Chrome OS のアップデート配信サイクルが短縮: 各々のペースで移行可能に
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 11 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
これまで 10 年以上にわたり、Google は Chrome OS の新しいマイルストーン リリースを 6 週間ごとに配信し、すでにセキュアでスピーディ、かつ安定しているエクスペリエンスに組み入れてきました。そして今年、Google は Chrome OS の Stable リリース サイクルを 4 週間に切り替えることを発表しました。この変更は M96 より開始され、各デバイスに機能の更新がより早く届くようになる予定です。
Google では、この 4 週間サイクルで自動更新されるようにデバイスを設定することをおすすめしていますが、フリート管理においては、組織ごとに固有のニーズがあることも認識しています。そこで、管理者の柔軟性を高めるために、新しい長期サポート(LTS)チャネルもリリースいたします。このチャネルでは、機能更新が 4 週間ごとではなく、6 か月ごとに適用されます。LTS チャネルのデバイスでは、今後も引き続きセキュリティ アップデートが利用可能になり次第すぐに受信できるため、最大限のデバイス保護が維持されます。M96 より、お客様は Google 管理コンソールでデバイスのチャネルを変更することで、必要に応じて LTS チャネルから 4 週間の Stable リリースサイクルに簡単に移行できます。このポリシーは、Google 管理コンソールで近日中にリリース予定です。
4 週間の Stable リリース サイクルに移行し、ユーザーが機能豊富なエクスペリエンスを使用できるようにすることがおすすめではありますが、セキュリティを確保しつつ、遅めのリリース サイクルをご希望の組織の場合は、LTS をデプロイいただけます。こうしたシナリオには、放置キオスク デバイス、医療用デプロイメント、オンライン教育評価などが挙げられます。
IT チームは引き続き、デバイスを特定のリリースに固定させることができますが、それよりも長期サポートに切り替える方がおすすめです。LTS チャネルのデバイスはセキュリティ アップデートを受け取れますが、古い Stable リリースに固定されたデバイスは受け取れないためです。
新しいリリース サイクルに加えて、IT 管理者がフリートをより詳細に管理できるようになる追加のポリシーも発表いたします。管理者は、自社でホストするか、Chrome ウェブストアで構成することにより、Chrome 拡張機能とアプリを特定のバージョンに固定できるようになりました。さらに、管理者は最小 OS バージョンを設定し、最小 OS バージョンの要件を満たさないデバイスおよびデバイスのユーザー セッションをブロックできます。
11 月 30 日が近づくにつれ、お客様のフリート管理の柔軟性が増すことへの期待が高まっています。新しい 4 週間リリース サイクルと長期サポート チャネルについては、こちらをご覧ください。また、今回の新しいオプションをお試しになるには、Chrome Enterprise Upgrade の無料トライアルにご登録ください。
- Chrome OS テクニカル プログラム マネージャー Gianluca Storto