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スタートアップ & SMB

サーバーレスのすすめ: 初期段階のスタートアップ企業に向けたヒント

2022年2月18日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 2 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud は多くのスタートアップ企業に選ばれるようになりました。そうした中で、創設者の皆様からクラウド サービスについてどう考えるべきかを尋ねられることが多くなってきたと感じています。一口にスタートアップ企業と言っても、同じ会社は 2 つとありませんし、要件は業種や地域によっても異なります。とはいえ、これまでの経験から中核的なベスト プラクティスや避けるべき落とし穴が見えてきたことも事実です。

たとえばパブリック クラウド プロバイダを利用する場合、自社でデータセンターを持つ場合のようにゼロから始める必要がないのが理想であり、また、自社データセンターで発生するような複雑さを仮想環境に持ち込まないことが重要です。パブリック クラウド インフラストラクチャを使用するからと言って、その管理までしたいわけではありません。

むしろ、プラットフォームを活用して複雑な部分を抽象化し、チームが顧客にとっての価値の創出に集中できるようにすることが望ましいでしょう。そういうときにこそサーバーレスは役に立ちますサーバーレス プラットフォームはプロバイダによるフルマネージドで提供され、ワークロードのスケーリングだけでなく、サーバーやクラスタのプロビジョニング、構成、パッチ適用、管理まで自動で行われます。このような手間のかかるタスクから解放されるので、技術チームは IT の手作業に追われるのではなくビジネスの差別化のために力を発揮することができます。

これはステートレス アプリケーションの実行だけでなく、データの管理と分析にも当てはまります。プラットフォームで特によく使われている機能、人気のある商品、顧客の業務達成に役立つアクティビティの種類などのデータポイントを収集することは重要です。この情報は、顧客のために役立つ製品のロードマップを作り、それに従って構築を進めていくためには欠かせません。しかし、データを収集するだけでは十分ではありません。そのデータにアクセスできるようにし、セキュリティで保護し、簡単に分析できるようにする必要があります。では、どこでそれを実行し、ホストすればよいのでしょうか。

Google Cloud では、SpannerCloud SQL がこうした場合に大きな役割を果たし、分析では BigQuery が活躍します。インフラストラクチャの立ち上げやサーバーへのパッチ適用について心配する必要はありません。ただデータ管理プラットフォームにデータをストリーミングしておけば、クエリの実行が必要になったときにそのデータを利用できます。サーバーレス アーキテクチャを活用することで、スタートアップ企業はデータドリブンな組織になることができます。しかも従来のように、複雑なデータベース管理という、本来の専門分野から大きくはみ出す業務にリソースを取られてしまうこともありません。

サーバーレスは、テクノロジー スタックを構築していくうえで考慮すべき事項の一つにすぎません。セキュリティ、クラウド クレジット、さまざまなマネージド サービスの違いなど、スタートアップ企業に役立つ幅広いトピックについて私の意見を共有しています。ぜひ下の動画でご確認ください。また、構築と成長に関するページも併せてご覧ください。


- プリンシパル エンジニア Kelsey Hightower
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