Chrome のクラウドベース管理を使用すべきさらに 4 つの理由
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 11 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
何百万もの組織が日々 Chrome を使用して、ビジネスの生産性と安全性を維持しています。しかしながら、自社に導入するブラウザを積極的に管理している企業はそう多くありません。ビジネスのニーズに合わせてブラウザをカスタマイズし、データ損失やシャドー IT などのセキュリティ リスクを防止できることから、ブラウザの管理は非常に重要です。
Chrome ブラウザ クラウド管理は、さまざまなオペレーティング システムやデバイスで Chrome を管理できる無料のクラウドベース管理ツールです。Chrome 用の何百ものポリシーと制御を、クラウドから直接構成できます。Chrome ブラウザ クラウド管理は、IT およびセキュリティ チームを次のように支援します。
効率性: ネットワーク内外のプラットフォーム全体で簡単に管理
安全性: より詳細な制御によりデフォルトで安全を確保
可視性: 分析情報を使用して IT チームの意思決定を促進
柔軟性: 企業のニーズに合わせてカスタマイズ
この投稿では、Chrome ブラウザ クラウド管理に追加された最新の機能と改善点に焦点を当てていきます。
新しい Chrome ガイドにより、Google 管理コンソールからすぐに管理を開始
Google では最近、Chrome ブラウザ クラウド管理を使い始めたばかりの管理者に向けた Chrome ガイド モジュールをリリースしました。このガイドの良いところは Google 管理コンソールから直接アクセスできることです。最初のブラウザの登録、ポリシーの設定、レポートの表示に関する詳細な手順を確認できます。初心者には特に役立つガイドになっています。Chrome ブラウザ クラウド管理の高度なワークフローについては、詳細なガイドが近日公開予定ですので、今後の情報にご注目ください。
アプリと拡張機能の詳細を表示
組織全体で導入されている特定の拡張機能やアプリについて、さらに多くの情報を 1 か所で簡単に表示できるようになりました。主要な情報としては、拡張機能に関するすべての公開情報、拡張機能の使用状況の内訳、インストールされているバージョン、リクエストされた権限、拡張機能の実行が許可されているウェブサイトが挙げられます。
新しい拡張機能プラットフォーム(Manifest v3)への移行が近づいているため、拡張機能のマニフェスト バージョンもこのビューに追加しました。また、この移行に取り組んでいる企業をサポートするため、2023 年の初頭に Manifest v2 に残存している拡張機能については、アプリと拡張機能の使用状況レポートに警告アイコンを追加する予定です。これにより IT チームは、Manifest v2 に残存している拡張機能を正確に把握したうえで、その変更管理計画を策定できるようになります。
セキュリティ分析情報を強化
セキュリティはこれまで以上に重要視されています。Chrome ブラウザ クラウド管理は、セキュリティに対するアプローチについてお客様のチームをサポートします。Google 管理コンソールのセキュリティ調査ツールを使用すれば、Chrome 上のすべてのイベントを監査ログ形式で表示し、イベントごとにトリガーされるカスタム アラートを設定できます。最近、管理者が拡張機能リクエストのアラートを構成できるようになりました。拡張機能のインストールや非アクティブなブラウザの削除など、他にも多くのイベントを開発中です。
今年リリースされた新しい機能により、組織は他のセキュリティ ソリューションを統合して、保護機能と分析情報を Chrome に上乗せできるようになりました。これにはリアルタイムのセキュリティ分析情報とレポート オプションが含まれ、企業は Chrome ブラウザ クラウド管理で、パスワードの漏洩、安全性に欠けるアクセスなど、Chrome からの重大なセキュリティ イベントと情報を確認できます。
これらの機能が Google の BeyondCorp Enterprise、Google Chronicle、Google Cloud PubSub や、Splunk、Palo Alto Networks、Crowdstrike などの主要なセキュリティ パートナーのさまざまなセキュリティ ソリューションと統合されることで、セキュリティ チームは、必要なタイミングでデータを利用できるようになります。
より多くのデータをエクスポート
Chrome ブラウザ クラウド管理の最大の利点の一つは、IT チームがすべてのレポートをすぐに利用できることです。お客様に好評なのは、バージョン レポート、アプリと拡張機能のレポート、管理対象ブラウザリストです。Google はこうしたレポートの CSV をエクスポートする機能をリリースしました。これにより、ブラウザの導入データをエクスポートし、組織のためによりデータドリブンな意思決定を行うことができます。また、このたびレポート エントリのページ分割上限を 150,000 に増やしました。これは、Chrome ブラウザ クラウド管理に大量のブラウザデータがある場合に非常に役立ちます。
こうした機能の使い方や追加情報を確認したい方や今後リリースされる機能を先取りしたい方は、Chrome のエキスパートがヒントやデモを共有する Chrome Insider 仮想イベントにご登録ください。
Chrome ブラウザ クラウド管理を組織で使用する方法や、登録して利用を開始する方法については、Google のウェブサイトをご覧ください。Chrome ブラウザ クラウド管理がお客様のビジネスにとって適切なソリューションかどうかをご確認になりたい場合は、お客様のチームに管理オプションを推奨する便利な評価ツールをお試しください。