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トレーニングと認定

クラウド業界でキャリアを築くための従来とは異なる 4 つのパス(およびその実現方法)

2022年9月21日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 7 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウドの魅力の一つは、さまざまな経歴を持つ人々がクラウド エンジニアとして成功できる可能性があることです。それは必ずしも簡単なことではありません。この業界は今でも、大学でコンピュータ サイエンスの学士号を取得していることなど、一定の条件を満たした人を採用する傾向があります。しかし、クラウドはとりわけまだ新しく、有能な人材に対する需要が非常に高いため、たとえ従来採用されてきた経歴と異なるバックグラウンドを持つエンジニアでも、強い意志を持っていればクラウド業界で素晴らしいキャリアを築ける可能性がありますし、それを実現している人もいます。

とは言っても、目の前にいる経験豊富なエンジニアを見て、「いつか彼らのようになれる日は来るのだろうか?」と考えると末恐ろしく感じることでしょう。

数か月前、私は Google Cloud の数人の専門家に、クラウドへの転職についてよく聞かれる質問への回答を手伝ってほしいと依頼しました。これらの回答は動画シリーズ Cracking the Google Cloud Career(Google Cloud でキャリアを切り開く)に収録されており、Google Cloud Tech の YouTube チャンネルでご覧いただけます。受けた質問は以下のとおりです。

従来の IT 部門の経歴を持っていますが、クラウドの仕事に就くにはどうすればよいですか?

従来の IT 業務からクラウド業界への移動を考えているのなら、あなたは優れたスキルをお持ちでしょう。なにしろ、すでに技術関係の仕事に従事されているのですから。現在の職場がクラウドのスキルやネットワークをレベルアップできるような状況であったり、アドバイスをくれる同僚が近くにいたりするかもしれません。

そうでないとしても、ゼロからスタートする必要はありません。これまでのキャリアで培った専門的な経験という強固な基盤の上に、クラウドのスキルを重ねていくことができます。クラウド業界の面接を受ける前に、磨いておくべき推奨スキルについての動画をご覧ください。


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ヘルプデスクの仕事からクラウドの仕事に移るにはどうすればよいですか?

ヘルプデスクは典型的な初級レベルの技術職ですが、キャリアアップは乗り越え難い挑戦のように思えることもあるでしょう。Rishab Kumar はヘルプデスクの職務を経て、Google Cloud でテクニカル ソリューション スペシャリストの職に就きました。動画では、Rishab のこれまでの経歴と、キャリアアップを目指すために役立つヒントが紹介されています。

特に注目すべきは、Rishab がクラウド プロジェクトのポートフォリオ構築の重要性を訴えていることです。クラウドの認定資格は学習に役立ちましたが、面接で多かった質問は彼が実装したサイド プロジェクトについてでした。詳細は以下のリンク先をご覧ください。

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非技術系キャリアからクラウド業界に転職するにはどうすればよいですか?

技術者としてのキャリアは 20 代前半にスタートさせなければならず、その後は他のキャリアに転職してはならないというルールなどありません。実際、私が知っている優秀な技術者の多くは、配管工、プロのポーカー プレーヤー、害虫駆除スタッフなど、さまざまな前歴があります。これは偶然ではありません。これらの現場では、他の業界と同様にクラウド業界でも役に立つ業務スキルや対人スキルを磨くことができます。ただし、クラウドに関する従来の資格や経験がない場合は、依然として成長志向の姿勢と多くの学習が必要です。

Google Cloud の Stephanie Wong は、コンテストの世界から技術職に転身しました。クラウドへの転向に役立つ仕事関連のネットワークを構築する方法について、素晴らしいアドバイスを提供してくれています。彼女が特に推奨しているのは、費用のかからない Google Cloud Innovators プログラムです。このプログラムでは、世界中の技術者のコミュニティとともに、Google Cloud サービスに関する最新の内部情報にアクセスできます。

また Stephanie は、クラウド業界で働くためにソフトウェア エンジニアになる必要はないと指摘しています。デベロッパー リレーションズ、セールス エンジニア、ソリューション アーキテクトなど、毎日ソフトウェアを構築しなくても、技術や実務に携われる仕事は他にもたくさんあります。

以下の動画では、テクノロジー関連のキャリアに転向するにあたっての Stephanie の提案を詳しくご覧いただけます。

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コンピュータ関連の学位を持っていない状態で、クラウド業界で仕事に就くにはどうすればよいですか?

年齢や技術レベルに関係なく、IT やコンピュータ サイエンスなどの分野の学士号を必要とする仕事を次々と目にすると、失望感を覚えたり、威圧的に感じたりすることがあるかもしれません。ちょっとした秘密をお教えしましょう。最初の仕事に就き、経験を積んでスキルを磨けば、あなたの学歴を気にする人はほとんどいなくなります。ただし、採用担当者によっては、初歩的な仕事の求職者を審査する際に、手っ取り早く学歴を重視する人もまだいます。

学位を取得していないのなら、十分なスキルを構築するためにちょっとした工夫が必要です。

1つ目は、認定資格の取得を検討することです。Google Cloud Associate Cloud Engineer などのクラウド認定資格を取得すると、面接を受けるにあたって、学歴のフィルタを避けるのに役立ちます。言うまでもなく、これはクラウドの仕事を熟知するためにも最適な方法です。Google Cloud の Priyanka Vergadia は、Google Cloud Skills Boost でスキルバッジを取得することを提案しています。各スキルバッジは、テクノロジーに関する認定資格の取得を自信を持って加速させるための、厳選されたハンズオンラボを修了したことを証明するものです。

2 つ目は、面接で実践的なスキルをアピールすることです。大学生は、自分の学習を充実させるために、あらゆるプロジェクトを実施しますが、これはあなたにもできることです。しかも、従来の学位取得と比べてごくわずかな費用で行えます。Priyanka がこの動画で指摘しているように、応募する前に Linux、ネットワーク、プログラミングの基本的な知識をよく理解しておくようにしましょう。

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以下の 2 つの点に真剣に取り組めば、どのような経歴の方でも、クラウドの世界で充実した実りあるキャリアを歩むことができるでしょう。

  • 認定資格や実践演習を通して自身の信頼性を確立する

  • 世界のクラウド コミュニティのメンバーと強固な関係を築く

また、Google Cloud Tech の YouTube チャンネル「Cracking the Google Cloud Career(Google Cloud でキャリアを切り開く)」の全プレイリストをご覧ください。また、クラウド業界のキャリアに関する質問があれば、いつでも私に Twitter でお問い合わせください。ネットワーク構築の第一歩です。できる限り対応させていただきます。


- コンテンツ部門リーダー Forrest Brazeal
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