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Chrome Enterprise

Getty Images: Chrome ブラウザ クラウド管理を使用して従業員をサポート

2021年5月6日
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Google Cloud Japan Team

編集者注: Getty Images は 35 万人以上のコンテンツ提供者、そして数百以上のイメージ パートナーとともに、毎年 16 万件以上に及ぶニュース、スポーツ、エンターテイメントのありとあらゆるイベントを網羅して、あらゆる商業コンセプトを伝えるインパクトのあるクリエイティブなビジュアルを提供し、世界随一の歴史的写真のデジタル アーカイブを構築しています。同社は従業員のサポートと、ブラウザの拡張機能、更新、ポリシー適用の迅速で効率的な管理のために、Chrome と Chrome ブラウザ クラウド管理を採用しました。

Getty Images は、他では手に入らない唯一のクリエイティブおよびエディトリアル ビジュアル コンテンツをグローバルに提供しており、受賞歴のある画像、動画、音楽、マルチメディア、プレミアム デジタル コンテンツを含む 4 億 2,500 万点以上の素材を揃えています。Getty Images のフォトグラファーは、ニュース メディア、企業、そして iStock を通じて小規模ビジネスと画像や動画を共有するために、毎年世界中で何万ものイベントの撮影を行なっています。 

イベントの規模にかかわらず、Getty Images のフォトグラファーと販売および管理チームは、写真をサイトに迅速に公開してお客様にできるだけ早くアクセスしていただけるよう全力を尽くしています。当社の目標は、最高のものをいち早く提供することです。スピードとアジリティを維持するために、Getty Images では Chrome ブラウザを標準としました。Chrome を使用することで、世界中の約 2,200 人の従業員が、利用しているウェブベースのリソースにすばやく確実にアクセスできるようになりました。

リモートワークでブラウザ管理の方法が一変

過去数年間は、Internet Explorer がデフォルトのブラウザでした。これは CRM ソリューションで必要であったためで、それでも多くの従業員は Chrome も使用していました。2016 年に Getty Images は最新の CRM に切り替えた際に、私は IT チームとともに Chrome を新しいデフォルトのブラウザにすることを決定しました。また、新しいパソコンとノートパソコンはすべて Chrome を標準としました。

Chrome は、世界中の Getty Images のオフィスで働くスタッフにとっても、移動中に VPN 経由で会社のネットワークに接続するスタッフにとっても管理しやすいものでした。このモデルでは、ワークステーションがドメインに接続すると、ドメインがポリシーを適用してブラウザの更新をデプロイしていました。

しかし、2020 年初頭に COVID-19(新型コロナウイルス感染症)によりオフィスを閉めてリモートで作業することになり、ドメインへの接続を利用してワークステーションを管理することができなくなりました。つまり、従業員、フリーランスのフォトグラファー、ビデオグラファーが最新バージョンの Chrome を使用していること、ポリシーが適用されていること、またはそのブラウザの拡張機能が承認されていることを確認できなくなりました。 

このセキュリティとブラウザの更新に関する課題を解決したのが Chrome ブラウザ クラウド管理でした。これを使用すれば、更新の管理と Chrome へのポリシーの適用を大幅に簡素化できます。これにより時間を節約でき、どこで作業していても安全な最新のブラウザを使用して作業しているという安心感が得られます。

Chrome ブラウザ クラウド管理で特に便利なツールの一つが、ポリシーを設定して適用する機能です。管理コンソール内に組織部門(OU)を構築してシステムを論理的にグループ化し、設定とポリシーを適用するようにしました。更新またはポリシーの変更が必要な場合は、最初に検証を行ってから、OU にプッシュ配信します。

変更をすばやく展開できることは、当社にとって大きな強みになります。ポリシーや更新のデプロイ後に問題が発生した場合でも、とても簡単にロールバックできます。以前のモデルでは、問題を修正するためにリモート ワーカーが VPN に接続しなければならず、これには数時間、あるいは数日かかることさえありました。今では、会社全体で値や設定を元に戻すのにほとんど時間がかかりません。

複数のプラットフォームに対するソリューションを 1 つにすることで、ポリシーの作成や配布も簡単になります。現在では、Chrome ブラウザ クラウド管理を使用して、Windows と macOS の両方の設定とポリシーを管理できます。

拡張機能とポリシーの可視性が向上

Chrome ブラウザ クラウド管理の使用を開始する前は、特定の拡張機能をブロックする方法も、それらを使用しているユーザーを特定する方法もありませんでした。今では、それが簡単にできるようになりました。最近、セキュリティ チームから、ある拡張機能に悪意のあるコードが含まれている可能性があることを聞きました。一部の従業員がその拡張機能を使用していることがわかったので、管理コンソールを使用してそれらのブラウザでその拡張機能を無効にし、再度ダウンロードされないようにブロックしました。 

従業員が使用するパソコンは Windows、Mac、Linux が混在しているため、以前は個別の Chrome パッケージをダウンロードし、個別に検証してから、すべてのデバイスにブラウザをインストールする必要がありました。今では更新、ポリシー、拡張機能をはるかに簡単に一元管理できるようになり、他のプロジェクトやビジネスの優先事項に時間を費やせるようになりました。

現在は、すべてのブラウザの更新を 1 つのツール(管理コンソール)で行っており、これによりシステムをより効率的に管理、保護できるようになりました。これは IT チームにとってはもちろん時間の節約になるというメリットがありますが、完璧な画像を追い求めてどこに赴こうとも、Getty Images ファミリー全体の安全を確保できます。お客様にサービスを提供するためのシステムにすばやく確実にアクセスできることを求めている営業チームでも、分散した従業員をサポート、保護する IT チームでも、Chrome を使用しているすべての人にメリットをもたらしています。

- Getty Images プリンシパル エンジニア John Bryntze 氏

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