Windows 7 の利用企業を Chrome で継続して支援
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 1 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
新年はビジネスのさまざまな側面を考え直す良い機会ですが、今年は大きな変化が企業に影響をもたらしています。2020 年 1 月 14 日(ついこの間ですが)、Microsoft は Windows 7 のサポートを正式に終了しました。ほとんどの大企業は移行プロセスを開始しており、すでに組織の一部で Windows 10 を運用しているところもあります。
OS の移行は厄介な作業ですが(多くの企業が従業員の一部に Chromebook を配布しているのはそのためです)、それでも企業の IT チームは最新 OS のセキュリティ機能やメリットを手に入れるために、従業員の生産性への影響を最小限に抑えながら早く移行したいと考えています。ところが、クラウドや SaaS アプリケーションに大きく依存している場合は特にそうですが、業務を遂行するうえでは、ブラウザ が OS と同じくらい重要になってきています。
私たちは、Windows 10 への移行を終えていない企業を見捨てるようなことはしません。具体的には、Microsoft によるサポートの終了日から少なくとも 2021 年 7 月 15 日までの 18 か月間、Windows 7 での Chrome ブラウザのフルサポートを継続します。したがって、まだ Windows 10 への移行を開始していない場合、もしくは移行を完了していない場合でも、Chrome のエンタープライズ機能を活用できます。1. 高度にセキュアで完全にアップデートされたブラウザ
正式サポートが終了した OS を使用していると、組織がセキュリティ上の潜在的な脅威にさらされる可能性が高まります。Windows 7 上の Chrome は、ウェブ上のユーザーの安全を保つ組み込みのセキュリティ機能を引き続き提供します。Safe Browsing、Site Isolation、新しいパスワード保護およびフィッシング対策機能により、Chrome はクラウドで作業するユーザーを能動的に保護します。ポリシー管理機能を使用すれば、IT チームは必要に応じて管理を強化できます。また、特に自動アップデート機能を適用している場合は、頻繁なアップデートによって脆弱性にすばやく対応できます。
2. 首尾一貫したブラウジング エクスペリエンス
Windows が 7 から 10 になっても作業をシームレスに継続できます。OS のバージョンが変わっても、Chrome の助けを借りれば中断したところから再開できるためです。Chrome でのブラウジングに慣れている従業員は、Windows 10 に移行してもギャップをさほど感じないでしょう。Windows に限らず、他のデスクトップやモバイル プラットフォームでも、Chrome を使って生産性を高めることができます。
3. IT の統一的な管理と可視化
Chrome Browser Cloud Management により、Windows のバージョンが異なっていても、IT チームはブラウザに関する知見を取得し、ポリシーを 1 か所で管理できます。また、Mac、Linux、Chromebook 向けの Chrome を同じコンソールから管理することも可能です。グループ ポリシーのほうが好みだという場合は、エンタープライズ向けバンドル(設定できる項目は数百に及びます)のテンプレートを使用できます。
新しい OS への移行時に IT チームが直面する課題を私たちは熟知しています。Chrome は、組織が必要とする時間を余分に確保できるようにすると同時に、ユーザーが快適に使える、セキュリティと管理性に優れたブラウザですので、ご安心ください。必要となるツールについては、こちらのウェブサイトで確認できます。
- By Max Christoff, Engineering Director, Chrome