Google Cloud コンソールから Looker の提供を開始
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 5 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Looker があれば、ビジネスデータから分析情報を簡単に取得できるとともに、統合された指標を使用してコラボレーションを容易にするデータドリブン型アプリケーションを簡単に構築できます。このたび Google は、Google Cloud コンソールに Looker を導入します。Looker(Google Cloud コア)と呼ばれるソリューションを使用すると、Google Cloud 環境での Looker の取得、デプロイ、管理がこれまで以上にシンプルになります。
コンソールから Looker インスタンスを構成および作成できるため、お客様は 30 日間の無料トライアルのオプションを含め、自社の環境で Google のビジネス インテリジェンス ソリューションをテストできるようになります。
Looker(Google Cloud コア)は、ビジネスデータの一貫性ある最新のリアルタイム ビューを提供します。Google の委託により Forrester Consulting が実施した調査「The Total Economic Impact™ Of Google BigQuery and Looker」(2023 年 4 月)によれば、200% を超える ROI につながるこのメリットを Google Cloud コンソールに拡張し、Google Cloud の一連の主要プロダクトとさらに緊密に連携させることができます。この新しいサービスは、Looker が過去 10 年間にわたって知られてきたセマンティック モデリングとデータ探索機能を基盤として構築されており、次のような拡張セキュリティ オプション、Google Cloud インテグレーション、インスタンス管理機能が追加されています。
顧客管理の暗号鍵のサポート、プライベート IP アクセス、VPC-SC 境界内に Looker をデプロイする機能など、エンタープライズ グレードのセキュリティ機能。
BigQuery への接続を簡素化する組み込みの接続サポート。
Google Cloud Identity and Access Management(IAM)とのインテグレーションにより、お客様は Looker の管理者とユーザーによるアクセスを管理できるようになります。
独自定義のメンテナンス ウィンドウとメンテナンス除外ウィンドウ、カスタム URL 構成、ログデータに基づくカスタム分析と監査により、インスタンスの管理とメンテナンスを制御します。
Constellation Research のバイス プレジデント兼主席アナリストである Doug Heschen 氏は次のように述べています。「Google Cloud は、Looker の顧客が BigQuery やコネクテッド シートなどの他のプロダクトを簡単に利用できるようにするために多額の投資を行ってきました。Google Cloud コンソール上の Looker をリリースしたことで、Google は既存のユーザーがセキュリティ機能、インテグレーション、インスタンス管理とともにセマンティック モデルを含む Looker の機能を簡単に使用できるようにしています。」
Looker(Google Cloud コア)エディションの紹介
Looker(Google Cloud コア)は、社内ビジネス インテリジェンスのユースケース向けに、Standard と Enterprise の 2 つのエディションと、専用の Embed バリアントを備えてデビューしました。
Looker(Google Cloud コア)Standard エディションは、最大 50 人の社内プラットフォーム ユーザーを抱える小規模チームおよび中小企業向けとなっています。Standard エディションには、既存の Looker 機能に加え、Google Cloud Identity and Access Management や簡素化された BigQuery 接続などの新機能が含まれています。
Looker(Google Cloud コア)Enterprise エディションには、Standard エディションにあるすべての機能に加え、上限なしのユーザー数、VPC-SC やプライベート IP などの追加のセキュリティ機能、大規模なデプロイをサポートするエリート システム アクティビティによるより堅牢なモニタリングをサポートする拡張機能も含まれています。
Looker(Google Cloud コア)Embed を使用すると、アプリケーションやプロダクト、内部ポータルに Looker を埋め込むことで、革新的なデータ アプリケーションをより少ないコードで迅速かつ簡単に作成できます。Looker(Google Cloud コア)Embed は、Enterprise エディションに含まれるすべての機能に加えて、月あたり 50 万件の Query API 呼び出しと、月あたり 10 万件の Admin API 呼び出し、SSO 埋め込み、限定公開ラベル機能を提供します。
次のステップ
Looker(Google Cloud コア)各種エディションが一般提供になりました。まずは Google Cloud コンソールで Looker プロダクト ページにアクセスして詳細をご覧になり、トライアルを開始してください。Looker(Google Cloud コア)にご興味のある、すでに Looker をご利用中のお客様は、Google Cloud またはパートナーの担当者にお問い合わせください。
- プロダクト マネージャー Dharini Ramakrishnan