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データ分析

データ分析の現在と未来 - Next OnAir

2020年8月24日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


データは、現代の企業がよって立つ土台であり、単に収集、保存するだけのものではありません。物事が常に変化し続ける世の中では、ビジネス面での効果的な意思決定につながる知見を得られるようデータを活用、分析できる必要があります。Google の DNA には、ビッグデータの概念が刻まれています。Google は、長年にわたりデータに基づいたイノベーションの先頭を走り、世界の情報を整理して誰もが情報にアクセスして役立てるようにする使命を果たそうと活動しています。Google の各サービスは、大量のデータセットを処理、分析するように構築されており、これを実現する技術と同じ技術をすべての企業が Google のスマート アナリティクス プラットフォームを通じて利用できます。

この予測不能な年から得られる教訓の一つとして、私たちは、常にあらゆることについて準備しておく必要があるということが挙げられます。Google のお客様がデータを預けてくださるからこそ、Google は、ミッション クリティカルなワークロードを処理するうえで必要な、信頼性とセキュリティに定評のある分析プラットフォームの提供に力を注げるのです。

今週の Google Cloud Next ‘20: OnAir では、Google の分析プラットフォームの中心となる 3 つの基本方針、すなわちオープン、インテリジェント、柔軟さのすべてにおいて Google のビジョンが反映されていることがおわかりいただけます。それでは、お客様のデータ戦略推進に役立つよう、データ分析の現在今週ご確認いただける内容について詳しく見ていきましょう。

選択肢とポータビリティを備えたオープン プラットフォーム

Google は、お客様が分析ソリューションを選択する場合に選択肢から選べることを求めていると認識しています。この選択肢の例として、ハイブリッド クラウドやマルチクラウドでのデプロイ、オープンソース サービス(OSS)活用、容易な移行とデータアクセスを目的としたオープン API 活用が挙げられます。BigQuery とそのデータ プロダクトのエコシステムでは、オープン プラットフォームを使用することで、分析アプリケーションとデータドリブン ソリューションを最大限柔軟に管理できます。これこそ、Google が最近、データを移行することなく Google Cloud、AWS、Azure(近日対応予定)でデータを分析できる柔軟性の高いマルチクラウド分析ソリューション、BigQuery Omni を発表した理由です。詳細は、BigQuery Omni を使ったマルチクラウド環境における分析のセッションをご確認ください。

Google はまた、今年初めに Looker を Google Cloud の一員として迎え入れました。Looker は、Google Cloud かお客様ご利用のクラウドで運用され、BigQuery の利点を活用できるデータと分析のプラットフォームです。Looker を利用すると、データチームが従来にはないほどデータを効果的に活用し、今までのレポートとダッシュボードを凌ぐサービスを使用することで、最新の BI、分析情報の集約、データドリブン ワークフロー、カスタム アプリケーションの実現が可能となります。Looker は、Google マーケティング プラットフォーム全体用の Looker Blocks と、アプリケーション ビルダーの重要アップグレードが Looker Marketplace から入手可能となったことを発表したところです。これらの発表に関する詳細については、Looker のロードマップ: 2020 年そしてその先へのセッションまたは Looker の投稿 New Looker feature enhancements for the data-driven workforce(データドリブンな従業員のための Looker の新機能強化)をご確認ください。常に高速で新しいダッシュボード: BigQuery BI Engine の詳細セッションでは、Looker および BigQuery BI Engine との最初の統合についても解説しています。

最後に、Google は、Dataprocオープンソース データ処理の新機能)などのマネージド サービス群と、BigQuery Storage API で Spark や Presto などのオープンソース言語を使用する機能も提供しており、お客様は、Google Cloud に保存したデータに対し使い慣れたツールを引き続き使用できます。こういったサービスは、Google がお客様に対しどのようにオープン プラットフォームを提供し続けているかをわかりやすく示した例と言えます。

お使いのサービスをより良く活用するためのインテリジェントな組み込みサービス

Google Cloud のスマートな分析プラットフォームでは、Google のツールとプロセスにインテリジェントなサービスが組み込まれた形で提供されるため、ユーザーは、新しいことを学習せずにプラットフォームを利用できます。企業は、現在利用中のシステムに AI と機械学習を追加して、リアルタイムなデータ分析機能を活用することで最善の業績を上げたいと考えています。Google Cloud は、好業績を上げるための意思決定の質とカスタマー エクスペリエンスの向上のため、業界随一の AI サービスを提供しています。

