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AI & 機械学習

よく利用されている職場用アプリに Google Cloud のジェネレーティブ AI を導入

2023年5月15日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 5 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ジェネレーティブ AI を使用すれば、コミュニケーション、データ分析、アプリの操作、さらにはコンテンツや会話の要約など、私たち一人ひとりが日々職場で行う一般的なプロセスやタスクの多くを変革し、効率化することができます。

ジェネレーティブ AI の開発に向けた Google Cloud のオープンなアプローチにより、世界中の企業が Vertex AI を通じて Google の大規模言語モデル(LLM)を使用するようになっています。人々が毎日ログインするような特によく利用されている職場用アプリケーションも例外ではありません。

ここでは、Google Cloud のジェネレーティブ AI 機能を自社アプリケーションに今年導入する予定のある幅広い人気のエンタープライズ企業を発表します。各企業はそれぞれ、コンテンツ管理の改善、ユーザーが仮想的に共同作業するための新しい機能の導入、営業とカスタマー サービスの効率化、刷新したマーケティング コンテンツ作成機能の提供、Salesforce の顧客データ プラットフォームにジェネレーティブ AI を組み込むことによるマーケターのサポートなど、ジェネレーティブ AI の有望なエンタープライズ ユースケースに取り組む計画です。

  • Box と Google Cloud は、戦略的パートナーシップを基盤として、共通のお客様がジェネレーティブ AI を使用してこれまで以上にスマートかつ生産的に作業できる新しい方法を創出していきます。Google の高度な AI モデルを Box の新しいインテリジェンス機能である Box AI に統合し、メタデータの自動的な分類と抽出、ドキュメント内での必要な情報や知見の迅速な検索など、ユーザーがまったく新しい方法でコンテンツを操作できるように取り組んでいます。

  • Canva は、人気の自社ビジュアル コミュニケーション プラットフォームに新しいジェネレーティブ AI 機能を追加します。これには、新しい自動翻訳機能や、Google Cloud の Vertex AI を使用した新しいジェネレーティブ AI 動画作成ツールなどが含まれます。これにより、クリエイティブ チームは Canva でカスタム コンテンツをより迅速に構築できるようになります。

  • Dialpad は、Google Cloud のジェネレーティブ AI を使用して営業チームとサービスチームが見込み顧客や既存顧客をより適切に追跡、サポートできる新しいツールを構築しています。たとえば、一部のユーザーを対象にすでにリリースしている新しい AI Recaps があります。これは、LLM を利用して会話の簡潔な要約を生成し、営業担当にとって不可欠な情報と次善の行動項目を強調表示するものです。また、Dialpad のチームは、Vertex AI を通じて Google Cloud のモデルと連携し、状況に応じたリアルタイムの提案や指示を営業担当とサポート エージェントに提供する AI 搭載ハンドブックや、営業責任者やコンタクト センター管理者の通話レビュー プロセスの自動化を支援する新しい AI 主導スコアカードを作成しています。

  • Jasper は Google Cloud と連携して、マーケターによるコンテンツ作成の自動化を推し進め、より洗練された機能で特定のセグメントや声に合わせたコンテンツをターゲットにできるようにします。Google Cloud 基盤モデルを自社 AI Engine に導入し、Google Cloud LLM を活用して、ブランドボイスに合わせた独自のコンテンツを Jasper アプリで作成できるより多くの機能をユーザーに提供する計画です。ユーザーは、Chrome 用の Jasper 拡張機能や、Google Workspace 用の新しいアドオン(開発中)を使用して、Jasper の機能にすぐにアクセスすることもできます。

  • Salesforce は、チャネルやインタラクション全体にわたる企業の顧客データを単一のリアルタイムの顧客プロファイルに統合する Salesforce Data Cloud と、AI を組み込んだ CRM アシスタントである Einstein を通じて、Google Cloud のモデルとジェネレーティブ AI 機能で信頼性と安全性の高い新しい機能を顧客に提供する方法を模索しています。

  • UKG は、広く採用されている人的資本管理(HCM)アプリに Google Cloud のジェネレーティブ AI 機能を導入し、従業員体験の変革に取り組みます。すでに Vertex AI を通じて Google Cloud の LLM を使用しており、自社 HCM ソリューションとの会話型 AI インタラクションを作成したり、より関連性の高いビジネス インサイトで従業員のリクエストを充実させたりしているほか、ビジネス上の意思決定が従業員エンゲージメントに与える影響について理解を深められるようにすることで人事管理者を支援しています。

Google は上述の企業のチームと緊密に連携し、責任をもってジェネレーティブ AI をデプロイすることで、企業、開発者、マーケター、数百万のユーザーが、日々使用するアプリケーションを通じて Google Cloud の LLM のメリットを享受できるようにしていきます。

これらのパートナーシップは、ジェネレーティブ AI の開発のためのオープン エコシステムという基盤の上に構築されています。Google は AI の開かれた未来にコミットしており、Google で最も高度なインフラストラクチャ、ジェネレーティブ AI ツール、基盤モデルを AI21 LabsAibleAnthropicAnyscaleBending SpoonsCohereFaradayGleanGretelLabelboxMidjourneyOsmoReplitSnorkel AITabnineWeights & Biases など、AI スタックのあらゆるレイヤのパートナー様に提供していきます。

今後数週間から数か月の間に、Google がジェネレーティブ AI をより多くのユーザーに提供するために、主要なエンタープライズ プラットフォームやアプリケーションと連携している例についてさらに耳にすることになるでしょう。また、Google I/O では、今後のジェネレーティブ AI の応用に向けた Google Cloud のアプローチについて詳細を知ることができます。Vertex AI の Trusted Tester プログラムについて詳しくは、こちらをご覧ください。


- Google Cloud、グローバル パートナー エコシステムおよびチャネル担当コーポレート バイス プレジデント Kevin Ichhpurani
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