急成長中のシード スタートアップ One AI に聞くクラウド プロバイダ選定時の考慮事項

Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ニュース編集部や役員会議室など、最近至るところで話題になっているのが人工知能(AI)です。小規模なスタートアップから大企業まで、あらゆる企業が生成 AI テクノロジーを自社のプロダクトやサービスに組み込む方法を模索しています。
生成 AI は新種の AI であり、データのパターンを識別するだけでなく、そこから一般化して新しいデータを生み出すことができ、急速に進歩しています。新しいテクノロジーが次々と出現しているため、それぞれのスタートアップに適した技術スタックを選択する際には考慮すべきことがたくさんあります。
Google の使命は、スタートアップが迅速かつ効率的に、責任をもって生成 AI アプリケーションを構築できるようにすることです。Google は、そのテクノロジーに加えて、さまざまな新しい学びの場やコンサルティング、特定の業界の用途に合わせた包括的なプランも提供しています。
最近の Google Cloud Startup Summit では、One AI と MongoDB のリーダーが、AI を自社プロダクトに統合するための開発プラットフォームの選定時にスタートアップが直面する、さまざまな意思決定について意見を交わしました(会話の全容はこちらでご覧いただけます)。リーダーらは、スタートアップが現実世界のビジネスやプロダクトのユースケースに AI テクノロジーを適用する際の課題について、重要な知見を共有しました。
このブログ投稿では、カスタマイズされた AI ソリューションのデプロイを支援するプラットフォーム One AI が、パフォーマンス、スケール、機能、TCO を求めて Google Cloud 上の MongoDB を選んだ理由を探っていきます。また、スタートアップが生成 AI スタックを構築する際に留意すべき事項についても説明します。
スタートアップ向けの生成 AI のファイン チューニング
まず、簡単な背景から始めましょう。
AI ベースの機能は何十年も前から存在していますが、生成 AI はそれとは一線を画するものです。これは、大量の画像、テキスト、データからなる非常に大規模なデータセットで事前トレーニングされたモデルを利用する、より成熟したバージョンの AI です。こうしたモデルは基盤モデルとして知られており、大規模言語モデル(LLM)、テキストから画像へのモデル、マルチモーダル モデルなどが含まれます。基盤モデルを使用すると、インテリジェント アプリケーションはクエリやプロンプトに基づいて新しい画像、テキスト、データを生成できます。これにより、企業は AI 全体をゼロから再トレーニングする必要がなくなるため、それらの機能を自社のプロダクトやサービスに迅速にデプロイできるようになります。
One AI の CEO である Amit Ben 氏とそのチームは、さまざまなスタートアップ キャリアを通じて、広範な分野の各種プロダクト向けに AI ベースの機能をゼロから構築してきました。
Amit 氏は次のように述べています。「そのたびに、技術スタックをもう一度再構築する必要がありました。生成 AI の出現によりスタートアップは、自社のプロダクトやサービスに必要な機能をより低い TCO とより高い信頼性ではるかに迅速にデプロイし、提供できるようになりました。あらゆる企業が自社のプロダクト ポートフォリオに AI を組み込むことが、ようやく現実味を帯びてきました。」
Amit 氏は続けます。「それに集中できるようにするには、強固な基盤を用意する必要があります。」
その基盤となるのが、Google Cloud 上の MongoDB です。
スタートアップによる迅速かつ柔軟な構築を支援
スタートアップは、Google Cloud のグローバルな可用性、市場をリードするサステナビリティ、Google 社内と同じゼロトラスト セキュリティ モデルを活かして、アイデアを企業の成長に結び付けることができます。
また、MongoDB を使用すれば、3~5 倍高速なイテレーション サイクルを活用し、無秩序な拡大と複雑さを軽減し、Google Cloud 上のスケーラブルなインフラストラクチャと高度な分析ツールの恩恵を受けることができます。
Amit 氏とそのチームは、Google Cloud 上の MongoDB を使用することで、長期的に信頼できるスケーラブルなプラットフォームとインフラストラクチャ上で運用を行いながら、新しいスキーマ、新しいデータ、書き込みと読み取りに必要なスケールに適応できると確信しています。
スタートアップにありがちな間違いは、ニッチな単一目的のソリューションに頼ることです。しかし、そのソリューションが自社の成長に必要なセキュリティ、スケーラビリティ、パフォーマンスを備えていないとわかれば、これが裏目に出る可能性があります。
さらに、スタートアップは市場と自社プロダクトとの理想的なマッチを見つけようとしているために、イテレーション サイクルが短い傾向があります。柔軟性を高めて迅速に構築できることは、スタートアップ環境における重要な差別化要因です。
最先端の自動化から堅牢な冗長性とパフォーマンスまで、スタートアップが Google Cloud 上の MongoDB を選択する理由はたくさんあります。そして現在、One AI のようなスタートアップがより迅速、安全、適切にスケールできるよう専任のパートナーシップ制度によるサポートも提供されています。
スタートアップの成功を支援する Google Cloud と MongoDB
製品化までの時間を短縮するために適切なテクノロジーを選択することは、スタートアップの成功にとって極めて重要です。Google Cloud と MongoDB は簡単に始められるだけでなく、ユーザーが制限なくスケールできる基盤も提供するため、スタートアップはビジネスの革新と成長に集中できます。
Google Cloud と MongoDB から提供されている優れたスタートアップ プログラムの詳細をご覧ください。
- Google Cloud、グローバル スタートアップおよび SMB マーケティング ディレクター Helene Ambiana