たとえば BigQuery ML を使用すると、データをデータ ウェアハウスから移動させることなく、標準 SQL を使用して個別仕様の機械学習モデルを構築できます。Google は最近、XGBoost を使用したブーストツリー、TensorFlow を使用した DNN、K 平均法クラスタリング、行列分解などの新しいモデルを追加しました。Google は、異常検出パターン認識見通し予測など、多くの業界で使用できるリアルタイム AI ソリューションを構築するために前述のモデルを活用して、サービス開発に取り組んでいます。これらの詳細で規範的な設計パターンにより、こちらの通信会社の例のようにログ トランザクションの異常を検出する、動画クリップ内の対象物を検知する、お客様のライフタイム バリュー(LTV)を予測するといったソリューションの構築が進めやすくなります。Demandbase は現在、BigQuery ML を使用しており、Demandbase を利用した BigQuery ML の最新情報でそのユースケースを詳細に説明する予定です。

柔軟性によりビジネスの速度をアップ

最後に、Google は、柔軟性をもたらすデータ分析ツールを構築しています。Google は、お客様が複数の業界にまたがって事業を展開し、同じサービスを異なる形で使用していることを認識しています。たとえば、BigQuery の柔軟な課金モデルにより、需要に対応し、費用と効果を直接管理するため、環境の垣根を越えて料金ティアを独自に組み合わせることができます。Google は、この 1 年で、1 度に 60 秒単位で短時間のデータ分析需要の急増に対応できる Flex Slots と、BigQuery を新たにご利用のお客様向けの 95% 割引キャンペーンである Trial Slots を発表しました。現在は、1 度に 100 スロット単位で最低 100 スロットを購入できるプランの発表を予定しています。この変更は、Flex、月間、年間のすべてのコミットメント タイプに適用されます。SMB とデジタルネイティブな企業からは、この新しい料金ティアの適用を受けたいという希望が寄せられており、実際にこれらの複数の料金ティアにとらわれない定額料金を誰もが選択できるようになります。詳しくは、こちらをご覧ください。

また、Google は、自社のサービス ラインアップにとらわれず、お客様のさまざまなご要望に応えています。データ アナリストは、BigQuery UI からアクセス可能ななじみのある SQL インターフェースを好み、データ サイエンティストは、ノートパソコンで Storage API と Dataproc Hub を使用することを好み、ビジネス アナリストは、Looker や Tableau などの使いやすい BI インターフェースを好みます。また、コネクテッド シートではなじみのあるスプレッドシート インターフェースを、新しい Data QnA サービスでは自然言語インターフェースを使用して、データから分析情報を得ることができます。これらいずれのインターフェースでも、データの格納先はすべて BigQuery であるため、データサイロの発生やデータの重複を心配する必要はありません。これにより、本当の意味で誰もがデータ分析を行えるようになります。

ミッション クリティカルなワークロードに適した定評のある信頼性

上記すべてを適切に行うには、ミッション クリティカルな用途に適したセキュリティ、信頼性、ガバナンス、コンプライアンスが保証された信頼できるプラットフォームが必要です。そのため Google は、保証型 SLA により BigQuery の稼働率を 99.99%とすることを発表し、BigQuery がお客様のあらゆるご要望に対応できるという安心感を示しました。

今では、Google のプラットフォームが小売、メディア、娯楽、通信、金融、交通などの各業界で続々と採用されています。BlackRockIron MountainTwitterMLBVeoliaVerizon MediaTelusCartoRefinitivGeotabBluecoreDemandbaseなどのお客様のセッションをご確認ください。

Google 社員、お客様、パートナーから詳しい情報を得るには、Google の 40 以上のブレイクアウト セッションをすべてご覧ください。オンデマンドでの視聴も可能です。データドリブンな業務変革に取り掛かる場合は、こちらの HBR レポートをダウンロードして、データに価値を置くリーダーが企業のデータ戦略からどのようにうまく成果を上げているかをご確認ください。


-データ分析担当プロダクト管理ディレクター Sudhir Hasbe
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