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Chrome Enterprise

Colgate-Palmoliveが、Chrome Enterprise と Google Workspace でクラウドへの移行を実現

2021年5月12日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 4 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 本日の投稿は、消費者製品を扱う多国籍企業、Colgate-Palmolive でコラボレーション インフラストラクチャ開発担当 IT マネージャーを務める Roger Lim 氏と、インフラストラクチャ開発担当ディレクターを務める Jim Arcure 氏によるものです。同社は現在、Google Workspace と Chrome Enterprise を活用して、協調的で柔軟な職場文化を築いていくための数年がかりのプロジェクトを進めています。

Colgate-Palmolive は、人、ペット、地球のより健康的な未来を追求する、革新的で思いやりにあふれた成長企業です。Colgate チームは、オーラルケア、パーソナルケア、ホームケア、ペットフードを中心に、200 以上の国と地域にサービスを展開しています。Colgate、Palmolive、elmex、meridol、Tom’s of Maine、hello、Sorriso、Speed Stick、Softsoap、Irish Spring、Protex、Sanex、Filorga、eltaMD、PCA Skin、Ajax、Axion、Fabuloso、Soupline、Suavitel に加え、Hill’s Science Diet や Hill’s Prescription Diet などのブランドを通じて、地域社会に欠かせない製品の開発と販売を行っています。

Colgate-Palmolive では、成長を加速し、有意義なイノベーションを実現して、e コマース、イノベーション、デジタルなどの分野において多様性に富む新しい人材を惹きつけています。そのスピードとアジリティに大きく貢献しているのが Chrome Enterprise ツールです。このツールにより、ビジネスの対応スピードが高まり、競争力を維持することができます。

70 か国以上で 30,000 人の従業員が使用するソフトウェアやハードウェアを変更するのは、大規模なプロジェクトになります。当社は、早い段階で Chrome Enterprise をパートナーとして選びました。ビジネスを成功させるためには、従来のプラットフォーム、ソフトウェア、デバイスへの依存から抜け出す必要がありました。従業員の満足度と生産性を維持しながら IT ワークロードを軽減するという、オンプレミス ソリューションでは不可能なタスクも、Chrome や Google Workspace などのクラウドベースのツールを使えば実現できるだろうと確信しました。

レガシーアプリからの脱却とクラウドへの移行の理由

当社では、人々が協力し合い、グローバル チームワークの強みを維持していくうえで、Colgate-Palmolive の規模や地理的な広さが妨げになってはいけないと考えています。そのため、大規模でメンテナンスが困難なオンプレミスのアプリケーションやソフトウェアを、誰でもウェブブラウザで安全にアクセスできるクラウド版のものに置き換えています。

また、IT チームでは、ソフトウェアのインストール、アップデート、トラブルシューティングにどれだけの作業時間を費やしているかを考えました(大がかりなアップグレードの際は、作業時間の最大 30% を占めていました)。共同作業をより効率的に進める方法を検討した中で、クラウドを活用する製品でも特に注目したのが Chrome Enterprise と Google Workspace でした。

第一段階、新しいブラウザへの切り替え

2016 年、IT チームはすべてのユーザーを Google Workspace に移行させて、従来の生産性向上アプリケーションからの脱却を図りました。Google Workspace の導入を開始したら、次はブラウザ オプションを徹底比較します。

Chrome ブラウザを選択したのにはいくかの理由があります。このブラウザは自動的に更新されるため、時間のかかるアップグレード作業を行う必要がありません。さらに大きなメリットは、Chrome ブラウザの管理ツール、データ保護機能、マルウェアの検出機能がすべて組み込まれている点です。これらの機能を活用し、ユーザーが全面的に Chrome を使用することで、多くの相乗効果が期待できます。

また、Chrome ブラウザでは、マルチプラットフォーム デバイス全体でアプリの管理とアクセスの許可を行うツールも提供されました。私たちは Chrome ブラウザ クラウド管理を「ゴールデン ナゲット(金塊)」と呼んでいます。これは、すべてのブラウザが自動的にブラウザ管理に登録されるためです。

既存のデスクトップ ポリシー管理設定を使用した時間のかかるプロセスに比べ、今では新しい拡張機能やアプリの push(および許可リストまたは拒否リストへの登録)がはるかに簡単になりました。拡張機能の管理が簡単になることで、IT 部門がエンドユーザーに新しい安全な機能を提供できるようになったことは大きなメリットといえるでしょう。

第二段階、新しいスタイルの共同作業の共有

Colgate-Palmolive の IT チームでは、ユーザーに Google Workspace と Chrome ブラウザの利点を自ら実感して欲しいと考えていますが、場合によっては新しい方法に慣れるまでガイドする必要があります。プロジェクトの開始当時、必要がなくなったレガシー アプリケーションを開こうとすると、ユーザーに Google Workspace へと促すよう通知する「Going Google(Google への移行)」ツールを開発しました。

Chrome Enterprise と Google Workplace が当社の主要な生産性向上ツールへとなりつつあるなか、ユーザーが古いやり方に戻らないようにすることも重要でした。「Going Google」ツールにより、IT 組織は通知機能だけでなく、ユーザーごとに特定のレガシーアプリを無効にすることもできるようになりました。IT 部門は、容易にこれらのレガシーアプリへのアクセスを一時的に復元することが可能ですが、この数か月間、こういったリクエストは大幅に減少しています。私たちの目標は、Colgate の従業員に今後は Google Workspace のみを使用していくよう絶えず優しく誘導することです。このような積極的かつ重要な手順を踏むことで、ユーザーやチームがすぐに Google Workspace に移行できるようにしています。

また、これを達成するために多くのサポートを提供しています。世界中で 1,000 人を超える Colgate の「Google ガイド」達が、Google Workspace に関する実地クラスやウェブセミナーを開催したり、1 対 1 のサポートにも対応したりしています。また、約 700 人の経験豊富な早期導入者である「Google Guru(Google エキスパート)」達が、Google Workspace について質問がある同僚をサポートしています。トレーニング クラスとウェブセミナーは常に満員で、今後も Google Meet 経由で 250 人が参加した Google スプレッドシートの使用に関するクラスなど、特定のスキルに焦点を当てたセッションを予定しています。

最終段階、新しいデバイスの導入の開始

Colgate-Palmolive の全員が Google Workspace や Chrome ブラウザで作業するようにできれば、次に Chromebook を提供するのは自然な流れです。Chromebook と Chrome OS は当社が目的としているクラウド環境向けに構築されています。当社では、主に顧客開発部門の従業員を対象に、約 200 台の Chromebook の試験運用を行っています。Chromebook は新規採用者向けにデプロイしやすいため、導入の難しい場所での需要が高くなっています。社員がいずれオフィスに戻ってくるようになったら、一時的な貸し出しが必要なユーザーのために Chromebook 貸し出しプログラムのラックを拡張したいと考えています。ニューヨーク市とニュージャージー州ピスカタウェイのオフィスでは、この Chromebook 貸し出しプログラムのラックにより、従業員が新たな方法で Chromebook をテスト運用できるようになります。

Colgate-Palmolive がビジネスを始めてから 200 年余り経ちますが、ワークプレイス ツールを最新化するためのこの取り組みを大変嬉しく思っています。コラボレーションを可能にする Google ツールにより、Colgate-Palmolive は 3 世紀目を迎えるこれからも、引き続き成功を収めていくことができるでしょう。

-Colgate-Palmolive コラボレーション インフラストラクチャ開発担当 IT マネージャー Roger Lim

-Colgate-Palmolive インフラストラクチャ開発担当ディレクター Jim Arcure

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