GKE で Windows Server コンテナを 一般提供してエコシステムをサポート
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 5 月 6 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
組織が Windows Server のアプリケーションをモダナイズして、スケーラビリティの向上とオペレーションの円滑化を実現する中で、こうしたアプリケーションを Windows コンテナに移行することが代表的なソリューションになっています。また、これらのコンテナを Kubernetes でオーケストレーションすることは、Linux と同様に業界の標準となりました。
Google Cloud は今年初めに Google Kubernetes Engine（GKE）で Windows Server コンテナ サポートのプレビューを開始しました。そして現在は本番環境で一般提供しています。Kubernetes のコンテナで Windows アプリを実行することで、費用を大幅に削減できるだけでなく、信頼性、スケーラビリティ、セキュリティを向上させることができます。このことは、先行き不透明な今、特に重要です。
プレビューの開始以来、多くのお客様に Windows Server コンテナをお試しいただきました。お客様から寄せられたフィードバックのおかげで、限定公開クラスタとリージョン クラスタのサポート、長期サービス チャネル（LTSC）と半期チャネル（SAC）各バージョンの提供、グループ管理サービス アカウントを使用した Active Directory との統合などを追加できました。
このリリースには Google Cloud Console との統合も含まれており、下の図のように、新しい GKE クラスタの作成や既存のクラスタの更新を簡単に行えます。
パートナー ソリューションでエンドツーエンドのエクスペリエンスを改善
アプリケーションをモダナイズする場合、既存のツールやワークフローと連携するエンドツーエンドの DevOps 管理エクスペリエンスにそのアプリケーションを組み込むことも必要となります。そのために複数のパートナーと協力して、ビルド、テスト、デプロイ、構成、モニタリングなどのアプリが Windows コンテナとうまく動作するようにしています。GKE で Windows コンテナをサポートするためにテストしたユースケースとパートナー ソリューションは次のとおりです。
GKE で Windows コンテナとの連携をテストした ISV パートナーのテクノロジー エコシステムから、ソリューションをいくつかご紹介します。
Aqua: Aqua のセキュリティ プラットフォームは GKE に直接デプロイでき、Windows アプリケーションのユーザーがイメージをスキャンして、信頼性の高いイメージのみを本番環境にデプロイできるようにしたうえで、コンテナ関係の攻撃をリアルタイムで防止します。詳細
Chef: Chef のアプリケーション配信ソリューションである Habitat は、最新のものから従来のものまであらゆる Windows アプリケーションを簡単かつ効率的にパッケージ化して、GKE にデプロイできます。詳細
CircleCI: CircleCI の Orb は、GKE で実行されている Windows コンテナへのデプロイをサポートしているため、数分で CI / CD パイプラインからアプリケーションをデプロイできます。詳細
CloudBees: CloudBees Core パイプラインを使用してソフトウェア デリバリーを高速化し、GKE で管理される Windows ベースのアプリをテストして作成します。詳細
Codefresh: Codefresh は GKE クラスタへの接続をネイティブ サポートしているため、クラスタ上の Windows アプリケーションにサービスを提供するデプロイ パイプラインを作成できます。詳細
Datadog: Datadog Agent を Windows ノードプールにデプロイすることで、GKE クラスタで実行されているすべてのコンテナ化された Windows アプリケーションをモニタリングできます。詳細
GitLab: GitLab（GitLab.com とセルフホストした GitLab の両方）で Windows Runners を使った CI / CD パイプラインを実行して、GKE 上に Windows アプリを自動的にデプロイします。詳細
JFrog: JFrog Artifactory は、オーケストレートされたすべての Windows アプリの完全なトレーサビリティを提供する Kubernetes レジストリとして機能します。詳細
New Relic: GKE 用の New Relic Kubernetes ソリューションでは、Kubernetes クラスタで実行されている Windows ワークロードの指標、イベント、ログ、トレースをすべて確認できます。詳細
Windows Server コンテナを使用して、モダナイゼーションを始めてみませんか。詳しくは Google Cloud のウェブサイトでドキュメントをご覧ください。公開されているソリューションに関する質問にパートナーがお答えします。GCP セールスチームにご相談いただくこともできます。
GKE を初めてお使いになる場合は、Google Kubernetes Engine のページや Architecting with GKE の Coursera コースを参照していただくことをおすすめします。フィードバックやユースケースに関するお問い合わせは、お気軽に gke-windows@google.com までご連絡ください。
