Google Cloud Public Sector Summit 1 日目のまとめ
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 12 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
先日、世界中の政府機関や教育機関、非営利団体から数千人の参加者を迎えて、初となるオンラインでの Google Cloud Public Sector Summit を開催いたしました。
Google Cloud の CEO である Thomas Kurian と、Google Cloud グローバル公共部門担当バイス プレジデントである Mike Daniels が、開会の基調講演に登場し、2020 年を公共部門の組織全体において「デジタル変革を加速させたイノベーションのきっかけ」となった年として、先例のない課題と成果に満ちたこの 1 年で学んだあらゆる教訓についてお伝えしました。
基調講演に続き、さまざまな公共部門のリーダーにより、困難な課題への取り組み、ベスト プラクティスの開発、2021 年以降のデジタル サービスの将来を見据えるうえでの実例が紹介されました。今回のプログラムには、いくつかの技術トレンドがあります。本日のテーマについてセッションの内容を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください。
仮想コラボレーションによるリモートワーク、遠隔学習、患者と家族とのつながりなどのサポート
今年は、お客様が仮想コラボレーション ツールを活用して、数々の重要な課題を解決する様子を見てきました。モントリオールの LaSalle Hospital でパンデミックの最前線で働く医師の方には、セッション TeleEmpathy: Creating Vital Human Connections in the COVID-19 Era(テレエンパシー: COVID-19 時代における人との仮想的なつながり)で、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの中で、Google ツールを活用して患者が大切な人と仮想的にコミュニケーションできるようにする新しい方法を作り出したことを説明していただきました。
参加者は、Google Workspace を使用してワークフローを簡素化することでユーザーのワークライフ バランスを向上させる方法を学びました。多くの従業員が在宅勤務を行い、効率的に日々を過ごす方法を模索していることから、その重要性は一層高まりを見せています。Google Workspace: Make Your Day a Little Easier and Increase Your Impact!(Google Workspace: 日々の業務を効率的、効果的に)
公共部門のお客様が業務を効率化し、バーチャル体験を提供していくためには、オンライン コラボレーションが今後も必要不可欠です。ますますオンライン化が進む中で、コミュニティがサービスを提供していけるように、Google Workspace for Government を発表しました。これは、公共部門のニーズを満たす価格設定で、Google Cloud の最高水準のコラボレーション ツールとコミュニケーション ツールを政府組織に提供するサービスです。発表について詳しくは、こちらをご覧ください。
AI 応用による生産性の向上とサービス提供の拡大
Joint Artificial Intelligence Center(JAIC)のミッション責任者である Bobby Kinney 大佐は、セッション Overcoming AI Adoption Challenges in the US Department of Defense(米国国防総省における AI 採用時の課題の克服)で、JAIC がどのように AI の採用を加速しミッションを推進させているかについて説明しました。このテーマに関するプログラムは他にも予定されており、明日のセッションでも取り上げる予定です。Rapidly Addressing Illinois Unemployment with AI(イリノイ州職業安定局での AI を利用した迅速な対処)、トロントでの実例 Scaling Virtual Support in the Pandemic Era: The AI Connection(パンデミック禍の仮想サポートのスケーリング: AI によるつながり)、ジョンズ ホプキンス大学の Reimagining Clinical Research with AI(AI による臨床研究の再考)もぜひお見逃しなく。
クラウド導入を加速するための鍵となる相互運用性
Defense Innovation Unit(DIU)は、クラウド サービスにアクセスする際のセキュリティ、制御、パフォーマンス、スケーラビリティを向上させる画期的なプロトタイプを使用する方法について、セッション Defense Innovation Unit Pilots Faster Path to the Cloud(Defense Innovation Unit、クラウド サービスへのアクセスをより迅速な方法で試験的に運用)で共有しました。
セキュリティ、コンプライアンス、プライバシーの普遍的な重要性
本日のセッション Jumpstart FedRAMP and CJIS Compliance(FedRAMP と CJIS コンプライアンスを活発化)において、コロラド州などの政府機関では、重要な刑事司法情報サービス(CJIS)と FedRAMP コンプライアンスを促進するために Assured Workloads for Government を使用するという説明がありました。
明日のセッション Transforming Cybersecurity with Analytics and AI/ML: A Case Study and Lessons Learned(アナリティクスと AI / ML によるサイバーセキュリティの変換: 事例紹介と学習したレッスン)では、機関がアナリティクスと AI / ML を活用して脅威を分析し検出する方法についてご紹介しますので、ぜひこちらもご確認ください。また、Google のパートナーである SpringML のセッション Limit Fraud, Maximize Benefits: Identify, Manage, and Thwart Improper Payments(不正を抑制して利益を最大化: 不適切な受給の特定、管理、阻止)もご確認ください。公共部門の組織が、COVID-19 禍における 5,600 億ドル以上の一時的な支払い金と記録的な数の失業給付金請求に対応しつつ、不適切な支払いから身を守るために AI と ML を使用してどのように取り組んでいるのかについて説明します。なおグローバル向けのプログラムでは、ディスカッション Charting a Course to Greater Digital Sovereignty(より大きなデジタル主権のためのコースの図式化)、Secure vs. Open: the Cloud Conundrum(安全性とオープン性: クラウドの難問)が予定されています。
迅速なモダナイゼーションで市民サービスを改善
Rhode Island Department of Labor and Training は、セッション COVID-19 Recovery: Getting Rhode Islanders Back to Work(COVID-19 からの回復: ロードアイランド州民を仕事に復帰させる)で、オンライン キャリア センター(市民が仕事を見つけて再就職する準備をするために開発された新しいソリューション)と、これがパンデミック後のロードアイランド州の将来の仕事に与える影響について共有しました。
こちらのセッション Transforming Benefits Delivery with a Unified, Cross-Program View(クロス プログラムの総合的視点から社会福祉サービスの提供を改革する)も必見です。ユタ州管理予算事務局の最高データ責任者である Rachel Stone 氏は、社会福祉サービスをより正確かつ効果的に管理するために、彼女の組織がどのように安全なソリューションを構築し実装したかについて紹介しました。ユタ州のストーリーについて詳しくは、こちらをご覧ください。
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イベントについてご不明な点がある場合は、ps-summit-support@google.com までお問い合わせください。
-Google Cloud グローバル公共部門マーケティング担当ディレクター Tricia Davis-Muffett