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Chrome Enterprise

Google AI 活用ガイド(IT 管理者向け)

2025年3月7日
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Ankur Mathur

Product Manager, ChromeOS

Ron Wilcox

Product Marketing Manager, ChromeOS

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※この投稿は米国時間 2025 年 2 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

AI により、私たちの日々の働き方、学び方、テクノロジーとの関わり方が根本から変わってきています。これまでにない仕方で、生産性やエンドユーザー エクスペリエンスを改善できるようになりました。しかし、これほどまでに新しいテクノロジーを活用して多数のデバイスを効果的に管理するには、常に時代の先端を行く必要があります。IT 管理者にとって、こうした状況を理解するだけでなく、自身の業務に AI を役立てる方法を見つけることも極めて重要です。

このガイドでは、Google 管理コンソールで利用できる主要な Google AI 機能と、Chromebook に組み込まれているこれまでに発表された機能について説明します。デバイス フリートをより簡単に管理するために AI をどのように使用できるか、またその過程でどのようにユーザー エクスペリエンスを改善できるかをご確認ください。

パート 1: IT の強化

デバイス フリートの管理はシンプルであるべきです。幸いにも、Google 管理コンソールに AI を活用した機能強化が導入されます。これらの機能は、日々の業務を簡素化し、デバイス フリートをより高度に制御するために設計されたものです。

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Chrome 管理者アシスタンスによる管理サポート: Chrome 管理者アシスタンスは Google 管理コンソールに新しく導入された Gemini ベースの chatbot です。デバイス管理の効率化と、ユーザー エクスペリエンスの向上を目的として設計されました。このインテリジェントな chatbot は、自然言語処理を活用してリクエストを理解して実行し、即時のサポートと行動につながるインサイトを提供します。

Chrome 管理者アシスタンスにより、入り組んだメニューをたどったり、複雑なコマンドを実行したりすることなく、デバイス フリート全体を効率的に管理できます。平易な言葉で質問するかアクションをリクエストするだけで、chatbot が入力を解釈し、それに応じて応答します。たとえば、特定のデバイスのステータスを尋ねたり、トラブルシューティングのためにスクリーンショットをリクエストしたり、再起動を開始して軽微な問題を解決したりできます。これらはすべて、チャット ウィンドウ内で直接行えます。

この革新的なツールは、時間と労力を節約するだけではありません。管理者の持つ技術的専門知識のレベルがさまざまでも、Chrome デバイス エコシステムの効果的な管理が可能になります。Chrome 管理者アシスタンスを活用すると、ルーティン タスクが自動化され、サポートを即座に得られるようになるため、戦略的な取り組みに集中してユーザー エクスペリエンスを全体的に最適化できるようになります。Chrome 管理者アシスタンスは現在、米国を拠点とする Trusted Tester プログラムのユーザーに提供されています。詳細はこちらをご覧ください。

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自然言語処理によりデバイスやポリシーの検索が簡単: 特定のデバイス名やポリシー名を覚えたり、複雑な検索クエリを構築したりする必要はありません。自然言語処理(NLP)を使用すると、何が必要なのかを簡単な英語で説明するだけで、特定のデバイスを検索したり、何百とある利用可能なポリシーのなかから目的のものを見つけたりすることができます。たとえば、先月登録されたデバイスを知りたければ、その質問をありのままに入力するだけで、Google 管理コンソールがリクエストを解釈し、最も関連性の高い結果を返します。これにより、デバイス フリートの管理が大幅に簡単になります。NLP 検索機能は今後数週間以内に Google 管理コンソールに実装される予定です。

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インテリジェントな推奨事項による最適化された設定: ポリシーを一つひとつ詳しく調べる時間や、そのための専門知識が常に管理者にあるとは限りません。そこで、「関連設定」という新機能がリリースされます。この機能により、管理者がポリシーの詳細ページをクリックすると、関連する他のポリシーも表示されます。たとえば、マイク コントロール設定を開くと、オーディオ出力設定も表示されるといった具合に、他の便利な設定を調べて組織への適用を検討するきっかけになります。これも、デバイス管理プロセスのサポートを強化する Google の取り組みの一環です。

