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Chrome Enterprise

Chrome Enterprise で AI の機能と設定を活用して仕事の効率をアップ

2024年8月9日
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Mark Berschadski

Director, Product Management, Chrome Enterprise

※この投稿は米国時間 2024 年 8 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

たくさんのタブ、反復的な作業、つい先日まで使っていたドキュメント探しに嫌気がさしていませんか?こうした職場でのよくあるフラストレーションには、誰でも共感できることでしょう。そこで良いお知らせがあります。Chrome Enterprise の AI を活用したショートカットが、ユーザーのワークフローを効率化し、IT チームに必要な設定を提供するのに役立ちます。

AI についての Chrome Enterprise のビジョンは、単なる利便性にとどまらず、私たちのウェブ上での作業を根本的に改善することにあります。Chrome では、安全で倫理的な AI のパワーを活用することで、より直感的かつ効率的なカスタマイズされたブラウジング体験を生み出し、ビジネスが短期間で容易に目標を達成するのを支援することを目指しています。最も信頼を築いているエンタープライズ ブラウザとして、AI と ML の機能にポリシー、保護、レポート作成機能を導入し続け、IT チームとセキュリティ チームが企業データの安全を維持しながらエンドユーザーに最新のイノベーションを届けられるようサポートします。

AI はすでに、Google のセーフ ブラウジングや自動字幕起こしなどのユーザーに人気のある機能を強化しています。このたび、Chrome に導入される AI の新機能についてのアップデートを発表しました。ビジネスユーザーが新機能をフル活用する方法と、IT チームが組織においてこのような機能の使用法を管理する方法を見ていきましょう。

Google レンズで、探し物をすぐに発見

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Google レンズの機能が更新され、より便利になりました。予定されている Chrome のロールアウト(M127)で、ブラウザでのあらゆる選択、検索、フォローアップの質問がすべて現在のタブから簡単に行えるようになります。アドレスバーにある Google レンズのショートカットを選択し、ブラウザの任意の場所をクリックまたはドラッグすると、画像や動画の要素を検索できます。ユーザーはフォローアップの質問をして、検索対象に合わせてトピックを掘り下げたり、検索を絞り込んだりすることもできます。

たとえば、キックオフ イベントを計画しているときに、Google Meet で他の人がプレゼンしているスライドで、これから開催される業界カンファレンスについて見かけたとしましょう。カーソルをフライヤーの写真にドラッグすると、サンディエゴで開催される AI カンファレンスであることがわかります。次に、「このカンファレンスは今年いつ開催される?」などのフォローアップの質問ができます。

Gemini と素早くチャット

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今年リリースされたもう一つの機能では、ユーザーは Chrome のサイト ショートカットを使用して Gemini ウェブアプリに直接アクセスできます。アドレスバーに「@gemini」とタイプして、プロンプトを入力するだけです。

AI カンファレンスがいつ開催されるかがわかったので、顧客と社内チームのための年次キックオフ イベントとカンファレンスの日程が合うよう計画することにしましたが、作業に着手するにあたってサポートが必要です。「@gemini | イベントを計画するのを手伝って」と入力すれば、Gemini がキュレートした To-Do リストが手に入ります。

ウェブ履歴を再発見

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数週間以内に、生成 AI を通じて自分の言葉で Chrome 履歴を検索することで、詳細を覚えていなくても訪れたことのあるウェブページを見つけることができるようになります。もう大量のリンクを探し回らなくても、目的のサイトに迅速かつ容易にアクセスできます。

たとえば、イベントの候補となる場所を探していて、会場の名前を思い出せないとします。「丘陵にある会場」のような情報を入力すると、Chrome に履歴で一致する可能性のあるページが表示されます。

複数のタブをまたいで簡単に比較

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複数のタブを切り替えながら商品やサービスを比較するのは、非効率的で時間がかかります。こうした作業を最適化するため、Google は今後数週間でタブの比較機能をリリースする予定です。AI を活用したこの機能では、複数のタブにまたがる情報のコンテキスト概要が 1 つのビューで作成されます。企業ユーザーは迅速かつ効率的に情報に基づいて購入の決断を下すことができ、最終的には調達ワークフローを最適化できます。

会場選びが済んで、Gemini が To-Do リストを作成してくれたので、次は買い物です。タブの比較機能を使うと、MC 用スピーカーのさまざまな選択肢を簡単に比べて、最も費用対効果が高いものを特定できます。

自信をもって文章を作成

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ビジネス ユーザーは、文書作成サポートを使用することで、ウェブで文書作成タスクの支援を得られます。この機能は生成 AI を活用して、メール、ブログ、ソーシャル メディアの投稿など、さまざまな種類のテキスト コンテンツの提案を行います。素早く下書きを生成し、より優れた言い回しや文章構成を示してくれるため、ユーザーは自信をもって自分の考えを表現できるようになります。

開催日が近づいており、イベントの正式な招待状を送るタイミングになりました。文書作成サポートを使用すれば、招待状の最初の下書きを作成できます。イベントの日時や場所などの主要な情報を入力すると、内容が提案されるので、これを利用して文書作成を効率よく進めることができます。

AI のコントロールとガバナンス

こうした機能と、それらが企業の生産性を変革する可能性は、非常に楽しみではあるものの、AI の台頭により IT 管理者とセキュリティ担当者にとっては新たな課題が生じています。IT チームとセキュリティチームがあらゆる場面において AI の使用を制御して、企業データを保護できることが重要です。

年内に、Google は核となる AI クラウド ポリシーと、管理者による生成 AI 機能の共同管理をより簡単にするためのさらなる設定をリリースいたします。Chrome Enterprise Core をまだご利用でない場合、こちらからご登録いただけます。追加料金は不要です。

必要に応じて、これらの機能を個別に管理できるよう、管理者はさまざまな設定を Chrome Enterprise で利用できます。これにより、管理者は AI 設定をカスタマイズでき、特定のユーザーやグループが利用できる AI 搭載機能を選定でき、企業ポリシーとセキュリティ基準に沿った AI の使用を実現できます。詳細に制御できることで、組織は潜在的なリスクを軽減しつつ AI の利点を取り入れることができます。

Chrome Enterprise Premium のお客様は、URL のフィルタリング機能を使用して、承認されていない生成 AI ツールの特定のアクティビティをブロックすることもできます。詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。

AI テクノロジーが進化していくなか、さらに多くの革新的な機能の登場にご期待ください。組織内で Chrome を使用すれば、組織に必要な安全対策を講じられるだけでなく、Google AI を最大限に活用できるようになります。

-Chrome Enterprise、プロダクト管理ディレクター Mark Berschadski

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