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データ分析

Pub/Sub Lite メッセージを Pub/Sub にシームレスにエクスポートする

2023年1月18日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

異なるメッセージング システムを連係させる作業は、一筋縄ではいかない場合もあります。マネージド コネクタや自家製コネクタ、Dataflow ジョブを使用するなど、さまざまな方法がありますが、Google はデータ移行をより簡単に行える方法を常に追求しています。

このたび、Pub/Sub Lite チームは、Lite トピックから宛先 Pub/Sub トピックへのメッセージの直接書き込みに対応するエクスポート サブスクリプションの提供を開始いたします。このエクスポート サブスクリプションによって、Pub/Sub Lite から Pub/Sub への移行が可能になり、メッセージング システム要件が異なるチーム間での相互運用性が増すとともに、データ パイプラインの統合や結合が促進されます。

エクスポート サブスクリプションは、Lite サブスクリプションのサブタイプとして、標準サブスクリプションに加えて提供されます。エクスポート サブスクリプションには宛先が必要です。エクスポート サブスクリプションの宛先を Pub/Sub に設定すると、Lite トピックを Pub/Sub トピックに直接接続できるようになります。

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エクスポート サブスクリプションでは 1 つの Pub/Sub トピックにのみ書き込み可能ですが、さまざまなメッセージング パターンがサポートされています。ファンイン(多対 1)の場合は、エクスポート サブスクリプションを複数作成して、すべて同じ宛先の Pub/Sub トピックに書き込むことができます。ファンアウト(1 対多)の場合は、同じ Lite トピックからのエクスポート サブスクリプションを複数作成して、それぞれ異なる宛先の Pub/Sub トピックに書き込むことができます。エクスポート サブスクリプションのその他の特徴として、既存のエクスポート サブスクリプションの宛先 Pub/Sub トピックを変更することや、Lite のデッドレター トピックを適宜構成して非互換またはサイズ超過のメッセージを保持できるようすること、プロジェクト間のエクスポートを行うことなどが可能です。

エクスポート サブスクリプションは、通常の Pub/Sub Lite サブスクライバーとしてだけでなく、Pub/Sub パブリッシャーとしても動作します。エクスポート時は、Lite の標準サブスクリプションと同じように Lite のスループット容量を消費します。さらに、Pub/Sub パブリッシュのスループットも使用します。つまり、既存の Pub/Sub Lite および Pub/Sub の料金が引き続き適用されますが、エクスポートのための追加費用は発生しません。詳細については、Pub/Sub の料金ページをご覧ください。

エクスポート サブスクリプションを使えば、シームレスな Pub/Sub エコシステムを形成し、GCP プロダクト間の互換性を向上できます。エクスポート サブスクリプションを宛先 Pub/Sub トピックに対して作成するには、gCloud(CLI)、Cloud コンソール(UI)、API を使用できます。使用を開始するには、Cloud コンソールで [Pub/Sub] に移動して左側のメニューから [Lite サブスクリプション] を選択し、上部のナビゲーション バーの [Lite サブスクリプションを作成] をクリックします。続けて、[配信タイプ] を [Pub/Sub トピックにエクスポートします] に設定してください。

- Confidential Computing 担当プロダクト マネージャー Joanna Young

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