Google Cloud、2024 年 Gartner® Magic Quadrant™ でデータ統合ツール部門のリーダーに選出
Chai Pydimukkala
Product Lead, BigQuery Data Governance, Security & Data Sharing
Yasmeen Ahmad
Managing Director, Data and Analytics
※この投稿は米国時間 2024 年 12 月 7 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
2024 年度の Gartner® Magic Quadrant™ において、Gartner が Google をデータ統合ツールのリーダーに選出しました。このレポートでリーダーに選出されたということは、統合データから AI ガバナンス、柔軟でアクセスしやすいデータ エンジニアリング エクスペリエンス、AI を活用したデータ統合機能といった分野において、お客様に継続的にイノベーションを提供してきた証であると考えています。
現在、ほとんどの組織で生成したデータのわずか 10% しか活用されておらず、多くの場合、そのデータがサイロ化された接続性のない以前のステムに閉じ込められています。AI の登場により、残りの 90% の可能性が解き放たれ、形式にかかわらず単一のプラットフォーム内でこのデータの統合を実現できるようになりました。
この融合が、データチームのデータ統合に対する取り組み方に大きな変化をもたらしています。従来、データ統合は、エンタープライズ向けビジネス インテリジェンス専用の独立した IT プロセスと見なされていました。しかし、クラウドの導入が進むにつれて、以前のオンプレミス テクノロジーから、より堅牢なデータソース群にさまざまなユーザーがアクセスして作業できる、より統合的なアプローチへの移行が進んでいます。
同時に、組織にとって、もはや単なるデータ収集だけでは十分ではなく、競争力を獲得するためにデータを分析し、リアルタイムで活用する必要性が生じています。このような理由から、大手企業は BigQuery を利用して次世代データ プラットフォームへの移行や構築を進めており、データレイクとデータ ウェアハウスの世界を統合しています。BigQuery の統合データ / AI 機能と Google Cloud の包括的なフルマネージド サービス スイートを組み合わせることで、組織はかつてないスピードと効率でデータを取り込み、処理、変換、オーケストレーション、分析、有効活用できるようになります。このエンドツーエンドのビジョンはデータ変換の可能性を実現し、企業がデータの価値を最大限に引き出してイノベーションを推進できるようにしてくれます。
ニーズに合わせた選択肢と柔軟性
組織はデータドリブンな意思決定によって成長しますが、さまざまなソースに散在する情報をうまく整理できずに四苦八苦している場合もよくあります。Google Cloud ツールを活用することで次のことが可能になり、データ統合を簡素化できます。
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サードパーティ アプリケーションのデータ統合を合理化 - BigQuery Data Transfer Service を使用すると、Salesforce や Marketo など、サードパーティ アプリケーションからのデータのオンボーディングが大幅に簡素化されます。複雑なコーディングが不要になり、貴重な時間とデータの移動にかかる費用を節約できます。
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SQL ベースのパイプラインを作成 - Dataform を使用することで、堅牢な SQL ベースのパイプラインを作成し、データ統合フロー全体を簡単かつスケーラブルにオーケストレーションできます。この柔軟性により、組織は場所を選ばす点在したすべてのデータを接続できるようになり、貴重な分析情報をより迅速に活用できます。
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生成 AI を活用したデータ準備 - BigQuery のデータ準備により、アナリストは BigQuery 内で直接データをクリーンアップして準備できるようになります。Gemini の AI を使用してインテリジェントな変換を行うことで、プロセスを合理化し、データの品質を確保します。
オペレーション システムと分析システムの橋渡し
貴重な分析情報がデータ ウェアハウスに閉じ込められ、実際に影響を与えることができるオペレーション システムから切り離されている。この状況がどれほど苛立たしいことか、データチームは痛感しています。ELT 対 ETL 対 ETL-T の複雑さに頭を抱えるのではなく、オンタイムで一貫性のあるデータ配信を保証するために SLA を優先するソリューションが必要です。つまり、特にリアルタイム データの重要性が高まっている中では、ニーズに合った適切なコネクタを用意しなければならないということです。Google Cloud はこのギャップを埋めるための高度な統合ツールスイートを提供しており、分析情報とオペレーション システムを簡単に結び付けて、リアルタイムのアクションを促進します。Google Cloud のデータツールを使用すると、以下のことが可能になります。
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高度な類似検索と AI を活用した分析を実行 - BigQuery とすべての Google データベースでのベクトル サポートにより、運用データに対して高度な類似検索と AI を活用した分析を直接実行できます。
