Apigee API 管理への従量課金制の導入
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 8 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Apigee は、組織で API の構築、運用、管理、収益化を行うための Google Cloud の API 管理プラットフォームです。Apigee は世界中の各業界のお客様からも高く評価されており、API プログラムの構築とスケーリングに使用されています。
一部の組織では確立した API ファースト戦略がとられている一方で、モダナイゼーション戦略に今なお取り組んでいる組織もあります。組織内部でも、さまざまなチームが異なるユースケースや API 管理方法を使用していることが多く見受けられます。Google とお客様の対話の中で、このように多様化しているワークロードに機能や料金を適合させる必要があるという声が多く寄せられるようになりました。
今回、従量課金制の料金モデルを導入して、お客様が費用を柔軟に管理しつつ Apigee の API 管理機能を活用できるようにしました。本日から、従量課金制で Apigee をご利用いただけます。この新しい料金モデルは、既存のサブスクリプション プランや無料評価機能を補完するものとして提供されます。
従量課金制で小規模でもパワフルに始める
新しい従量課金制料金モデルは高い柔軟性を備えており、組織は以下を行えるようになります。
事前契約なしで Apigee を活用: 事前購入や事前契約をせずにすぐに利用できます。
費用面の柔軟性と管理性を維持: 費用を抑えつつ、変化し続けるニーズに適応できます。使用量に基づいて、従量課金制での自動スケーリングを継続、またはサブスクリプション ティアへの切り替えを行うか判断できます。
自由なテストを実現: API 管理のユースケースはそれぞれ異なります。従量課金制では長期契約がなくても Apigee を活用して、新しいユースケースを試すことができます。
従量課金制の仕組みも他の Google Cloud の課金制と同様に、ライセンス契約や事前購入をしなくても開始できます。従量課金制料金モデルでは次の項目の使用量に対してのみ課金されます。
Apigee ゲートウェイ ノード: API トラフィックは、1 分あたりに使用される Apigee ゲートウェイ ノード(API トラフィックを処理する環境の単位)の数に基づいて課金されます。プロビジョニングするすべてのノードに毎分課金され、1 分を最低単位として請求されます。
API 分析: 1 月あたりに分析された API リクエストの総数に対して課金されます。API リクエストは、成功したものもしなかったものも、Apigee 分析で処理されます。分析データの保存期間は 3 か月です。
ネットワークの使用量: ネットワーク(IP アドレス、下り(外向き)ネットワーク、転送ルールなど)は、使用状況に応じて課金されます。
従量課金制が適しているユースケース
Apigee では、3 つの料金モデルをご用意しています。
評価プラン: Apigee の機能を 60 日間無料で利用可能
サブスクリプション プラン: API ニーズが予測可能でボリュームが多い場合。標準、企業、Enterprise Plus の 3 つをご用意
従量課金制: 開始費用なし
サブスクリプション プランは特定期間のワークロードが予測可能なユースケースに適しています。従量課金制は、高価値ワークロードで小規模に開始する場合に最適です。以下は、従量課金制の適したユースケースの例です。
使用パターンが固まってからサブスクリプション モデルを選択する場合
API プログラムを高価値、少ボリュームの API ユースケースで開始して、後で変更する場合
Google Cloud インフラストラクチャ上に構築されたアプリケーションを管理、保護する場合
サービスを中断することなく少しずつ移行またはモダナイズする場合
次のステップ
新しいアプリケーションの構築、最新のアーキテクチャの採用、新しいエクスペリエンスの創出に際して API に頼る動きがあらゆる組織で強くなっています。このような変革の中、Apigee の従量課金制は柔軟性を提供するもので、組織は小規模から開始して API 管理ニーズに合わせてシームレスにスケーリングできます。
Apigee API 管理の従量課金制の詳細については、ドキュメントと料金計算ツールをご確認ください。比較やその他の情報については、料金ページをご覧ください。
- Google Cloud プロダクト担当ディレクター Vikas Anand