クラウド導入を加速する新しい Database Migration プログラム

Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 4 月 7 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
本日、Google Cloud は、新しい Database Migration プログラムを発表します。新たなアプローチにより、オンプレミスまたはクラウド上の既存のオープンソース データベースおよび専用データベースの、業界をリードする Google Cloud のマネージド データベース サービスへのストレスフリーな移行を実現します。この Database Migration プログラムでは、専門的なデータベース技術を持つ Google Cloud のパートナー ネットワークのメンバーが、データベース評価、ツール、ベスト プラクティス、リソースを提供します。また、データベースを迅速かつ費用効果の高い方法で Google Cloud へ移行できるよう、移行コストを補う特別なインセンティブ ファンディングを提供いたします。今すぐ Database Migration プログラムにご登録ください。
過去 10 年の間、あらゆる規模のさまざまな企業がアプリケーションのモダナイゼーションを推進する上で、効率性、スケーラビリティ、アジリティ、革新性を高めるクラウド導入のメリットを実感しています。通常、マネージド クラウド データベースを導入すると、所有コストが全般的に低減します。さらに、データベース管理者はデータ モデリングなどの価値の高い業務や、AI や機械学習を活用してデータから付加価値を生み出すことに集中でき、結果としてスキルが高まります。
GKE、Istio、Cloud SQL にモダナイズして以来、Auto Trader のリリース サイクルの上昇は 140% を超え(前年比)、ピーク時には 1 日で 458もの本番環境にリリースできました。Auto Trader のペースの速いデリバリー プラットフォームは年間 36,000 を超えるリリースを管理し、成功率は 99.87% に向上しました。その数字は現在も向上し続けています。
Auto Trader UK プリンシパル データベース エンジニア, Mohsin Patel 氏
しかし、未だに多くの企業が、クラウド インスタンス上でデータベースを自社管理したり、アプリケーションがクラウド上で実行しているにもかかわらずオンプレミス上でデータベースの運用を続けたりしています。その主な理由は、データベース移行の複雑さによるものです。データベースは企業の日常業務を支える非常に重要な役割を担っているため、移行がさらに困難となっています。移行のために慎重な計画と実施が必要なだけでなく、移行には費用と時間がかかり、リスクもあります。さらに、移行スケジュールが長期にわたり、移行対象がたびたび増えることで、お客様は不満を抱えることになります。
Google Cloud の新しい Database Migration プログラムは、移行に取り組むお客様に包括的なガイダンスとサポートを提供することで、データベース移行に伴う複雑さを軽減することを目指すものです。Google Cloud のデータベース評価により、データベース フリートのフットプリント、依存関係、アーキテクチャを把握できます。また、Google Cloud のデータベース専門パートナーが、ツールやリソースに関する専門知識を駆使して、お客様のビジネスを中断させることなく、データとコードの移行をお手伝いします。さらに、特別なインセンティブ ファンディングを提供し、お客様の移行費用を補うことで、最小限の財務リスクで、迅速かつ費用を抑えたデータベース移行を支援します。
ストレスフリーなデータベース移行の秘訣
このユニークなプログラムでは、データベース移行に必要なあらゆるサービスをワンストップで提供します。また、全体の移行プロジェクトを短い移行スプリントに分割し、連続して実行することで、ビジネス上の成果を今までよりも早く得ることができます。オンプレミス、Google Cloud 以外のクラウド、セルフマネージド データベースから、Cloud SQL、Cloud Spanner、Memorystore、Firestore、Cloud Bigtable への迅速な移行が可能です。
すでに、Google Cloud のお客様とパートナー様のデータベースのクラウド移行アプローチは、このプログラムにより変わりつつあります。不確実なスケジュールや高い費用負担なしに、デジタル トランスフォーメーションの目標達成に必要な時間とリソースを根本から見直すことができるようになりました。
Google Cloud の新しい Database Migration プログラムは、合理的なアプローチで、オンプレミスやクラウド上のデータベースから Google の業界をリードするマネージド データベースへのシームレスかつ効率的な移行を可能にします。この革新的なプログラムにより、Google Cloud のデータベース評価、ツール、ベスト プラクティス、リソースを活用して、データベースをスピーディーに移行していただけます。
Tata Consultancy Services、Google Cloud ビジネス、データおよび AI サービス担当グローバル プラクティス責任者, Shiwanand Pathak 氏
クラウド化とデジタル トランスフォーメーションは、今後も当社のクライアント様の戦略アジェンダの決め手となる重要な課題です。また、デジタル トランスフォーメーション実現の鍵を握るのが、データ エステートのモダナイゼーションです。通常、Google Cloud を選ぶクライアント様は、オペレーショナル アプリケーション データベースに Cloud SQL を、分析に BigQuery を活用します。当社は Google Cloud とともに戦略、実装、運用の各サービスを提供して、お客様が Google Cloud のサービスを使用してデジタル トランスフォーメーションを実現し、ビジネスに具体的な成果をもたらせるようサポートしています。
Deloitte Consulting、Google Cloud データ&分析 GTM リーダー(米国)、マネージング ディレクター, Navin Warerkar 氏
データベース移行を成功に導く 3 つのステップ
Database Migration プログラムでは、資格を取得したデータベース パートナーが、初期評価と計画の段階から実際の移行まで、専門知識を駆使してお客様をサポートします。
以下は、データベース移行の各段階で、Google Cloud から受けられるサポート内容をまとめたものです。
評価: データベース評価をリクエストして、既存のデータベースとアプリケーションの評価および分析を行います。専用のツールやリソースの活用に加え、Google Cloud データベース エキスパートがお客様をサポート。お客様のニーズや要件を元にガイダンスを提供します。
計画: データベース専門のパートナーが、エンジニアリング リソースの提供や費用の見積もりなど、移行計画の作成と移行開始に適したワークロードの特定をサポートします。
実装: 特別なインセンティブ ファンディングにより、Google Cloud が専門知識を持った技術パートナーによる移行実施費用をサポート。お客様の移行費用の一部を相殺します。一度にすべてを移行する必要はありません。各部署やデータベースごとに順次移行を進めることも可能です。プログラムは、移行のたびに何度でもご活用いただけます。
詳細については、まずはこちらのフォームに必要事項をご記入ください。
- Google Cloud データベース エンジニアリング担当ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデント Andi Gutmans