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運用データを移動せずにクエリを実行 - Data Boost を使用すると、アナリストは Bigtable や Vertex AI などのソース間でデータをそのままクエリできます。また、BigQuery の継続的クエリによりリバース ETL を促進し、更新された分析情報をオペレーション システムにプッシュバックします。
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リアルタイムのデータ統合と変更データ キャプチャを実装 - Datastream は変更をキャプチャし、低レイテンシで配信します。Dataflow、Kafka 向け Google マネージド サービス、Pub/Sub、Apache Flink の新たなサポートにより、リバース ETL プロセスをさらに強化し、一般的なオープンソース ソフトウェアを使用しながら、分析から得られる最新の実用的な分析情報をオペレーション システムに提供します。
統合データ プラットフォームの中核となるガバナンス
強固なデータ ガバナンスの策定は、単なるチェックボックス項目ではなく非常に重要です。これは、データの品質、安全性、規制への準拠を担保するための基盤となるものです。これがなければ、コストのかかるエラー、セキュリティ侵害、生成された分析情報に対する信頼性の欠如といったリスクが生じます。BigQuery は、ガバナンスを後付けではなくコア コンポーネントとして扱い、プロセスを簡素化・自動化するさまざまな組み込み機能を備えているため、最重要事項である「データからの価値の抽出」に集中できます。
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データ探索を高速化し、データを簡単に検索、キュレート、理解 - Gemini を搭載した BigQuery データ分析情報により、ユーザーはデータアセットの系統やコンテキストを含むデータ環境を簡単に検索、キュレート、理解できます。このインテリジェントな検出プロセスにより、推測を排除し、データの探索を加速できます。
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メタデータを自動的にキャプチャして管理 - BigQuery の自動データカタログ化機能では、メタデータを自動的にキャプチャして管理するため、手動での収集を最小限に抑え、一貫性を確保できます。
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異なるストレージ システム間でデータを管理・統制 - Dataplex は BigLake テーブルとオブジェクト テーブルを大規模に自動生成し、異なるストレージ システム間でのデータ管理と統制を容易にし、非構造化データから価値を引き出します。
Gemini を活用したインテリジェントなデータ エクスペリエンス
Google Cloud のインフラストラクチャは AI を念頭に置いて特別に構築されているため、ユーザーは生成 AI 機能を大規模かつ簡単に活用できます。ユーザーは、モデルのトレーニング、ベクトル エンベディングとインデックスの生成、データと AI ユースケースのデプロイを、プラットフォームから離れることなく実施できます。AI は、Gemini のアシストによる自然言語処理、安全なモデル統合、AI 拡張データ探索、AI を活用したデータ移行などの機能により、ユーザー ジャーニー全体に浸透しています。この AI 中心のアプローチは、さまざまなスキルセットや専門知識を持つデータ技術者に優れたユーザー エクスペリエンスを提供します。
次のステップ
2024 年度の Gartner Magic Quadrant において、データ統合ツール部門のリーダーに選出されたことを光栄に思います。Google は、今後も革新を続け、お客様のデータ変換の取り組みに協力できることを楽しみにしています。2024 年 Gartner Magic Quadrant データ統合ツール部門の無料レポートを、今すぐダウンロードしてご覧ください。
2024 年 Gartner Magic Quadrant、データ統合ツール部門 - Thornton Craig 他、2024 年 12 月 3 日。Gartner は、リサーチに関する発行物に掲載されている特定のベンダー、製品、サービスを推奨するものではありません。また、最高の格付けまたはその他の評価を得たベンダーのみを選択するように助言するものでもありません。Gartner のリサーチに関する発行物は、Gartner のリサーチ組織の見解を表したものであり、事実を表現したものではありません。Gartner は、明示または黙示を問わず、本リサーチの商品性や特定の目的への適合性を含め、いかなる保証も行いません。上の図は、リサーチ ドキュメントの一部として Gartner, Inc. より公開されているもので、ドキュメント全体の文脈に即して評価する必要があります。この Gartner のドキュメントをご希望の方は、Google までご請求ください。GARTNER は、米国およびその他の国における Gartner, Inc. またはその関連会社の登録商標およびサービスマークであり、MAGIC QUADRANT は、Gartner, Inc. またはその関連会社の登録商標であり、許可を得て使用しています。著作権はすべて同社に帰属します。