コンテンツに移動
Chrome Enterprise

Web at Work: Figma のウェブ ファーストのデザイン アプローチが新しい形のコラボレーションを促進

2023年6月19日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Figma_Blog_Header_Final.max-2600x2600.png
Google Cloud Japan Team

Web at Work: Figma のウェブ ファーストのデザイン アプローチが新しい形のコラボレーションを促進

※この投稿は米国時間 2023 年 6 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

多くの会社で、ブラウザ上で業務を行うことがスタンダードとなっています。Chrome には、日々の生産性を上げるために役立つアプリケーションやテクノロジーが揃ったエコシステムがあります。「Web at Work」と題したこのシリーズでは、最先端の働き方をもたらしたブラウザベースの各種アプリについて詳しく紹介していきます。

今回は Figma を取り上げます。このオンラインツールによって、世界中の企業でチームによるプロダクトの構築方法が様変わりしています。

ブラウザでデザイン方法を一新

Figma が 2016 年にリリースされた当時、従来のウェブデザインの方法は変化を迫られていました。デザイナーは独りで作業し、習得の難しい高価なデスクトップ アプリに縛られていましたし、ファイルの共有やフィードバックの送信は手間も時間もかかるプロセスでした。また、ファイル名が「Final_Final_New_v2」などになっている中でどれが最新ファイルなのかを管理しなければならず、バージョン管理が大きな頭痛の種になっていました。

Figma の共同創設者である Dylan Field 氏と Evan Wallace 氏は、もっと良い方法があるはずだ、ブラウザがその鍵を握っていると確信していました。なんといっても、二人は Google ドキュメントで育った世代だったからです。また、テキスト エディタをウェブベースにできるのなら、デザインツールもウェブベースにできないだろうかとも考えていました。

Figma はブラウザ内で直接機能するように構築されているため、特にハイブリッド環境や分散環境において、よりシームレスで協業的な働き方が可能になります。ブレインストーミングから構築まで、プロジェクトのライフサイクル全体を通じてチームの共同作業が 1 つのツールで完結します。また、クラウドにファイルが保存されているため、デザイナーかどうかを問わず誰でも、リアルタイムに共同で作成、参加、考案することができ、物理的な場所に縛られません。必要なのはプロジェクトのリンクのみです。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/01_-_Designing_in_Figma.max-1800x1800.jpg
Figma でのデザイン - ブラウザで実現する共同作業環境

誰でもコラボレーションできるスペース

Figma が分散型の働き方の向上に重点をおく中で、ユーザーはこのプラットフォームの新しい使い方を見つけていきました。それはアイスブレイク、イラストの作成、テーマ別アクティビティから、食事の準備やブレインストーミング セッションに至るまでさまざまなものでした。そしてある時点で、Figma はその主なユースケースがデザインツールの域を超えて進化し、アイデアを生み出すスペースになっていることに気がつきました。

この認識がきっかけで、問題解決、計画、自由形式のグループ対話のためのウェブベースのホワイトボードである FigJam が生まれました。このインターフェースなら、デザイナー以外でもリンクを共有するだけで簡単に作業に貢献できます。オンボーディングはクリエイティブで共同作業的な体験となり、初日から同僚への共感を築けます。ビジネス目標のアイデア出しや記事コンテンツ案の収集など、全社的な計画ワークショップは、Figma ですぐに定期的に行うことができます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/original_images/02_-_FigJam.gif
FigJam

2022 年、Figma は使いやすいウェブ ファーストのツールを学校に提供するために Chromebook と提携しました。このパートナーシップにより、生徒は在学中から就職後までにわたって学校の個人デバイスで Figma と FigJam にアクセスできます。Figma のようなブラウザベースのソフトウェアは、デジタル化が進むこの世界で若い学習者に欠かせないスキルであるデザイン思考、クリエイティブな問題解決、コラボレーションをサポートします。

世界で最もよく使われているブラウザで構築プロセスを改善

Figma はリリース以来、人気が急速に高まっています。

Chrome の機能や統合を通じて、Figma は進化し続けるワークスペースをユーザーに提供できました。

たとえば、Figma は Chrome ブラウザの機能を活用することで自動字幕起こしを有効にし、参加者全員がミーティングの会話についていけるようにしました。非母語話者や視覚的なコミュニケーション スタイルを好むユーザーの場合、コミュニケーションの障壁が取り払われることで、チーム連携の効率が向上します。

Chrome 用の Figma 拡張機能を使用することで、チームに必要な情報の伝達もさらに容易になりました。Figma や FigJam のファイルを Google カレンダーに添付して、ブレインストーミング セッションやレビュー、プロジェクトのキックオフを行うことができます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/03_-_Figma_Live_Captions.max-1800x1800.jpg
Chrome ブラウザを通じて実現された Figma の自動字幕起こし機能(画像下部の中央)

新しいつながりの文化

Figma はデザインをウェブに移行し、新しいさまざまな形のコラボレーションを触発することでデザインを変革しました。また、Chrome のようなブラウザがこうした目標の達成に貢献しました。Figma の共同創設者で CEO を務める Dylan Field 氏は次のように述べています。「私たちは技術者として、当社のプラットフォームを使用できるユーザーが減るのではなく増えるようにする責任があります。ブラウザはそれを急速に実現するための媒介になることが、この経緯から実証されました。」


- マネージング ディレクター、Chrome Browser Enterprise GtM リード Lauren Miskelly
投稿先