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データ分析

Pub/Sub Lite の低コスト メッセージの可用性が向上

2022年2月16日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 2 月 5 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

復元性の高いデータ分析パイプラインを構築する場合、トレードオフが困難なことは少なくありません。信頼性の向上はコストがかさむ可能性がありますし、逆に低コストを追求すると、手動での運用管理が増える可能性があります。Cloud Pub/Sub チームは、お客様のワークロードを踏まえ、コストや信頼性、管理レベルを最適化する柔軟性を提供したいと考えています。そこで、コストと高可用性のバランスを取る追加のメッセージ オプションをご紹介します。この新しい Pub/Sub Lite サービスの名前は、リージョン トピックです。

2 つのゾーンでゾーン停止からユーザーを保護

Pub/Sub Lite は超低コストの大容量メッセージ サービスです。以前は低コストを実現するために、すべての Lite トピックはゾーントピックで、メッセージはシングルゾーンに保存されていました。現在、Pub/Sub Lite はリージョン トピックを提供しています。ゾーントピックとは異なり、リージョン トピックは 1 つではなく 2 つのゾーンに非同期で複製されます。レプリケーションにより、リージョン トピックは月間稼働率の SLO が 99.95% 以上の高可用性を実現でき、ゾーントピックの SLO 99.5% 以上に比べて優れています。

コストと可用性のバランスを取る

超低コストの実現を優先させつつ、ゾーン停止からご自身を保護しなければならない場合は、リージョン Lite トピックが適しています。リージョン Lite トピックは可用性と料金の面で、ゾーン Lite トピックと堅牢性に優れた Pub/Sub(3 つのゾーンに複製)のバランスを取ります。

リージョン トピックは、サーバーやディスクの障害からデータを保護するように設計されています。メッセージをリージョン トピックに公開すると、リージョン トピックによってメッセージがプライマリ ゾーンのディスクに書き込まれます。書き込みが成功すると、すぐに確認応答が届きます。並行して、同じメッセージがセカンダリ ゾーンにコピーされます。レプリケーションはコピーが待機状態にならないので非同期です。レプリケーションが成功したか、確認される前にクライアントに応答されます。個々のコピーに失敗した場合は、プライマリ コピーとセカンダリ コピーの間でディスク上のデータが定期的に調整されます。

リージョン トピックの利点は、耐久性の向上だけにとどまりません。マシンやプログラム、オペレーターのエラー、ソフトウェアのアップグレード、自然災害によって、部分的または全体的なゾーン障害が引き起こされる可能性があります。ゾーンが一時的に利用できなくなるという珍しい状況では、リージョン トピックがシームレスにセカンダリ ゾーンにフェイルオーバーします。詳しくはドキュメントをご覧ください。

リージョン Lite トピックのコストは、Pub/Sub トピックとゾーン Lite トピックのコストの中間にあたります。リージョン Lite トピックは、ゾーン Lite トピックの 3~4 倍高くなる可能性がありますが、Pub/Sub 料金のわずか 3 分の 1 です。たとえば、1 つのサブスクライバーで 10 MiB/秒のパブリッシュ スループットのワークロードは、1 か月のコストがゾーン Lite トピックで $169、リージョン Lite トピックで $608、Pub/Sub で $2,000 です。Pub/Sub からリージョン Lite トピックに移行することで約 70% の節約になります。また、リージョン Lite トピックは予約も使用する必要があります。詳細については、料金のページをご覧ください。

Pub/Sub Lite のリージョン トピックを今すぐ試す

リージョン トピックの作成は、ゾーントピックの作成とほとんど変わりません。トピックのロケーションとして、ゾーンではなくリージョンを選択するだけです。Google Cloud Console でお試しいただけます。

Pub/Sub または Pub/Sub Lite の選択について詳しくは、こちらをクリックしてください。


- プロダクト マネージャー Joanna Young
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