Google が 2021 年の Gartner® Magic Quadrant™ でクラウド データベース管理システム部門のリーダーに認定
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 12 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、Google は、2021 年の Gartner® Magic Quadrant™ のクラウド データベース管理システム(DBMS)部門において、2 年連続となるリーダーに認定されました。
レポートでは、トランザクションと分析両方のユースケースにおいて Google の一元化された機能が評価され、データ管理の一貫性、高速の処理と取り込み、セキュリティ、弾力性、高度な分析などの分野におけるイノベーションの進展が示された、と私たちは考えています。
最近の Dataplex の発表により、さまざまな組織でデータレイク、データ ウェアハウス、データマートにわたってデータを一貫して制御し、一元的に管理、モニタリング、統制できるようになりました。BigQuery ML のようなソリューションは、高度な分析機能に対し「組み込み」のアプローチを提供し、Analytics Hub は、これまでにない形でデータ分析ソリューションを安全かつ大規模に共有するために必要なインフラストラクチャをお客様に提供します。たとえば、4 月の 7 日間で、3,000 を超えるさまざまな組織が BigQuery を使用して 200 ペタバイト以上のデータを共有しました。
調査によれば、組織の 90% がマルチクラウド戦略を採用しています。私たちが Google Cloud、AWS、Azure のクロスクラウド データ分析ソリューションである BigQuery Omni に投資しているのは、それが理由です。さらに、この 1 年における Anthos と Distributed Cloud での進展により、マルチクラウドやハイブリッド クラウドのシナリオをサポートする能力がさらに向上しました。データを使用して競争優位に立つために、組織はトランザクションと分析のワークロードにとどまらず、最高レベルの信頼性、可用性、セキュリティで実行できるデータ プラットフォームを必要としています。Cloud Spanner は、オンライン トランザクション処理(OLTP)システムのスケーラビリティ、グローバルな整合性、可用性を再定義する、世界中に分散されたリレーショナル データベースです。ピーク時には毎秒 10 億以上のリクエストを処理する Spanner は、検索、YouTube、Gmail、マップ、Payments などの Google サービスを含む、特に要求の厳しいアプリケーションで十分にテストされています。また、Google Cloud のコアサービスである Spanner と BigQuery 固有の特長は、Google の耐久性に優れた分散ファイル システム(Colossus)、大規模クラスタ管理システム(Borg)、高パフォーマンスなネットワーク インフラストラクチャ(Jupiter)などの共通インフラストラクチャを利用して、Spanner と BigQuery の間の連携などの機能を可能にしている点です。
Google Cloud は常に Google トレンド、マップ、検索、広告のインテグレーションに注力し、小売、金融サービス、ヘルスケア、ゲームなどの分野で業界に関する専門知識を深めています。さらに、Cloud Spanner を使ったグローバル マルチプレーヤー ゲームの開発方法など、業界のホワイト ペーパーの作成を続けています。担当チームがお客様のユースケースのソリューション アクセラレータとして業界のリーダーを基礎にした業界別および業務別アーキテクチャ パターンを作成して共有するために成し遂げた仕事を誇りに感じています。
統合型オープン データクラウドで持続するイノベーションの勢い
Google は、Google Cloud NEXT’21 で発表したイノベーションを筆頭に、データクラウドのポートフォリオ全体でイノベーションを続けています。BigQuery Omni は現在 AWS と Azure で利用可能となり、お客様のクロスクラウド分析をサポートしています。最近一般提供となった Dataplex を使用したエンタープライズ データの管理とガバナンスのための機能も追加しました。Database Migration Service により、Cloud SQL への移行を簡単かつ迅速に行えるようになりました。移行全体の 85% 以上が 1 時間以内に完了しており、大半のお客様が他のクラウドからデータベースを移行しています。PostgreSQL Interface の追加により Spanner のオープン性強化も実現しました。これにより企業は人気の高い PostgreSQL エコシステムのスキルとツールを使用して Spanner の比類ないグローバル スケール、99.999% の可用性、強整合性を利用できます。また、Google Cloud での Spark を使用したデータ処理の自動化により、デベロッパーはインフラストラクチャの管理に費やす時間を減らし、データ サイエンス、モデリング、ビジネス価値の提供に多くの時間を割くことができるようになります。最後に、Google は Google Earth Engine on Google Cloud を発表しました。これにより、お客様は Earth Engine を BigQuery、Google Cloud の ML 技術、Google Maps Platform にインテグレーションできます。
これらのイノベーションにより、PayPal、Deutsche Bank、Equifax などの企業は、Google Cloud を使用して、エンドツーエンドのデータ ライフサイクルのユースケースを解決しています。Telefonica のような組織は、新しいカスタマー エクスペリエンスを提供するために Google Cloud を使用しています。Telefónica は処理能力を倍増させて費用を削減しながら、データの保存、共有、分析方法のあらゆる側面を変革しています。
Google は、Informatica、Tableau、MongoDB、Neo4j、C3.ai、Databricks などのデータ パートナーのオープンなエコシステムを引き続きサポートし、お客様が単一のアプローチに縛られることなくデータクラウドを構築できる柔軟な選択肢を提供します。
Google は、2021 年 Gartner マジック クアドラントのクラウド データベース管理システム(DBMS)部門のリーダーとして選出されたことを光栄に思います。今後もパートナーとして、お客様のデジタル トランスフォーメーションの実現に向けて革新的な取り組みを続けていければと考えています。
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Gartner、マジック クアドラント クラウド データベース管理システム部門 Henry Cook、Merv Adrian、Rick Greenwald、Adam Ronthal、Philip Russom、2021 年 12 月 14 日。
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- プロダクト管理シニア ディレクター Sudhir Hasbe
- エンジニアリング担当ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデント Andi Gutmans