ChromeOS + Cameyo: 現代の企業向けにレガシー アプリを刷新
Andrew Miller
CEO, Cameyo
Naveen Viswanatha
Director, Product Management, ChromeOS
Join Forrester Consulting and Google:
"Unlock IT Efficiency: The power of the modern endpoint"
Watch Now※この投稿は米国時間 2024 年 6 月 5 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、Cameyo チームが Google に加わることとなりましたのでお知らせいたします。今後への期待に満ちたこの統合は、ChromeOS エコシステム内でレガシー アプリケーションへのアクセスを可能にし、管理しやすくするという Google の使命における重要なマイルストーンとなります。Cameyo チームの専門知識を社内に取り込むことで、仮想化されたアプリケーションのエクスペリエンスの効率化に向けた Google の取り組みが強化されます。
エンドユーザー コンピューティングの未来はウェブベース
すぐそこにある IT の未来はウェブベースです。Google の委託によって実施された Forrester の新しい調査では、多くの人々が長い間推測していたとおりの状況にあることが確認されました。IT 関連の回答者の 90% は、アプリケーションがデスクトップではなくクラウドに存在する世界を思い描いています1。また、回答者の 78% は、ウェブに対応しない企業が時代に取り残されることになると考えています1。これは単なる傾向ではありません。企業の運営手法が根本的に変化しているのです。
企業が今すぐにウェブベースのアプリケーションを導入すれば、セキュリティの改善、費用の削減、ユーザー エクスペリエンスの向上などの大きなメリットを手に入れ、競合企業との差別化を実現できます。その一方で、驚くことにアプリケーションの 50% がまだクライアント ベースであることが同調査で判明しています1。
ソリューション: 仮想アプリケーション配信
企業は従来、仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)ソリューションを導入して、レガシーアプリをデバイスにインストールせずに利用してきました。しかし、Forrester Consulting の調査でこのアプローチの課題が浮き彫りになっています。たとえば、特別なスキルセット、ユーザー エクスペリエンスの遅延、セキュリティと管理の難しさといったものです。
Forrester の調査では、このギャップを埋めるための方法として仮想アプリケーション配信(VAD)が推奨されています。仮想化に対するこの革新的なアプローチにより、あらゆるデバイスへのレガシー アプリケーションの配信が効率化され、完全なデスクトップ環境が不要になります。VAD によってアプリケーション管理が大幅に簡素化されるため、IT チームは簡単にソフトウェアを最新の状態に保ち、セキュリティを確保できます。また、最初に別の仮想デスクトップ環境にログインしなくてもすべてのアプリにアクセスできるため、エンドユーザーのエクスペリエンスが改善されます。VAD を導入すれば、それまでの操作方法を変えずに、ウェブベースのアプリとレガシーアプリの両方を並べてシームレスにアクセスできるようになります。
ChromeOS と Cameyo: 理想的な組み合わせ
ChromeOS は長年、仮想アプリケーションに関して可能な限り最高のエクスペリエンスをユーザーに提供することを目指してきました。VAD が秘める可能性を認識した Google は昨年 Cameyo と連携し、シームレスな仮想アプリケーション配信エクスペリエンスを ChromeOS に完全に統合した状態でリリースしました。ローカル ファイル システムと統合し、仮想アプリをプログレッシブ ウェブアプリ(PWA)として配信できるだけでなく、高度なクリップボード機能にも対応しています。これらの機能により、ユーザーは仮想アプリ内で安全かつ簡単に、馴染みのある方法でデータとファイルにシームレスにアクセスできます。
この Cameyo とのコラボレーションは大きな効果を発揮しています。ソリューションを導入した組織は手間のかかるレガシー アプリケーションから新しい環境に移行し、セキュリティと生産性を改善できます。
ChromeOS と Cameyo を利用したアプリのデプロイは信じられないくらいシンプルです。セッション管理、ロード バランシング、フェイルオーバーなど、すべてを Cameyo が処理してくれるので、パブリッシュするアプリだけに集中できました。設定は非常に簡単でしたし、継続的な管理も手間いらずです。従来の仮想デスクトップ アプローチと比べると、その効果をさらに実感できます。当社の長期的な Chrome Enterprise 戦略において、Cameyo は重要な要素となっています。Cameyo が Google と緊密に連携し、Chrome Enterprise および Google Cloud と統合している事実を考慮すると、戦略面で適合性の高いソリューションであると言えます。
Sanmina(Fortune 500 のメーカー)、デジタル ワークプレイス担当 IT ディレクター Mario Zúñiga 氏
お客様への影響
ChromeOS ユーザーは、複雑なインストールやアップデートなどの手間をかけずに、重要なレガシー アプリケーションを活用できるようになります。また、IT チームにとっても安心材料となります。詳細なアプリケーション管理が可能になることで、セキュリティ リスクが軽減され、貴重なリソースを解放できるためです。
Cameyo のテクノロジーを ChromeOS に統合すると以下のようなメリットがもたらされ、ウェブベース テクノロジーの導入を促進できます。
- アプリケーションのデプロイの簡素化: デバイスや場所を問わず、仮想化されたアプリケーションを組織全体で簡単にデプロイしてアクセスできます。
- セキュリティの強化: ChromeOS と Cameyo はともにゼロトラスト セキュリティを掲げており、データとシステムを脆弱性から確実に保護します。
- 生産性の改善: 従業員は ChromeOS のシェルフから直接、必要なアプリケーションの PWA に迅速かつ簡単にアクセスできます。互換性の問題、パフォーマンスの遅さ、仮想デスクトップの操作などに悩まされることはありません。
- IT 費用の削減: アプリケーション管理とサポート プロセスが効率化され、インフラストラクチャ要件が排除された結果、費用の大幅な削減を段階的に実現できます。
今後の展望
ChromeOS におけるレガシー アプリケーションの未来は希望に満ちています。ChromeOS の機能と Cameyo の革新的な VAD テクノロジーの組み合わせを通じて、企業は既存のソフトウェアへの投資を守りながら、IT インフラストラクチャをモダナイズすることができます。
明日 6 月 6 日に開催されるウェブセミナーにぜひご参加ください。Forrester のプリンシパル アナリストである Andrew Hewitt 氏をお迎えし、今回の調査結果についてお話を伺います。また、企業によるモダナイズに ChromeOS がどう役立つのかについて、Google の ChromeOS プロダクト マネージャーを務める Rob Beard が詳しくお話しします。