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データベース

Buildertrend が Memorystore for Valkey でイノベーションを推進

2025年11月13日
Zack Dunning

Senior Manager, Cloud Engineering, Buildertrend

Ankit Sud

Senior Product Manager, Google

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※この投稿は米国時間 2025 年 11 月 6 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 今回は、クラウドベースの建設管理ソフトウェアの大手プロバイダである Buildertrend にお話を伺います。2006 年以来、このプラットフォームは世界中の 100 万人以上のユーザーがビジネス管理を簡素化し、財務を追跡し、コミュニケーションを改善するのに役立っています。この大規模なスケールと野心的なビジョンを支えるため、同社は Google Cloud 上の堅牢なテクノロジー スタックを活用し、最近では Memorystore for Valkey も導入しました。Memorystore for Redis から新しいプラットフォームへの移行について、以下をお読みください。


建設業の経営では、リアルタイムの情報を常に把握して各方面の調整をして、プロジェクトを順調に進めなければなりません。Buildertrend  は、お客様が直面する課題を理解しています。たとえば、資材費の変動やサプライ チェーンの遅延、厳しい納期管理、予算超過のリスクなどです。当社は、建設業界のプロフェッショナルが効率を向上させ、リスクを軽減し、コラボレーションを強化して、最終的に収益を増やせるよう支援しています。

課題: 大規模にキャッシュを保存

建設業界は、これまで新しいテクノロジーの導入が遅く、効率とスケーラビリティの向上が困難でした。Buildertrend は、新しいテクノロジーの導入の最前線に立つことで、この状況を変えることを目指しています。Memorystore for Valkey の一般提供が開始されたとき、当社は、これがスタックのモダナイズとお客様への価値提供に役立つかどうかを検討しました。Valkey の真のオープンソースの姿勢と、競合するテクノロジーよりも優れたパフォーマンスが期待できるという点に魅力を感じました。

Memorystore for Valkey を導入する前は、Memorystore for Redis を使用していました。基本的なニーズは満たしていましたが、重要な機能であるネイティブでのリージョン間レプリケーションについては、壁にぶつかってしまいました。規模を拡大するにつれて、グローバルなユーザーベースをサポートし、リージョン内で障害などの問題が発生した場合にシームレスなフェイルオーバーを提供できるソリューションが必要になってきました。また、ネットワークのセキュリティと効率性を高めるために、Google Cloud の Private Service Connect のような最新の接続モデルも必要でした。

フルマネージドでスケーラブルな高可用性インメモリ データストアである Memorystore for Valkey には、プラットフォームを次のレベルに引き上げるために必要な主要機能が備わっています。

現代の課題に対する現代的なソリューション

このエコシステム内で、当社は Memorystore for Valkey を次のようなさまざまな重要な機能に使用しています。

  • データベース バックアップ キャッシュ: データ取得を高速化してユーザー エクスペリエンスを向上

  • セッションの状態: ウェブ アプリケーションのユーザー セッションを管理

  • ジョブ ストレージ: バックグラウンド プロセスの非同期タスクキューを処理

  • Pub/Sub のべき等性キー: メッセージが 1 回だけ処理されるようにして、データの重複を防止

  • 認証トークン: 暗号で署名されたトークンでユーザー ID を安全に検証し、高速でスケーラブルな認証を実現

これらのシナリオでキャッシュを活用することで、アプリケーションは高速で復元力に優れ、増え続ける顧客ベースの需要に対応できるようになります。ネイティブでのクロスリージョン レプリケーションにより、グローバル キャッシュが同期していることを心配することなく、グローバルなユーザーベースをサポートできました。

停止状態を最小限に抑えたシームレスな移行

Google Cloud チームとの緊密な連携のおかげで、Memorystore for Redis から Memorystore for Valkey への移行はスムーズに進みました。Google Cloud チームと協力して最適なアプローチを特定しました。当社の場合、Google Cloud Storage にデータをエクスポートし、Valkey インスタンスの作成時にデータをあらかじめロードしておくことで、最小限のダウンタイムで移行できました。Memorystore for Valkey は Private Service Connect をネイティブにサポートしているため、エンジニアが Memorystore for Redis インスタンスに接続するために使用していたプロキシレイヤを排除し、スタックを簡素化してネットワーキングのポスチャーを改善できました。 

グローバルな未来を見据えて

まだ取り組みの初期段階ですが、すでにその効果は明らかです。Memorystore for Valkey のおかげで、スケーリングが可能になり、市場投入までの時間を大幅に短縮できました。これにより、担当者はデプロイ プロセスを合理化して責任を持てるようになったため、より迅速で応答性が良くなりました。

当社にとって、未来とはグローバルなスケーラビリティです。フリートには 300 近くもの Memorystore for Valkey インスタンスを配置し、グローバルに利用可能なクラウドネイティブなスタックを構築しています。最も重要なインスタンスは、それぞれ毎秒最大 30,000 件のリクエストを処理できるように高度に最適化されており、基盤のスケーラビリティと高いパフォーマンスがわかります。

当社はスケーラブルなクラウド ネイティブ テクノロジーを使用するよう努めており、Memorystore for Valkey を使用することで、この方向性を維持できます。Memorystore for Valkey マネージド サービスを使用することで、技術的な問題を解決できるだけでなく、ビジネスの成長を加速し、エンジニアリング チームが最も重要なこと、つまり優れたプロダクトの構築に集中できるようにします。

Memorystore for Valkey での構築を始めましょう

Buildertrend のように、フルマネージドでスケーラブルな高可用性インメモリ データストアの力を活用して、アプリケーションを高速化し、開発チームを強化できます。

まずは、Memorystore for Valkey のドキュメントをご覧のうえ、Google Cloud アカウントにご登録ください。

-Zack Dunning、SenBuildertrend、クラウド エンジニアリング シニア マネージャー

-Ankit Sud、Google、シニア プロダクト マネージャー

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