パート 2: エンドユーザーの支援

Chromebook と Chromebook Plus デバイスは、生産性、創造性、コラボレーションを高める優れたツールです。ChromeOS に組み込まれた Google AI により、エンドユーザーはブラウザ、Google アプリケーション、サードパーティ アプリケーションのいずれで作業していても、生産性を最大限に高めるために役立つ機能にアクセスできます。

Gemini を搭載した Google Workspace は、日常的に使用する使い慣れた Google アプリケーション全体の生産性を向上させます。Gmail の Gemini は、メールの作成をサポートしたり、スマート リプライを提案したり、長いスレッドを要約したりできます。ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのツール内でも、Gemini は文書作成の提案や、データ分析、プレゼンテーションのサポートなどを行うことができ、優れたアシスタントとなります。Gemini をさらに活用したければ、いつでもすぐにアクセスできるように Chromebook シェルフに固定するとよいでしょう。

作業が Google Workspace 内で完結するとは限りません。ユーザーはタスクを完了するために、さまざまなサードパーティ アプリケーションを利用することが少なくありません。ChromeOS に直接組み込まれた Google AI は、ユーザーがどこにいても、どのアプリケーションを使用していても、ユーザーのニーズに応えることができます。文書読解サポートや文書作成サポートなどの優れた機能は、事実上あらゆるテキストベースの環境で、内容の理解やコンテンツ作成を支援します。AI を搭載したビデオ通話コントロールには、音質が改善され、生成した背景を使用できるメリットがあります。リアルタイム翻訳を使えば、言語の壁を感じずに会話をすることができます。これら以外にも ChromeOS には数々の AI 機能が組み込まれ、使用するアプリケーションや作業する場所を問わず、効率化とコラボレーションを促進できるようになっています。

パート 3: 適切なデバイスの選択

適切なハードウェアを選択することも重要です。Chromebook Plus デバイスは手頃な価格ながら、高度な Google AI エクスペリエンスとしっかりとした性能を備えています。

Lenovo Chromebook Plus 2-in-1(14 インチ、10 インチ): この洗練されたコンバーチブル型(2-in-1)は、最新の Intel® Core プロセッサによる優れたパフォーマンス、堅牢なセキュリティ機能、ユーザーの作業効率を高める組み込みの AI 機能が特長です。重さ 1.5 kg、厚さ 17.5 mm とスリムで、バッテリー駆動時間は 11 時間以上。仕事でもプライベートでも持ち運びに便利です。詳しくは、こちらをご覧ください

Samsung Galaxy Chromebook Plus: 超軽量で、第 14 世代 Raptor Lake-R、15.6 インチ OLED ディスプレイ、駆動時間に優れたバッテリーを搭載。クイック インサート キーで、必要なときにすぐにサポートを受けることができます。詳しくは、こちらをご覧ください

Acer Chromebook Plus Spin 714: 最新の Intel® Core™ Ultra プロセッサ 1 を搭載した Acer Chromebook Plus Spin 714 は、パワーとポータビリティを兼ね備えています。オフィスでも外出先でも使える、薄型軽量のプレミアムなコンバーチブル型(2-in-1)Chromebook。詳しくは、こちらをご覧ください

パート 4: Google AI のメリット

エンドユーザー コンピューティングと IT 管理の未来をぜひ体験してみてください。最新のツールを導入することで、IT 部門を強化し、デバイスとポリシーの管理を簡単に行えるようになります。同時に、生産性、創造性、コラボレーションの面でユーザーの成果を高めることもできます。

ChromeOS の詳細は、こちらのウェブサイトで確認できます。Chromebook の Google AI について詳しくは、デバイスのページをご覧ください。

ChromeOS Trusted Tester プログラムに参加すると、最新の AI 機能をすぐに利用できます。詳細については、こちらをご覧ください

-ChromeOS、プロダクト マネージャー Ankur Mathur
-ChromeOS、プロダクト マーケティング マネージャー Ron Wilcox

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