災害宣言から安全確認まで: Google Workspace with Gemini が災害対応のコミュニケーションを変革
Goldy Arora
Google Workspace Customer Engineer, Google Public Sector
※この投稿は米国時間 2025 年 12 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
異常気象や予期せぬ自然災害が発生した場合、最も重要となるリソースは時間です。緊急事態対応を担う公共機関にとって、課題は迅速な対応策を策定することだけではありません。その対応策を市民に効果的に伝えることも課題となります。先日開催された Google Public Sector Summit では、Google Workspace with Gemini が政府機関を支援して、複雑で法的に正確さが求められる公式文書とテキストを、ほぼ瞬時に実用的でパーソナライズされた公共安全ツールへと変換する方法を説明しました。これにより、災害対応コミュニケーションのスピードと有効性を変革できます。
Google Workspace with Gemini を使用して政府の業務を変革し、自然災害時において重要な市民へのアウトリーチのスピードと効果を高める方法について詳しく見ていきましょう。
課題: 公式文書をアクションに変える
緊急事態管理室のコミュニケーション ディレクターの立場になって考えてみてください。気象災害が発生した直後、州政府は重要な行政命令(EO)を発令しました。これは法的に正確で、内部機関の連携に不可欠な基本文書です。しかし、その文書の技術的で物々しい言い回しでは、「自分は安全か?家族は安全か?今何をすればよいか?」といった、市民が今必要な答えを見つけることはできません。
一般市民向けにこの情報を人力で読み解き、現在の状況に照らし合わせて考え、埋もれた詳細情報のなかから重要な質問に対する公式な回答を見つける作業は、刻々と状況が変化する自然災害時においては危険な情報格差につながるおそれがあります。
確かな信頼の上に構築
イノベーションにはセキュリティが不可欠です。Google Workspace with Gemini であれば、公共機関は安全性や主権を損なうことなく AI を導入できます。Google Workspace with Gemini は以下によってサポートされています。
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公共部門に求められる厳格なコンプライアンス基準を満たす、FedRAMP High 認定。
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データ リージョン、アクセスの透明性、アクセス承認などのデータ所在地とアクセス制御。
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コンテキストアウェア アクセス(CAA)、データ損失防止(DLP)、クライアントサイド暗号化(CSE)などの高度な防御メカニズム。
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緊急事態発生時にも業務の接続と運用を維持する、Business Continuity エディションによるオペレーショナル レジリエンス。
Google Workspace with Gemini: 自然災害対応のパートナー
Google Workspace with Gemini を自然災害対応に不可欠なパートナーの一つとして活用すると、政府のリーダーは手作業で文書を変換することなく、ユーザー向けの動的なツールを迅速に作成できます。
たとえば、緊急事態管理室のコミュニケーション ディレクターの場合は、Gemini アプリに行政命令の PDF をアップロードして、これらの規則に基づくインタラクティブな安全確認ツールの作成を Gemini に指示するだけです。Gemini は複雑な法の定義を即座に解析し、具体的な郡、夜間外出禁止時間、例外を特定して、機能的でインタラクティブなインターフェースをレンダリングするために必要なコードを、会話ウィンドウ内に直接記述します。
静的なドキュメントであったものがわずか数秒でクリック可能なプロトタイプに変わり、そのテストとデプロイができるようになります。


画像: Gemini が自然災害宣言をインタラクティブな地図に変換
トランスフォーメーションを推進する 3 つのコア機能
このプロセスは Google Workspace with Gemini の 3 つのコア機能によって実現します。
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これまでにない変換スピード。複雑で静的なドキュメントから、動作するインタラクティブなアプリケーションへの変換は、数日や数週間もかかることなく、数分で完了します。この高速化はミッション クリティカルなツールの開発スピードを完全に塗り替えるものです。災害発生時には、特定の目的を持った公共安全リソースを即座に導入できることが、人命救助につながります。
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深いコンテキスト理解力。Gemini の高度な AI でできることは、単純な要約にとどまりません。完全なドキュメントを提示して具体的な指示を出せば、Gemini はデータを合成して複雑なタスクを実行できます。たとえば、行政命令を分析して、それに含まれる技術用語と場所を特定したうえで、注意を要する特定の地理的領域として解釈します。さらに、根拠となるソースを引用しながら関連情報を抽出し、未加工のテキストを一般市民向けの実用的な位置認識ツールに変換します。
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あらゆる自然災害に対応できる再現性のあるブループリント。ドキュメントの安全なアップロードから、動作する実際のアプリケーションの作成まで、このプロセス全体が再現可能です。つまり、このモデルを保存して、悪天候の警報、健康に関する注意喚起、一般的な防災ガイドなど、今後のさまざまな公共安全リソースに活用できます。この再現性のあるブループリントにより、将来のあらゆる緊急事態において、政府機関の迅速かつ効果的なコミュニケーションを徹底できます。
迅速にわかりやすい形で公共サービスを提供
公共機関は Google Workspace with Gemini を利用して、公式な緊急事態宣言を即座にわかりやすく実用的な情報に変換して、一般市民に提供できます。難解な法的文書からパーソナライズされたガイダンスへの変換は、市民の信頼の向上、防災への備えの改善、最終的にはコミュニティの安全維持において重要となります。
ご自身の機関で変革を推進することに関心をお持ちの方は、先日開催された Google Public Sector Summit のハイライトをご覧ください。このイベントではリーダーが一堂に会し、最新の Google AI とセキュリティのテクノロジーを活用した複雑な課題の解決策やミッションの推進方法について共有しました。Google Workspace のテスト運用について詳細をご確認のうえ、30 日間の無料パイロットにお申し込みください。このパイロットでは、実際に Google Workspace with Gemini の全機能にアクセスできます。契約の縛りはなく、各自のペースでお試しいただけます。
-Google Public Sector、Google Workspace カスタマー エンジニア、Goldy Arora



