Immersive Stream for XR: NVIDIA L4 GPU と自動スケーリングでパフォーマンスを高め、費用を削減
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2024 年 2 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
NVIDIA L4 GPU と Google Cloud は、特に要求の厳しいプロジェクトのレンダリングを処理する新たなレベルのクラウド GPU パフォーマンス、そしてトラフィックの急増や毎日のピークの波に合わせてリソースを自動的にスケールする容量の自動スケーリング機能を提供します。これにより、ユーザーは常に必要な容量のみを確保することができます。このたび、3D とエクステンデッド リアリティ(XR)エクスペリエンスのホスティング、レンダリング、ストリーミングを行う Google Cloud のソリューション、Immersive Stream for XR において、パフォーマンスと費用の両方が改善されたことをお知らせいたします。NVIDIA L4 Tensor Core GPU のサポートと容量の自動スケーリングによって、より没入感のある費用対効果に優れたエクスペリエンスを提供できるようになりました。
NVIDIA L4 GPU は、3D 専用モードの Immersive Stream for XR の GPU クラスとして一般提供が開始されました。NVIDIA L4 GPU は、既存の NVIDIA T4 Tensor Core GPU と比較して 2 倍のパフォーマンスを提供します。Immersive Stream for XR の NVIDIA L4 GPU クラスは、没入型エクスペリエンスを提供するプロバイダの費用対効果を再定義するものといえます。
「NVIDIA L4 GPU を搭載した Immersive Stream for XR の実現に向け、再び Google Cloud と協力できました。そのおかげで、次世代の没入型エクスペリエンスを強化する最高のパフォーマンスを低費用で提供できます」 - NVIDIA、エンタープライズ ソフトウェア プロダクト担当シニア ディレクター Anne Hecht 氏
さらに、新機能である容量の自動スケーリングにより、リアルタイムのトラフィック ニーズに合わせて容量が動的に調整されます。そのため、ユーザーはスタンバイで利用可能な容量のターゲット バッファを使用して、リージョンの容量の範囲を構成するだけで済みます。これにより、手動による容量計画のオーバーヘッドを生じさせることなく十分なサーバー容量を確保できるため、インフラストラクチャではなくコンテンツの作成に集中できることはもちろん、必要なリソースに対してのみ料金を支払えます。この新しい自動スケーリング機能は、NVIDIA T4 GPU または NVIDIA L4 GPU を使用するすべてのサービス インスタンスで利用可能です。
上述の新機能は、このたびご利用いただけるようになりました。開始にあたっては、クイックスタート ガイドの手順に沿って、NVIDIA L4 GPU クラスと 3D 専用エクスペリエンス モードを選択してください。一般的には、3D 専用モードは費用対効果が高く、拡張現実(AR)エクスペリエンスをサポートしつつも、AR モードより費用が大幅に低くなっています。こちらで 3D モードと AR モードを比較していますのでご確認ください。また、サービス インスタンスの自動スケーリングを有効にして構成し、没入型エクスペリエンスの費用を今すぐ削減する方法について詳しくは、こちらのガイドをご覧ください。
-Immersive Stream for XR 担当ソフトウェア エンジニア Qingsi Wang