にご所属であればどなたでもご参加できます。分科会では、より密度の濃い議論が開始されています。ぜひご参加をご検討ください。
Google Cloud の利活用と日本のエンタープライズの DX 推進上の課題などについて、様々なキーパーソンとコミュニケーションし、その活動の一助にしていただければと思います。
ご参加をご検討される場合は、Google Cloud 御社担当営業・パートナーマネージャーにお問い合わせください。
- Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise(Jagu'e'r)CCoE分科会長 黒須 義一