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アプリケーション開発

新たな通信サービスのサプライ チェーンとしてのクラウドの未来

2020年8月21日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


2020 年になってこれまでにわかったことがあるとすれば、日々次に何が起こるかは誰にも予測できないということです。そのため Google では、デベロッパーやオペレータがアジリティを確保し変化に対応するには、テクノロジーが必要だと考えています。これは特に通信業界のお客様に当てはまります。通信サービス プロバイダ(CSP)は、学生、企業ユーザー、消費者のすべてが学習、業務の遂行、接続の保持のためにエンゲージメントの完全デジタル化に急速に移行しているため、ネットワークの復元性とサービスの提供が試されています。ただし、CSP にとって成功の秘訣は、根本的な複雑さを管理する必要がなく、グローバルに分散したネットワーク全体でアジリティを高めイノベーションを加速することです。

Google Cloud Partner であり、通信企業やメディア企業向けのソフトウェアとサービスのリーディング プロバイダである Amdocs Technology のディビジョン プレジデント、Avishai Sharlin 氏が主催するポッドキャスト「The Future of Tech」では、プロダクト管理担当バイス プレジデントの Jennifer Lin とエンジニアリング担当シニア ディレクターの Chen Goldberg が、このトピックとその他について説明しています。5G / エッジ データドリブン サービスの台頭や、オープンソース テクノロジーの進化、そして通信事業者間でアプリケーションのモダナイゼーションとイノベーションのスピードを促進するうえで Anthos が果たす役割について議論しました。

新しい 5G / エッジ サービスのサプライ チェーンにおけるクラウドの役割

注目の話題の一つは、5G / エッジ コンピューティングであり、CSP がよりパーソナライズされたデータドリブン サービスを顧客に提供するために果たすことができる役割についてでした。しかし、通信ネットワークは年々複雑になってきています。これらのテクノロジーの可能性を引き出すには、CSP がよりインテリジェントな自動化をネットワークに構築し、その複雑さを解消する必要があるかもしれません。

Lin は次のように述べています。「単一のベンダーによる IT モノリシック システムから 5G / エッジ データドリブン サービスに移行することは、カスタマー エクスペリエンスを提供することを意味します。新しいサービスのサプライ チェーンとしてクラウドに移行できるペースは驚異的です。」

オープンソースの進化と Anthos が通信のイノベーションを加速する方法

また、アプリケーション レイヤには、ここ数年で膨大な量の変更と開発がありました。Docker や Kubernetes などのオープンソース テクノロジーは、システムの構成可能性や移植性を高めることで、デベロッパーによるイノベーションのスピードアップに貢献しました。しかし Goldberg によると、まだ欠けているものがあり、それが Anthos の誕生の原動力になったといいます。

同氏は次のように述べています。「ワークロードの移植性だけでは不十分であることがわかったので、コンテナ オーケストレーション マネージャーのエクスペリエンスにすぎない Google Kubernetes Engine のような製品の構築から、Anthos のような製品の構築に移行しました。お客様は実のところ、私たちによる管理を求めており、どこに構築しても管理されたエクスペリエンスが得られることを望んでいます。これにより、お客様は開発スピードを上げることができます。」

さらに数年前は、デベロッパーと IT がオンプレミスのデータセンター、クラウド環境、エッジでアプリケーションを一貫性をもって構築するだけでなく管理もできるプラットフォームがまだ業界にありませんでした。多くの CSP は依然としてデータの大部分をオンプレミスで保有しており、今後もオンプレミスを存続させる可能性が高いため、このようなソリューションが重要になります。したがって、混合デプロイ環境で実行されるアプリケーションの Day 2 運用を CSP がより簡単に管理できるように、Anthos for Telecom も開発されました。

詳しくは、ポッドキャスト「The Future of Tech」での対談をお聴きください。また、Google Cloud が Amdocs などの戦略的パートナーと連携して、CSP によるコア OSS / BSS システムのモダナイズ、データ分析の活用、5G / エッジでの収益化を支援するソリューションを提供する方法について詳しくは、Google Cloud Next ‘20 OnAir のセッション「通信事業の成長を加速させる」をご覧ください。

-Google Cloud 業界 ISV パートナー マーケティング担当シニア マネージャー Tina Liu

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