Cloud Code のカスタム サンプルを利用して、組織のアプリ開発でベスト プラクティスを実践
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 5 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
エンジニアリング リーダーとして組織内の開発者にベスト プラクティスを広めるのは、時に困難な場合があります。しかし、これらのベスト プラクティスは、チームのアイデアを製品化するまでの時間を短縮するための開始点として使用できるため、非常に重要です。今回は、IDE プラグインのファミリーである Cloud Code のカスタム サンプルをご紹介します。これにより、ベスト プラクティスを開発者の環境に直接簡単に配布できます。
Cloud Code は、次のような機能を提供することで開発者の生産性向上を支援します。
アプリをローカルで実行、デバッグ、更新するための簡単な方法
YAML オーサリング サポート
Kubernetes と Cloud Run アプリをナビゲートするエクスプローラ
これらの便利で直感的な Cloud Code の機能は、企業の開発者が日々のワークフローを改善するうえで有効です。Cloud Code は VS Code、JetBrains IDE（IntelliJ、PyCharm など）、Cloud Shell エディタで利用できます。
また、新しいカスタム サンプルを使用すると、開発者はバージョニングされた Git リポジトリを介して、企業の最適なコードサンプルに直接 IDE からすばやくアクセスできます。
たとえば、あるチームに、特定のライブラリとフレームワークを使用して REST API を構築するための一連のベスト プラクティスがあるとします。それには統合されたロギング システムとモニタリング システム、最適化されたセキュリティ設定が含まれており、彼らはロギング システム、モニタリング システム、セキュリティ体制の統合を適切に実施できています。そのコードをカスタム サンプル リポジトリに置くことで、他のチームが IDE から簡単にアクセスできるようになります。こうして、別のチームがすでにクリアしているものを初めから作ってしまうという問題を解消できます。
カスタム サンプルの 3 つのステップ
カスタム サンプル リポジトリの設定プロセスは単純明快です。
1. リポジトリ内のどのフォルダにサンプルが含まれているかをマッピングし、それらに名前と説明を付ける構成ファイルを使用して、リポジトリを作成します。
2. お好みの IDE にサンプルソースとしてリポジトリを追加し、サンプルの中から 1 つ選択します。
3. IDE をリロードして、会社が推奨する開始点からすぐにコーディングやビルドを開始できます。
カスタム サンプルを使用すると、開発者は、組織によって作成、管理されているコードサンプルに Cloud Code から直接アクセスできるようになります。必要なのは、お好みの IDE 内で Cloud Code を構成して、会社が指定するスターター サンプルをソースコード リポジトリから取得することだけです。その後、会社の要件がすでに構成されているため、開発者はすぐに作業を開始できます。
カスタム サンプルを今すぐ始める
Cloud Code のカスタム サンプルを使用することで、組織の要件を最優先事項にしつつも、開発者にはコーディングに集中してもらえます。人気の高い Google Cloud サンプルアプリをいくつか集めた独自のカスタム サンプル リポジトリを作成しました。推奨されるベスト プラクティスを使用してカスタム サンプル リポジトリを構成する方法の一例として参考にすることができます。また、確認のため、新しいサンプルセットを Cloud Code に統合する際にも使用できます。サンプル リポジトリはこちらからご確認いただけます。
以下の Cloud Shell チュートリアルを使用してこの機能をお試しください。このチュートリアルでは、カスタム サンプル リポジトリを IDE に追加して、1 つのサンプルから新しいアプリを作成する方法を紹介しています。
ドキュメント ページはこちらからご参照ください。
-シニア プロダクト マネージャー Vic Iglesias
