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Cloud Memorystore の強化されたメンテナンス ポリシーのご紹介

2021年8月11日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 7 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

メンテナンスは、実施することでデータベースに最新のセキュリティ パッチが常に適用され、機能が更新され、さらにパフォーマンスが改善します。そのため、メンテナンスはあらゆるユーザー エクスペリエンスに欠かせない要素です。しかし、メンテナンスによるダウンタイムは大きな影響を及ぼす場合があり、不都合なタイミングで発生する場合はなおさらです。

このたび、Cloud Memorystore で Cloud Memorystore for Redis インスタンスの定期的なメンテナンスが行われるタイミングをより細かく管理できるようになったことをお知らせいたします。

Cloud Memorystore のメンテナンスとは

Cloud Memorystore のインスタンスには、データベースのパフォーマンスと安全性を維持するための定期的なメンテナンスが行われます。これにはオペレーティング システムのパッチ、マイナー バージョン アップグレード、新機能などが含まれる可能性があります。メンテナンスが行われる際は、ご使用のインスタンスが中断されます。サービスの使い方に応じて、中断の種類は次のように異なります。

  • Cloud Memorystore for Redis スタンダード ティアのユーザーの場合は、フェイルオーバー イベントが発生するため、クライアントを新しいプライマリ インスタンスに再接続する必要があります

  • Cloud Memorystore Redis ベーシック ティアのユーザーの場合は、キャッシュが完全にフラッシュされます

使用可能なメンテナンス管理機能

メンテナンス更新による影響を制御するため、Cloud Memorystore はメンテナンスのスケジュール変更の機能と、重大なメンテナンス更新の事前通知の機能を提供しています。かねてから Cloud SQL をご利用いただいている場合は、これらの制御機能についてすでにご存じでしょう。これらの機能は現在、すべての Cloud Memorystore for Redis ユーザーにプレビュー版でご利用いただけます。

Cloud Memorystore のインスタンスごとに、更新を実行する任意のメンテナンス時間枠を設定することもできます。更新の準備ができると、任意のメンテナンス時間枠内で実行されるようにスケジュールが自動で設定されます。アプリケーションのトラフィックがもともと少ない期間を選択することをおすすめします。たとえば、料理注文アプリケーションであれば、レストランが閉まっているためアプリケーションが使用されない深夜枠を選択するとよいでしょう。

ユーザーは優先されるメンテナンス時間枠を選択するだけでなく、メンテナンス通知に登録することで、更新のスケジュールされたタイミングの事前通知を受け取ることができます。更新がスケジュールされると、登録済みユーザーは定期メンテナンスの日時が記載された通知メールを受け取ります。ユーザーはこの時点で、今後のメンテナンス更新の計画を立て始めたり、予定日より前にメンテナンスを実行することを選択したり、元の予定時間から最大 1 週間までメンテナンスを遅らせたりすることができます。

Cloud Memorystore の新しいメンテナンス ポリシーの使用を開始する

まず、インスタンスで使用する任意のメンテナンス時間枠を設定してみましょう。この設定は、インスタンスの作成時または既存インスタンスの編集時に行えます。Cloud Memorystore のインスタンスの作成または編集のページで、[メンテナンス] セクションを探して [編集] をクリックし、優先される曜日と開始時間を以下のように指定します。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/maintenance_preview.max-1400x1400.jpg

次に、メール通知をオプトインすることをおすすめします。まず、Cloud Console の [通信] ページに移動します。[Cloud Memorystore] の [メール] で [オン] を選択します。通知を有効にすると、定期更新が行われる少なくとも 7 日前にメールが届きます。通知を受け取るには、任意のメンテナンス時間枠を指定する必要があります。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/maintenance_window.max-700x700.jpg

更新がスケジュールされると、そのスケジュールされたタイミングでは都合が悪い場合に更新スケジュールを変更する方法の詳細が記載された通知メールが届きます。この情報は、以下に示す Cloud Console のインスタンス詳細ページにも表示されます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/maintenance.max-900x900.jpg

詳しくは、Memorystore のメンテナンス ポリシーの概要と手順に関するドキュメントをご覧ください。

Cloud Memorystore の今後の展開

メンテナンス ポリシーの強化は、Cloud Memorystore の機能の中でも特にご要望の多かったものです。メンテナンスのエクスペリエンスをできる限りスムーズにできるよう、この機能を有効にすることをすべてのお客様におすすめいたします。今後、Cloud Memorystore for Memcached のサポートや、さらに高度な通知機能を導入していく予定ですのでぜひご期待ください。他にどんな機能がご必要か、Issue Tracker を使ってお知らせいただけますと幸いです。皆様からのフィードバックをお待ちしています。

- プロダクト マネージャー Matt Geerling

- プロダクト マネージャー Gopal Ashok

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