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AI & 機械学習

トヨタと Google Cloud が提携し、AI を活用した音声サービスをトヨタと LEXUS の車両に提供

2022年10月14日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 10 月 11 日に、米国トヨタと Google Cloud により発表された Google Cloud Press Release の抄訳です。


Google Cloud の新製品 Speech On-Device は、インターネット接続不要の組み込みデバイスで AI 駆動の音声サービスを実現


トヨタ、次世代マルチメディア システムで車載用音声認識システムの Speech On-Device を活用 


トヨタと Google Cloud は本日、トヨタと LEXUS の次世代オーディオ マルチメディア システムと Google Cloud の AI ベースの音声サービスを連携させるパートナーシップの拡大を発表しました。これにより、2023 年モデルのトヨタ カローラ シリーズ、タンドラ、セコイア、LEXUS NX、LEXUS RX、および EV モデルの LEXUS RZ  など、最新世代のトヨタ オーディオ マルチメディアおよび LEXUS インターフェース インフォテインメント システムで本パートナーシップの成果を体験いただけます。

日常生活における音声アシスタントの普及に伴い、正確で一貫性のある音声によるインタラクションへの消費者の期待が高まっています。1自然言語処理は非常に複雑で、専用のコンピューターが必要なため、高品質の音声結果を提供するために不可欠な機械学習機能は、これまでクラウドへの接続に依存していました。

トヨタの最新世代の Automotive Grade Linux(AGL)ベースのオーディオ マルチメディアおよび LEXUS インターフェイス インフォテインメント システムを搭載した車両は、すでに Google Cloud の Speech-to-Text サービスを活用して、車載クエリの自動音声認識を正確に実行しています。Google Cloud のテクノロジーを活用するトヨタの音声アシスタントは、2018 年に Toyota Motor North America Connected Technologies と Toyota Connected 組織によって共同開発されました。今回のパートナーシップは、最新のトヨタと LEXUS のインフォテインメント システムでもたらされた AI と機械学習のイノベーションを裏付けるものです。

本日発表したパートナーシップの強みは、トヨタの次世代システムにおける自然音声機能にインターネット接続が不要となる点です。

未来のイノベーションをともに推進

トヨタと Google Cloud のコラボレーションを強化する本パートナーシップは、インターネット接続の有無にかかわらず、今後提供されるトヨタおよび LEXUS 車に、クラウド上で利用できる強力なAIベースの音声認識・合成機能を組み込みデバイスに搭載可能な Google Cloud の新たな AI 製品である「Speech On-Device」を追加して、将来のイノベーションを促進することを目指しています。

車載システム向け のSpeech On-Device により、インターネット接続を必要とせずに車両のマルチメディア システム プロセッサが音声要求を直接処理し、一部の車両での音声クエリの実行が可能になります。 現在、音声によるインタラクションはクラウドではなくローカルで行われるため、ドライバーは音声コマンドに影響を与えるトンネルや電波の届かない場所について懸念する必要はありません。

Toyota Motor North America のコネクテッド テクノロジー担当グループ バイス プレジデントであり、TOYOTA Connected North America の CEO 兼社長である Steve Basra 氏 は、次のように述べています。「本日の発表は、トヨタとGoogle Cloud が長年にわたる提携のもと、互いに技術を高めることで得られた成果です。車載音声 AI の開発における次の段階について発表し、スピードや使いやすさなど、トヨタと LEXUS のドライバーにさらに多くのメリットをもたらすことができることを嬉しく思います。」

Google Cloud の Speech On-Device テクノロジー

Speech On-Device は、Google Assistant と Google Pixel のイノベーションに基づいて構築されており、クラウドでホストされているものと同等の品質を持つフル機能の音声モデルを、わずかなモデルのサイズとコンピューティング要件で、エッジの小型デバイス上でローカルに実行できるようにします。この新製品により、Google Cloud のお客様はインターネット非接続環境でも高品質の音声サービスを利用できるようになり、車からテレビ、さらには売店など、さまざまな新たなユースケース創出の可能性をもたらします。

Google Cloud グローバル ストラテジック カスタマー & インダストリー担当バイス プレジデントである Umesh Vemuri は次のように述べています。「トヨタと緊密に連携し、車載デバイスの要件と機能を理解することで、サーバー並みの品質を提供しながら、わずかな処理能力でドライバーに最高の体験を約束することができました。」

トヨタのネイティブ プラットフォーム上で開発中の次世代マルチメディア システムにおいて、車載型の Speech On-Device は、次世代のトヨタ音声アシスタント システムのコンポーネントとして使用されます。これらのテクノロジーを組み合わせることで、インターネット接続を必要とせず、車両のマルチメディア システム プロセッサが音声リクエストを直接処理し、一部の車両で音声クエリを実行できるようになります。

Speech On-Device は、Google Cloud をご利用の一部のお客様を対象に提供しています。価格と提供時期については、営業担当者にお問い合わせください。

その他のリソース

  • 最新の Google Cloud に関するニュースは、ブログをご覧ください。

  • 今回のパートナーシップと Speech On-Device の詳細は、Gooogle Cloud Next '22 のトヨタのセッションをご覧ください。


トヨタについて

トヨタ (NYSE:TM) は、60 年以上にわたって米国の文化的基盤の一部となっており、トヨタと LEXUS のブランド、および約 1,500 店の販売店を通じて、持続可能な次世代モビリティの推進に取り組んでいます。  トヨタは米国で 39,000 人以上の従業員を直接雇用し、9 つの製造工場で約 3,200 万台の乗用車とトラックの設計、エンジニアリング、組み立てを行っています。2025 年までに、ノースカロライナ州にあるトヨタの第 10 工場で、電気自動車用の自動車用バッテリーの製造を開始予定です。他のどの自動車メーカーよりも多くの電気自動車が走行中で、同社の 2021 年の米国における販売台数の 4 分の 1 が電気自動車でした。 

トヨタは、モビリティを含む STEM ベースの分野でのキャリアを目指す次世代を鼓舞するため、没入型体験を提供し、米国の製造施設の多くを仮想訪問できるバーチャル教育ハブを www.TourToyota.com 内に開設しました。 このハブには、Toyota USA Foundation パートナーによる無料の STEM ベースのレッスンとカリキュラム、バーチャルなフィールドトリップなども含まれます。 トヨタの詳細については、 www.ToyotaNewsroom.com をご覧ください。

Toyota Connected, Inc.について

テキサス州プラノに本拠地を置く TOYOTA Connected North America (TCNA) は、インテリジェントなモバイル社会に向けたトヨタのグローバルな取り組みを推進するため、2016 年に設立されました。 Toyota Connected は、車両から収集されたビッグ データをクラウド プラットフォームで分析することで、安全でシームレスな状況に応じたサービスを顧客に提供し、ディーラー、販売店、パートナーに利益をもたらしながら、顧客体験を向上させることで、人間らしい運転体験を提供します。 TCNA は、人間中心のモビリティに対するトヨタの信念と、個人のプライバシーに対する基本的な取り組みを中核に掲げています。


*1 https://www.pwc.com/us/en/services/consulting/library/consumer-intelligence-series/voice-assistants.html SOURCE Google Cloud


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