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Cloud SQL のインプレース アップグレードのご紹介: Enterprise から Enterprise Plus への移行が容易に

2023年11月17日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 11 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

今年 7 月にリリースされた Cloud SQL Enterprise Plus エディションでは、読み取りと書き込みのパフォーマンスの大幅な改善、計画的なメンテナンス運用におけるほぼゼロのダウンタイムと 99.99% のサービスレベル契約(SLA)、拡張されたデータ保護機能という 3 つの主要な機能強化が Cloud SQL に導入されました。この Enterprise Plus エディションを簡単にご利用いただけるよう、このたび、Enterprise エディションから Enterprise Plus エディションへのインプレース アップグレードをリリースしました。中断を最小限に抑えたシームレスなインプレース アップグレードが可能になります(予想ダウンタイム 60 秒未満)。

これは Cloud SQL のお客様にとって朗報で、Cloud SQL Enterprise Plus の強化された SLA とデータ保護のほか、ダウンタイムがほぼゼロに近いメンテナンス運用が実現します。

「Cloud SQL Enterprise Plus にアップグレードしたことで、ID.me は 35 日間の PITR や 99.99% の可用性などの機能によって、より簡単にコンプライアンス要件を満たせるようになりました。Enterprise エディションから Enterprise Plus エディションへのアップグレード プロセスは驚くほど簡単でした。」- ID.me、クラウド プラットフォーム アーキテクト Kevin Liu 氏

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このリリース時点での Cloud SQL Enterprise エディションと Enterprise Plus エディションの主な違い

インプレース アップグレードの概要

インプレース アップグレードはワンクリックの簡単なプロセスです。数分で完了し、予想されるダウンタイムは 60 秒未満です。特筆すべきは、このプロセスではアプリケーション レベルのエンドポイントを変更する必要がないということです。最後になりますが、既存のすべての運用ワークフローとフラグは、アップグレード後も変わりなく機能します。既存のインスタンスは名前と IP アドレスが保持されるため、アプリケーションの再構成や再デプロイは必要ありません。

Enterprise エディションに戻したいお客様には、最小限の中断で可能なダウングレード ワークフローも用意されています(P90 ダウンタイムは 60 秒未満)。

Enterprise エディションのインスタンスを Enterprise Plus エディションにアップグレードする

Cloud SQL Enterprise エディションの既存のインスタンスを Enterprise Plus エディションにアップグレードするには、以下のフラグを指定します。

  • --edition=ENTERPRISE_PLUS(必須)
  • --tier=<コア数で指定されるインスタンス サイズ。Enterprise Plus で有効なすべての値は以下のとおり>(必須)
  • --project=<プロジェクト ID>
  • --enable-data-cache(読み取りパフォーマンスをさらに高速化するためにデータ キャッシュを有効化)
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エディションのアップグレード ステータスを確認する

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Enterprise Plus インスタンスを Enterprise にダウングレードする

Enterprise Plus の既存のインスタンスを Enterprise にダウングレードするには、以下のフラグを指定します。

  • --edition=ENTERPRISE
  • --tier=<コア数とメモリサイズで指定されるインスタンス サイズ>
  • --project=<プロジェクト ID>

ダウングレードの一環として、データ キャッシュは自動的に無効になります。

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まとめ

Cloud SQL の新しいインプレース アップグレード機能を活用することで、お客様はデータを移行したり外部ツールを使用したりすることなく、Cloud SQL Enterprise エディションの既存のインスタンスを Enterprise Plus エディションに簡単に移行できるようになりました。手動で Enterprise Plus の新しいインスタンスに移行する場合に比べ、運用面で大幅な改善となります。インプレース アップグレード機能は完全に自動化されており、ダウンタイムを最小限に抑えながらわずか数分で完了します。

アップグレードが完了すると、新しいインスタンスは、以前の名前と IP アドレスを保持したまま、指定されたバージョンとハードウェア層で実行されます。アプリケーションの再構成や再デプロイの必要はありません。

Cloud SQL のエディションの詳細については、こちらの公式ドキュメントをご覧ください。

-データベース スペシャリスト CE Julius Sacramento

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